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一般常識

開ける・空ける・明けるの違い

開ける・空ける・明けるの違い

開ける・空ける・明けるの違いについて

「開ける」「空ける」「明ける」は、いずれも「あける」と読む言葉です。
これらは、場合によっては同じ対象に使われることもあり、文字で表現する時に混同しやすい言葉となっています。

しかし、意味と使い方の違いを知っておくことで、文章を書く際に迷うことはなくなります。そこでここでは、これら3つの言葉について、それぞれの細かい意味や使い方を詳しく解説していきましょう。

開ける

「開ける」の「開」は「ひらく」とも読むことから、なんらかのものを開いた状態にすることを言います。閉じているものをオープンにすることが、「開ける」という動作になります。
「空ける」や「明ける」も似たような意味を持ちますが、「開」という漢字自体が、両開きの戸を表す「門」の中に、両手の象形を当てはめた形となっていることから「開ける」の場合は、主に扉状のものに対して使うという点に違いがあります。例えば、ドアや窓、箱の蓋やまぶたといった、開閉が可能なものに対し「開ける」の表現を使います。
つまり、両手で門などの扉を押し開く動作を表しているわけです。

「開ける」の使い方を覚えるには、「開門」「開閉」などの言葉で覚えておくと便利です。

また、「扉を開く」と言った行為は障害物を取り除き開放すると言った意味になります。そのため、「壁に穴をあける」や「瓶の蓋をあける」と言ったような場合にも「開ける」が使われます。

「開ける」の例文

  • レディーファーストの国であるイギリスでは女性のために男性がドアを開けるのが当たり前となっている
  • 自分の力で未来の扉を開く
  • 窓を開けっ放しにしたため空き巣に入られた
  • 通勤客を狙い、朝の8時には店を開けている
  • 棚を設置するために壁に穴を開ける
  • 握力がないので瓶の蓋が開けられない

空ける

「空ける」は、「空(から)」という字を書くことからもわかるように、今まで満たされていたものがなくなることを言います。何かでいっぱいだった空間を、からの状態にする様を表しています。
上記のように、「開ける」という言葉が扉などを対象とした言葉であるのに対し、「空ける」は空間を対象としているという違いがあります。
例えば座席やスケジュール、器、立ち位置といったものをからにする際、「空ける」という言葉を使います。

また、地位などの抽象的なものに対しても、「空ける」と表現する場合もあります。

「空にする」「空間をつくる」と言った意味を覚えると違いを覚えやすいでしょう。

「空ける」の例文

  • 旅行のために来月のスケジュールを空けておく
  • 空いているからといって優先席に座らないのが私のポリシーです。
  • 緊急車両が通る時は道を開けるのがルールです
  • お菓子は大好きですが封を空けていつも食べきれない
  • 昇進の条件を満たしているもののポストが空かず5年も昇進できていない

明ける

「明ける」という言葉は、「明」の字を当てることからもわかるように、あるものがあかるくなることを指しています。

物事が今まで暗かった状態から、あかるくはっきりした状態になる様を表す言葉です。代表的な例としては、日が昇って夜から朝に変わる瞬間があります。こうしたことから転じて、何かの期間が終わることを、「明ける」と表現するようにもなっています。
例えば梅雨やテスト、勤務時間や休暇といったものが終わる時、「明ける」という言葉が使われます。

「目をあける」という表現の場合、「明」と「開」の両方を使うこともありますが、「目を開ける」がまぶたを開く動作を指すのに対し、「目を明ける」は視界が明るくなることを指すという違いがあります。

覚え方としては、「夜明け」「明暗」といった言葉で覚えておくとよいでしょう。

「明ける」の例文

  • 連休明けはいつも仕事に集中できないことが多い
  • ニュースでは梅雨明けといっていたが雨の日が続いている
  • 夜が明けてたら捜索を再開する予定です
  • 年が明けたらすぐにでも転職活動を始める予定です
  • 「日本の夜明けぜよ」と言ったのは土佐生まれの誰でしょう

まとめ

上記で紹介したような「開ける」「空ける」「明ける」にはそれぞれ違いがあります。
また「目を明ける」と「目を開ける」と言ったように両方を使える言葉には下記のようなモノも存在しています。

例えば、「ワインを開ける」と言った場合には「ワインの栓を抜く」と意味になりますが、「ワインを空ける」と言った場合には「ワインを飲み干した」と言った意味になります。
他にも「店を開ける」と言った場合には「新規オープン」や「その日の営業を始める」と言った意味になりますが、「店を空ける」と言った場合には「留守にしている」と言った意味なります。

そのため、表現したい内容や伝えたい内容によってそれぞれの違いをしっかりと認識して使い分けることが必要となります。