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一般常識

「跡」「痕」「後」の意味と違い

「跡」「痕」「後」の意味と違い

「跡」「痕」「後」の意味と違いとは

「跡」「痕」「後」は、どれも「あと」と読む漢字です。意味合いも似通った部分があることから、文章を書く際使い分けに迷うことも多くなっています。果たしてこれらは、具体的にどういった場合に使うべきなのでしょうか。それぞれの詳しい違いが知りたいところです。

そこで今回は、「跡」「痕」「後」の意味や違いについて、分かりやすく解説していきたいと思います。

「跡」とは

跡

「跡」には多くの意味合いがありますが、主な意味は、「何かが通って行ったしるし」というものです。何かがそこを通りすぎた際に残した、形や物質などを表す言葉になります。
「足(あ)所(と)」の意味から来ており、「靴の跡をたどる」「自動車の通った跡がある」「頬には涙の跡が見られる」のように使われます。

また、もう1つの意味合いとして、「何かが過去に存在していた(行われていた)ことを示すしるし」というものもあります。この場合は、「らくがきを消した跡が残っている」「焚火の跡がある」「苦心の跡がみられる」のように使われます。

「跡」の字は、「足」「積み重ねる」の象形から成り、「積み重ねられた足あと」を表しています。

「痕」などとの違いは、以下で見ていきましょう。

「痕」とは

痕

「痕」の主な意味合いは、「きずあと」というものです。病気やけがなどによって体が傷つき、それが治ったあとも皮膚などに残るしるしを指します。「手術の痕が生々しい」「顔には殴られた痕がはっきり残っている」「やけどの痕が痛々しい」のように使われます。

「痕」の字は、「人が病気で寝台にもたれている」「踏みとどまる」の象形から成り、「傷が治り、そのしるしをとどめた部分=きずあと」の意味で使われるようになりました。

「痕」と「跡」は、同じ語源から来ている言葉です。そのため、違いも微妙ですが、「跡=何かが通った(行われた)しるし」「痕=(傷などの)人体に残ったしるし」という点で使い分けできるようになっています。ただ、迷った場合は「跡」を使うと無難です。

「後」とは

後

「後」もまた、多くの意味合いがありますが、主な意味は「うしろ、後方」「連続するものの中で、次にくるもの」というものです。空間的、時間的にうしろに位置するものや、順番が遅いことを指しています。「故郷を後にする」「後にはまだ何人も控えている」「容疑者の後をつける」「食事は風呂の後にする」のように使われます。

「後」の字は、「道を行く時に糸が足にからまるさま」を表しており、「おくれる」などの意味を持ちます。

「後」もやはり、「跡」「痕」と同語源の言葉です。ただ、「跡」などとは違い、「以前に何かがあったしるし」の意味はありません。こうした違いを踏まえると、3つの使い分けがしやすいはずです。