一般常識
「頭ごなし」「頭越し」の意味と違い

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「頭ごなし」「頭越し」の意味と違いとは
「頭ごなし」という言葉は、「頭ごなしに叱る」などのように、日常でもよく使われる言葉です。一方、これと語感の似た言葉に「頭越し」というものがありますが、両者の意味合いはどのように違うのでしょうか。簡単に説明できるようでいて、意外に難しい問題です。
今回は、「頭ごなし」と「頭越し」の意味や違い、使い分けのポイントなどについて、詳しく探っていきましょう。
「頭ごなし」とは
「頭ごなし」とは、「相手の言い分を聞かず、はじめから決めつけた態度を取ること」という意味の言葉です。ある結果について、当事者の弁明などを全く聞こうとしないまま、その人に対し一方的なふるまいに出ることを言います。「上司は僕のミスだと頭ごなしに決めつけた」のように使われます。
「頭ごなし」の「頭」は、「首から上の部分」を表す言葉ですが、この場合は「最初」の意味になります。一方「こなし」は、「思いのままに扱う」を意味する「こなす」の連用形です。つまり、「頭ごなし」の語は、「最初から思うままの態度を取る」といった意味合いを表すことになります。
「頭越し」との違いは、「一方的な態度に出る」という意味合いに主眼が置かれているところにあります。詳しい違いについては、以下で説明しましょう。
「頭越し」とは
「頭越し」とは、「間にいる者を差し置いて、ある人や団体へ直接働きかけること」を意味する言葉です。例えばAとCという2人の人物がいて、通常その間の連絡をBという人物が取り持っている時に、AがCに対し直接連絡しようとすることが、「頭越し」にあたります。「最近○○国は、△△国の頭越しに××国と交渉するようになった」のように使われます。
「頭越し」は本来、「人の頭上を越して何かの動作をすること」を表しています。そこから上記のような意味で使われるようになりました。
「頭ごなし」とは、「当事者が顧みられない」という点で共通していますが、詳しい意味合いは全く違います。「頭ごなし」が上記のように、「誰かに対し一方的な態度に出ること」を指すのに対し、「頭越し」は「間にいる者を飛び越えて直接働きかけること」を指す点で、両者を使い分けることができます。
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