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ビジネス用語

「定時」の意味とは?使い方や例文

「定時」の意味とは?使い方や例文

「定時」の意味とは?使い方や例文

社会人にとって、「定時」という言葉はおなじみのものでしょう。しかし、この言葉が具体的に何を指すかについては、意外に知らない人が多いかもしれません。

そこで今回は、ビジネスシーンで使われる「定時」の意味や用法などについて、詳しく解説していきたいと思います。

「定時」の意味

ビジネスシーンにおける「定時」とは

ビジネスで使われる場合の「定時」とは、「所定労働時間」と「退勤時間」の2種類の意味を表します。このうち「所定労働時間」は、就業規則や雇用契約書などで決められた、休憩時間を除く始業時から終業時までの時間を言います。
似た言葉に「法定労働時間」がありますが、これは労働基準法で定められたもので、所定労働時間とは異なります。所定労働時間は、法定労働時間(1日8時間、週40時間)の範囲内であれば、企業がそれぞれ自由に定めることができます。

一方2つ目の意味合いは、具体的には「就業規則に記載されている終業時間」を指します。就業規則では、通常「○時~○時」という形で1日の労働時間(所定労働時間)が決められていますが、このうちの終わりの時刻が、狭義の「定時」になります。一般にただ「定時」と言う際は、多くの場合でこちらの2つ目の意味を指すようになっています。

一般的な「定時」の意味

「定時」の一般的な意味は、「一定の時刻」もしくは「一定の時期」というものです。読み方は、「ていじ」になります。「定時」の「定」の字は、「決まり」「規則」などの意味で、「時」はこの場合、「時間や季節の中のある一点」を指しています。

「定時」の使い方・例文

「定時」の意味は上記のようなものですが、実際の使われ方についても知りたいところです。ここでは、ビジネス用語としての「定時」の使い方を、例文付きで紹介していきましょう。

例文:「ウチの会社の定時は、9:00から17:00だ」

例文:「今日はもう大した仕事もないから、定時で上がれそうだ」

例文:「定時で帰宅しても、家に仕事を持ち帰るのでは意味がない」

さまざまな「定時」のパターン

一口に「定時」と言っても、ビジネスシーンではさまざまなパターンが存在します。ここでは、一般的な「定時」のパターンと、それ以外の形態における「定時」について紹介していきましょう。

一般的な「定時」

上記のように、1日の就業時間は各企業によって異なります。そのため、「定時」もそれぞれの会社で異なりますが、一般的な傾向はあります。最も多いパターンは、8:00~17:00、もしくは9:00~18:00の2種類です。この間に1時間の休憩を挟む形が、典型的な「定時」となっています。

変形労働時間制における「定時」

「変形労働時間制」は、「労働時間を月単位や年単位で調整する制度」を意味します。一般的な労働時間は、原則1日8時間、週40時間を上限としていますが、変形労働時間制では、1ヵ月や1年の平均で労働時間を計算する仕組みとなっています。これにより、繁忙期等の理由で勤務時間が増えても、時間外労働として取り扱う必要がなくなります。例えば、1年単位の変形労働時間制の場合、繁忙期には10時間労働に、閑散期には6時間労働にすることで、1週間あたりの労働時間が40時間以内になるよう調整するといった具合です。こうした仕組みは、日や期間によって忙しさに波がある業種に都合が良いものとなっています。

このように、変形労働時間制での「定時」は、時期によって異なります。ただし、この場合も、就業規則で所定労働時間は決められているのが通常です。

シフト制における「定時」

飲食店や小売店の従業員の場合、日によって出勤時間が異なる「シフト制」で働くことが多くなっています。この場合も定時はその時々で異なりますが、各シフトの時間帯については、就業規則等で「朝:○時~○時、夜:○時~○時」のように決められています。この決められたそれぞれの時間が、「定時(所定労働時間)」ということになります。当然この場合においても、所定労働時間は法定労働時間に収まる形に設定されています。

「定時」に退社しやすい職種

「定時」に関連する言葉として、「定時退社」があります。働き方改革で残業が減る傾向にあるとは言え、「定時退社」したくてもなかなかできないという人も多いでしょう。そこでこの項目では、比較的「定時退社」しやすい職種について紹介しましょう。

大きな工場の作業員

大きな工場の場合、1日の工程がしっかりと管理され、また交代勤務の制度も整っていることから、残業は発生しにくい傾向があります。少なくとも、過度な残業を強いられることはほとんどありません。また、労働組合が強いケースが多いことも、「定時退社」しやすい理由の1つとなっています。

事務職

事務職といっても種類はさまざまですが、基本的に銀行などとのやり取りが主体の業務であるため、一定時刻になると業務が止まることが多くなっています。そのため、一般的に見て、繁忙期以外の時期は「定時」に退社できる傾向が強くなっています。

最後に

以上、「定時」の意味や使い方などについて、例文を交えつつ紹介してきました。

このように、「定時」は一般的には「一定の時刻」を意味しますが、ビジネスシーンでは「所定労働時間」または「退勤時間」の意味で使われます。職場やシフトなどによって「定時」は異なるので、就業規則等でしっかり確認しておくことも大切です。

「定時」の意味とは?使い方や例文

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