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一般常識

「局所的」「局地的」の意味と違い

「局所的」「局地的」の意味と違い

「局所的」「局地的」の意味と違い

「局所的」という言葉は、日常会話ではあまり使われませんが、専門的な論考などではたびたび目にするようになっています。一方、これとよく似た「局地的」という言葉も、ニュースなどで時折触れることがあります。字面も意味合いも共通する部分があり、イメージが重なって使い分けづらい両者ですが、一体どこに違いがあるのでしょうか。

今回は、「局所的」と「局地的」の意味や違いについて解説していきますので、これらを使い分ける際の参考にしてみてください。

「局所的」とは

局所的

「局所的(きょくしょてき)」とは、「全体の中の一部分に当てはまっていること」という意味の言葉です。または、そうした一部分についても言います。「それは単なる局所的な見方に過ぎない」「“局所麻酔”とは、脳を除く体の一部分に局所的に作用する麻酔のことだ」のように使われます。

「局所的」の「局所」は、「範囲が限られた所」や「身体の一部」を意味する言葉です。「局」の字は、「区切り」や「仕切り」を意味する漢字になります。

「局所的」と「局地的」の違いは、「使われる対象の範囲」にあります。「局所的」の場合、「全体に対する一部分」の意味になるため、対象は特定のものに限られません。これに対し「局地的」は、後述するように、限定された対象にしか使われないようになっています。

「局地的」とは

局地的

「局地的(きょくちてき)」とは、「物事がある一定の区域に限られているさま」という意味の言葉です。「予報によると、局地的な豪雨が襲うおそれがあるそうだ」「このあたりでは、局地的な紛争が何年も続いている」「火災の被害は軽くないが、局地的で済んだのはまだ幸いだったと言える」などのように使われます。

「局地的」の「局地」は、「限られた地」や「限られた区域」を指します。

「局地的」と「局所的」は、「局地的な大雨」「局所的な大雨」のように共通して使えるケースがある一方で、明確な違いも見られます。「局所的」が身体や抽象概念にも使えるのに対し、「局地的」は場所についてしか使われない点が特徴です。ですので、「局地的な考え」といった使い方は、本来誤りということになります。両者を使い分ける際は、この点に留意すると分かりやすいでしょう。

「局所的」「局地的」の意味と違い

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