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「キャッシュリッチ」の意味とは?使い方や例文

「キャッシュリッチ」の意味とは?使い方や例文

「キャッシュリッチ」の意味とは?使い方や例文

「キャッシュリッチ」という言葉は、投資関連の用語として、ビジネスシーンにしばしば登場するものです。企業の資産状況を表す言葉ですが、詳しい意味をよく知らないという人も多いでしょう。この言葉は一体どういった状態を指し、どのように使われているのでしょうか。

今回は、「キャッシュリッチ」の意味や使い方などについて、わかりやすく解説していきたいと思います。

「キャッシュリッチ」の意味

「キャッシュリッチ」とは

「キャッシュリッチ」とは、「企業が、実質的に無借金の状態で手元に流動性の高い資産(現金や預金など)を多く保有していること」を意味する言葉です。「流動資産(cash)を潤沢に(rich)保有する」という意味で、「キャッシュリッチ」と呼ばれています。

企業の現預金と有価証券などを合わせた手元流動性から有利子負債を差し引いた金額を、「ネットキャッシュ」と呼びますが、この「ネットキャッシュ」がプラスであれば、「キャッシュリッチ」の状態にあるとみなされます。こうした状態の企業を、「キャッシュリッチ企業」と呼んでいます。

「キャッシュリッチ企業」の特徴

「キャッシュリッチ企業」は、収益を人件費や設備投資などに回さずに、現預金の形で内部留保として蓄えている「金余り」の状態にあると見ることができます。こうした企業に見られる特徴として、増配や自社株買いといった、株主還元策を実施する確率が高いという傾向が挙げられます。

その一方で、「キャッシュリッチ企業」は手元資金の活用の余地が多いとみなされ、投資の対象になりやすくなっています。また、M&Aなどの候補に挙がるケースが多い点も特徴です。そのため、株式市場では「キャッシュリッチ」の度合いが注目されがちとなっています。

「キャッシュリッチ」の使い方・例文

「キャッシュリッチ」の意味は上記のようなものですが、実際の使い方はどのようなものなのでしょうか。この項目では、ビジネス用語としての「キャッシュリッチ」の用法について、具体的な例文で見ていきましょう。

例文:「こんな不安定な状況でも、キャッシュリッチ企業なら安定的な配当が得やすいだろう」

例文:「キャッシュリッチ企業が多いというのが、日本経済の強みだ」

例文:「キャッシュリッチであることは、非効率経営の結果と言えなくもない」

例文:「この会社のようなキャッシュリッチ企業は、アクティビストと呼ばれる投資家に狙われやすい」

例文:「あるキャッシュリッチ企業は、敵対的買収を避けるために、手元資金のほとんどを特別配当として放出したそうだ」

「キャッシュリッチ」のメリット・デメリット

ここまで「キャッシュリッチ」の意味と使い方について見てきましたが、「キャッシュリッチ企業」のメリットとデメリットについても紹介しておきましょう。

メリット

「キャッシュリッチ企業」のメリットとしては、まず「株主還元が可能」ということが挙げられます。上の項目や例文でも述べましたが、「キャッシュリッチ企業」は金余りの状態にあるため、安定的な配当をしやすくなっています。また、自社株買いによって株高を誘導することで、株主還元を行うケースもよくあります。

一方、株式を上場していない中小企業などにとっても、「キャッシュリッチ」は十分メリットがあります。こうした企業は手元資金が豊富なことから、安定した経営ができ、倒産リスクを減らすことができます。

デメリット

反対にデメリットとしては、「効率的な資金運用ができていない」とみなされやすい点が挙げられます。現在のような超低金利の時代では、いくら現預金が豊富でも、大きな利益は期待できません。企業経営では、投資によって積極的に利益を得ることを是とする風潮が強いため、特に大企業での「キャッシュリッチ」な状態は、例文のように「非効率経営」や「消極経営」と見られる可能性が高くなっています。