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「KGI」の意味とは?使い方や例文
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「KGI」の意味とは?使い方や例文
「KGI」という言葉は、社会人なら一度は耳にしたことがあるかもしれません。ビジネス用語としては比較的有名ですが、実は詳しい意味を知らないという人も多いでしょう。
そこで今回は、「KGI」の意味や使い方について、例文を交えてわかりやすく紹介していきたいと思います。
「KGI」の意味
「KGI」は、企業活動において重要な役割を果たします。ここでは、「KGI」の意味とその具体例、また、設置する理由について見ていきましょう。
「KGI」とは
「KGI」とは、「Key Goal Indicator」を略した言葉で、日本語の意味は「重要目標達成指標」になります。わかりやすく言えば、「企業が事業を行う上で、最終的に達成すべき数値目標」ということになります。数値で表せるのがポイントであり、「売上高」などが代表的な指標になります。企業レベルだけでなく、チームや個人のレベルで「KGI」を設定するケースもよくあります。
また、「KGI」を達成するための指標となるのが、「KPI(Key Performance Indicator)」と呼ばれるものです。「KPI」は、言わば「中間目標」であり、「KGI」と同じく数値で表されます。
「KGI」の具体例
「KGI」の代表的な指標となるのは、上でも述べたように、「売上高」などです。例えば、開業して間もないECサイトの運営企業であれば、売上高を大きく伸ばして、自サイトの規模の十分さをアピールしたいところでしょう。この場合、設定する「KGI」としては、「1年で売上高を50%アップさせる」といったものが考えられます。また、同じくECサイトであれば、「訪問者数」も指標になりえます。具体的には、「半年間で月間訪問者数を2倍に増やす」といった「KGI」の設置が考えられます。
職種ごとの「KGI」の場合、営業職であれば、「売上高」のほかに「成約数」や「成約率」が指標として挙げられます。一方、マーケティング職の場合は、「インプレッション数」や「CV(コンバージョン)数」、「CVR(CV率)」などが指標になります。
「KGI」を設定する理由
「KGI」を設定することは、企業にとって重要な意味があります。具体的な数値目標を掲げることで、「いつまでに何をすべきか」が明確になるからです。それにより、全員に同じ意識を共有させ、活動の方向性を統一することができます。
この際ポイントとなるのが、上記のように「数値で表せる」というところです。あいまいさのない定量目標であるからこそ、誰もが一目で内容を理解することができます。こうした明確さは、従業員だけでなく外部のステークホルダーにとっても、企業の方向性を知る上で有用です。
「KGI」の使い方・例文
「KGI」の意味について分かったところで、実際の使い方もチェックしておきましょう。ビジネス用語としての「KGI」は、以下の例文のように使われます。
例文:「“来年度の売上20%アップ”が、現在のKGIだ」
例文:「“平均客単価を1万円に上げる”というKGIは、このままだと実現できそうもない」
例文:「“年間売上1億円”のKGI達成のために、優良顧客へのクロスセルを積極的に行っていこう」
例文:「営業職では個人レベルでKGIやKPIを設定することで、各従業員の適正な評価が可能になる」
例文:「最終目標をKGIにするかOKRにするかは、企業の特徴などに応じて決めた方が良い」
「KGI」と「OKR」
上の「使い方」の項目の例文でも触れましたが、企業の最終目標は「KGI」だけでなく、「OKR」と呼ばれるものもあります。こちらは、Googleなどが導入したことで有名になりました。
「OKR」とは、「Objectives and Key Results」の略で、日本語では「目標と主要な成果」といった意味になります。特徴は、「最終目標(Objectives)が定性的である」ということで、「KGI」のように数値では示されません。例えば、「顧客満足度の高い企業を目指す」といった具合です。一方、その目標達成のために置かれる「Key Results」は、定量的(数値であらわせる)な指標になります。
例文のように、「KGI」と「OKR」はどちらが優れているということはなく、企業の特徴などに応じて選ぶべきものとなっています。
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