一般常識
「露呈」「露見」の意味と違い

「露呈」「露見」の意味と違いとは
「露呈」と「露見」は、どちらも「ばれる」という意味合いを持つ言葉です。字面もよく似ていることから、使い分けに迷いやすい両者ですが、何か区別のポイントなどはあるのでしょうか。
今回は、「露呈」と「露見」の意味や違いなどについて詳しく解説していきますので、使い分ける際の参考にしてみてください。
「露呈」とは
「露呈」とは、「隠れていたことがらが表に現れ出ること」という意味の言葉です。また、隠れていたことがらをさらけ出すことについても言います。読み方は「ろてい」で、「今の言葉で、彼の本当の気持ちが露呈した」「この記事によって、新たな事実が露呈された」のように使われます。
「露呈」の「露」は、「つゆ(草の上などに付く水滴)」を表す漢字ですが、「あらわす」や「あらわれる」の意味も持ちます。一方「呈」の字も、同様に「あらわす」「あらわれる」を意味しています。
「露見」との違いは、「現れるものの性質」にあります。「露見」が後述するように、主として「悪いことがら」が現れることを指すのに対し、「露呈」は特にそうとは限らないのが特徴です。「露呈」はあくまで、「隠されていた事実などが明らかになる」ことを意味する言葉であり、明らかになったものが良いか悪いかなどは問わない点で、「露見」と使い分けられます。
「露見」とは
「露見」とは、「隠していたことが表に現れること」という意味の言葉です。読み方は「ろけん」で、「メールの履歴を見られたことで、妻に浮気が露見した」「絶対に知られたくない旧悪が露見してしまった」のように使われます。
「露見」の「見」は、「みる」を意味する漢字ですが、この場合は「見つかる」「発見される」の意味になります。
「露呈」とは、「あることがらが周囲にばれる」という点で違いはありません。ただ、上で見たように、ばれたことがらの性質はやや異なります。「露呈」が上記のように、ことの良し悪しを問わずに使われるのとは違い、「露見」は浮気や犯罪など、主に悪事について使われるのが特徴です。
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
- 最新の情報をお届けします
- Tweet Follow @b_textbook
その他おすすめのコンテンツ一覧
-
「ください」と「下さい」の正しい使い分け方と違い
-
一次元・二次元・三次元・四次元・五次元の違い
-
「早急(そうきゅう)」と「早急(さっきゅう)」の意味の違いと読み方
-
「宜しく」と「よろしく」の正しい使い分け方と違い
-
「尋ねる」「訪ねる」「訊ねる」の意味と違い
-
高級寿司屋のマナーと正しい食べ方34選
-
「夫」「主人」「旦那」「亭主」の意味と違い
-
「動線」と「導線」の違い
-
「いただく」と「頂く」の正しい使い分け方と違い
-
生む(生まれる)・産む(産まれる)の違い
-
草食系男子や肉食系男子だけじゃない!全50種類の○○系男子一覧
-
民主主義・資本主義・社会主義・共産主義の違い
-
関東と関西の61の違い
-
「つまずく」と「つまづく」の意味と違い
-
元・基・下の使い方の違い
-
「世論(よろん)」と「世論(せろん)」の違いと読み方
-
「凡例(はんれい)」と「凡例(ぼんれい)」の違いと読み方
-
「いたします」と「致します」の正しい使い分け方と違い
-
早生まれと遅生まれの意味と違い!メリットとデメリット15選
-
「変える」「替える」「代える」「換える」の意味と違い
-
「発足(ほっそく)」と「発足(はっそく)」の違いと読み方
-
「代替案(だいたいあん)と(だいがえあん)」の違いと読み方
-
読み間違いが多い漢字111選
-
朗報・悲報・吉報・凶報・訃報・速報の違い