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一般常識

「検討」「検証」「実証」「確認」の違い

「検討」「検証」「実証」「確認」の違い

検討・検証・実証・確認の違い

「何かを調べ、確かめる」といった意味の言葉には、「検討」や「確認」など多くのものがあります。これらは使い分けるのが難しいところですが、意味を把握しておくことで、それぞれの違いを理解しやすくなります。

そこで今回は、「検討」「検証」「実証」「確認」という4つの言葉について、意味の違いを解説していきましょう。

検討

「検討」とは、「ものごとについてよく調べ、考えること」「良し悪しについて吟味すること」といった意味の言葉です。
「検討」の「検」は、「調べる」「考える」を表し、「討」は「尋ねる、調べる」を表しています。ものごとについて多角的な面から調査し、しっかり考えた上で、それに基づいた判断を下すことを指しています。「検討」は1人で行う場合もあれば、複数人で行う場合もあります。「対応策について検討すべきだ」「この問題について検討しておこう」などのように使います。

「検討」という言葉のポイントは、未来の事態に向けて行われるという点にあります。すでに起こったことや、行動の結果について使われることはありません。この点は、後述する「検証」との大きな違いとなっています。

検証

「検証」という言葉は、「ものごとについて実際に当たって調べ、ある理論について証明すること」といった意味を持ちます。
「検」は前述のように「調べる」などを指し、「証」は「確かであるとあきらかにする」などを指しています。単に資料などを調べるだけでなく、実際に行動を起こして事実かどうかを確かめることが、「検証」の意味合いになります。「彼の説はまだ検証が済んでいない」「失敗の原因について検証しよう」などのように用います。

「検証」と「検討」の違いは、行うのが事態の前か後かという点にあります。「検討」の場合は、前述のように事態の前に行いますが、「検証」は事後に行うようになっています。また、「検討」は必ずしも行動を伴いませんが、「検証」は行動を伴うのが通常です。

実証

「実証」とは、文字通り「確かな証拠」を示す言葉です。また、「確かな証拠によって証明すること、事実によってものごとを明らかにすること」を指します。
「実」は「本当のこと」「偽りでないこと」を指し、「証」は上記のように、「確かだとあきらかにすること」を指しています。「今のところ実証のない仮説にすぎない」「彼女の推理の正しさが実証された」のように使います。

「実証」と「検証」の違いは分かりづらいところですが、「検証」が「実際に調べて仮説の事実性を証明すること」を指すのに対し、「実証」は、「事実に基づいてあるものごとを証明すること」を指します。つまり、調査ではなく確かな事実によってものごとを証明するのが、「実証」のポイントであると言えます。

確認

「確認」とは、「たしかにそうであると認めること」「はっきりたしかめること」を指す言葉です。
「確」は「はっきりしていること」を表し、「認」は「考えて判断する」を表しています。「安全性の確認がまだだ」「テストの前に要点を確認しておこう」などのように使います。

「確認」という言葉は一般に広く使われており、用途が多岐にわたることが特徴です。この使い方の幅広さは、「検討」や「検証」などとの違いに挙げられます。
また、ビジネスの分野では、「検証」と似た意味の言葉として「妥当性確認」という言葉が使われることがあります。これは「客観的証拠によって成果物やサービスが意図された用途を満たしていることを確認すること」を意味しており、「成果物が求められる要件を適切に反映していることを確認すること」を表す「検証」とは異なります。