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一般常識

「議題」「議案」の意味と違い

「議題」「議案」の意味と違い

「議題」「議案」の意味と違い

社会人になると、会議やミーティングなどに頻繁に出席することになりますが、その際よく耳にするのが、「議題」と「議案」の2語です。この2つの言葉は、字の一部が共通することもあり、意味を混同されるケースも少なくありません。しかし、これらは本来異なる言葉であり、きちんと使い分けることができます。

今回は、「議題」と「議案」の意味や違いについて詳しく解説していきますので、両者の使い分け方が知りたい人は、ぜひ参考にしてみてください。

「議題」

議題

「議題(ぎだい)」とは、「会議にかけて討議する問題」という意味の言葉です。「プロジェクトの問題点を議題に取り上げる」「ミーティングの議題を箇条書きにする」「役員会の議題はまだ決まっていない」のように使われます。「議題」の「議」は「言う」や「物事のよしあしについて論じ合う」、「意見」、「提案」などの意味を持ちます。一方「題」は、「物の目印」や「問題」などの意味を持つ字になります。

「議題」と「議案」の違いは、「テーマか具体案か」という部分にあります。「議題」の場合は、会議等の目的事項(テーマ)を表す点が特徴です。たとえば取締役会議であれば、「取締役選任の件」といったことが、「議題」に当たります。これに対し「議題」は、後ほど触れるように、それに対する具体的な案を指すようになっています。

「議案」

議案

「議案(ぎあん)」とは、「会議で討論、議決するために提出する原案」という意味の言葉です。「株主総会で議案を提出する」「提出された議案を可決する」「条例の一部改正についての議案が審議された」のように使われます。「議案」の「案」の字は、もともとは「つくえ」という意味ですが、「考える」や「考え」、「取り調べる」といった意味も持ちます。

「議題」との違いは、上で述べたように、「会議等の目的事項に関する具体的提案を指す」という点にあります。上の例で言うなら、取締役会議の「取締役選任の件」という議題(目的事項)に対して提出される、「鈴木太郎氏を取締役に推薦する」のような提案が、「議案」に当たります。

こうしたように、「(会議等の)テーマか具体案か」という点に注目して考えると、両者の区別がしやすいでしょう。

「議題」「議案」の意味と違い

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