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「備える」と「供える」の意味と違い

「備える」と「供える」の意味と違い

「備える」「供える」の意味と違い

「備える」と「供える」は、どちらも「そなえる」と読む言葉です。これらは語源こそ同じですが、使われ方には違いがあります。では、例えば「試合にそなえる」という場合には、どちらの表記を使うのが正しいのでしょうか。使い分けを間違えないように、両者の詳しい意味合いについて知っておきたいところです。

今回は、「備える」と「供える」の意味と違いについて解説していきましょう。

備えるとは

備える

「備える」とは、「用意する」という意味の言葉です。将来起こりそうなことに対し、適切に対応できるよう、前もって準備しておくことを言います。「災害に備えて非常食を買っておく」「英語の試験に備えて単語帳を持ち歩いている」のように使われます。
また、「設備や備品として物を置く」という意味合いもあり、この場合は「この部屋は火災報知器を備えている」「ベッドを3つ備えたキャンピングカー」のように使われます。
さらに「豊かな資質を備えた子供」のように、「自然に持っている」という意味合いもあります。

「備える」の「備」という字は、「人」と「えびら(矢を入れる容器)をそなえる」の象形から成っています。そこから「そなえる」を意味する漢字として成り立ちました。

「供える」との違いについては、以下で見ていきましょう。

供えるとは

供える

「供える」とは、「ささげる」という意味の言葉です。神仏や貴人といった、普通の者とは異なる崇めるべき存在に対し、何らかの物を用意して差し上げることを言います。「仏壇にお線香を供える」「お墓に花を供える」「神棚に米・塩・水を供える」のように使われます。

「供える」の「供」という字は、「人」と「大きなものを両手でささげる」の象形から成っており、そこから「そなえる」の意味で使われるようになりました。

前述のように、「供える」と「備える」は同じ語源の言葉ですが、このように意味合いには違いがあります。「備える」は「準備」や「用意」を表し、「供える」は「供物をささげる」を表すようになっています。