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「チェリーピッカー」の意味とは?使い方や例文

「チェリーピッカー」の意味とは?使い方や例文

「チェリーピッカー」の意味とは?使い方や例文

スーパーなどの小売店の経営に携わる人なら、「チェリーピッカー」という言葉を聞く機会も多いでしょう。その一方で、言葉自体は聞いたことはあるが、詳しい意味や使い方はよく知らないという人も少なくないと思います。

今回は、「チェリーピッカー」の意味や用法などについて例文を交えて解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

「チェリーピッカー」の意味

「チェリーピッカー」とは

マーケティング用語としての「チェリーピッカー」とは、「特売品のみ選んで購入する顧客」という意味の言葉です。セールやクーポン提供時などにのみ来店し、値下げ品だけを購入して帰る顧客を指します。

そもそも「特売」とは、特定の商品を通常より安い価格で販売し、それを目玉に集客するという方法です。顧客は特売品を目当てに来店しますが、多くの場合はそれ以外の商品もついでに購入していきます。小売店側は、そうやって買われる商品が多いほど、特売品の赤字を補う利益が出せるというわけです。

しかし、「チェリーピッカー」と呼ばれる顧客の場合、こうしたことが当てはまりません。特売品だけを買って「ついで買い」をしないので、それだけで見ると赤字になってしまいます。つまり、「チェリーピッカー」が多いほど利幅が少なくなるということで、小売店にとっては頭の痛い存在であると言えます。

「チェリーピッカー」の由来

「チェリーピッカー」という言葉は、英語の「cherry picker」という表現に由来しています。「cherry picking」は「サクランボ狩り」を表す言葉ですが、通常のサクランボ狩りでは、熟した実を選んで摘んでいきます。そこから、「cherry pick=自分の気に入ったものだけを選ぶ、いいとこどりをする」という慣用句が派生しました。つまり英語の「cherry picker」とは、「楽しておいしい部分を持っていく人」を表していることになります。

ちなみに「cherry picker」には、このほかに「人を上げ下げする移動クレーン」の意味もあります。

「チェリーピッカー」の使い方・例文

上では「チェリーピッカー」の意味について見ましたが、続いては実際の使い方について見ていきましょう。ビジネス用語としての「チェリーピッカー」は、以下の例文のように使われます。

例文:「ついで買いをしないチェリーピッカーが増えると、店としては死活問題だ」

例文:「チェリーピッカーは売上に貢献しないだけでなく、優良顧客すら遠ざけかねない」

例文:「いくらクーポン戦略で人が集まっても、チェリーピッカーばかりなら全く無意味だよ」

例文:「安売りを全面に押し出した運営では、チェリーピッカーを集めるだけだ」

例文:「“お客様は神様”と言うが、店側からすると、チェリーピッカーはそうとは言いにくい」

「チェリーピッカー」の対策法

ここまで「チェリーピッカー」の意味や使い方について見てきましたが、最後に「チェリーピッカー」の対策法についても簡単に紹介しておきましょう。

安易に値下げを行わない

「チェリーピッカー」の最も効果的な対策は、「値下げ戦略に頼らない」ということです。これは上の例文でも述べましたが、安売りに頼る運営だと、どうしても「チェリーピッカー」が集まりやすくなります。逆に言えば、そもそも値下げさえしなければ、そうした人が寄り付く心配はありません。また、安売り戦略は価格競争に陥るリスクもありますので、在庫処分などの場合を除き、特売は安易に行わない方が良いでしょう。

既存顧客重視のマーケティングを行う

値下げ戦略はリスクが高いと上で述べましたが、そこで重要になるのが、既存顧客を第一に考えたマーケティングです。優良顧客は確実に利益をもたらしてくれますから、そうした層のニーズを中心に戦略を練ることで、十分な利益を得ることが可能となります。こうした戦略は「CRM」などと呼ばれますが、この手法は「チェリーピッカー」を寄せ付けないだけでなく、リピーターを増やす上でも効果的です。