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会社が倒産する原因10選

会社が倒産する原因

会社が倒産する原因

これから起業する人や、現在会社を経営している人にとって、一番避けたいのが「倒産」という事態でしょう。一度会社を起こしたからには、どうあっても事業を継続していきたいところです。しかし現実には、さまざまな理由から破たんする企業が後を絶ちません。現在事業が堅調な会社であっても、いつこうした事態に陥らないとも言えないでしょう。そこで役立つのが、「なぜ倒産に至ったか」の理由です。会社が倒産に至る原因には、いくつかの共通したパターンがあり、それを認識することで、致命的な失敗を避けやすくなります。

ここでは「会社が倒産する原因」の主なものをピックアップしていますので、経営判断の参考にしてみてください。

販売不振

販売不振

「会社が倒産する原因」の1つ目は、「販売不振」です。こちらは、倒産原因としてもっとも多いものになります。原因別に取りまとめた近年のデータによると、販売不振による倒産は、全体の約7割もの件数を占めています。

販売不振による倒産は、売上が立たないことにより、資金繰りが苦しくなることで起こります。販売不振の要因にはさまざまなものがありますが、代表的なものでは、「競合他社の出現によるシェアの低下」「風評被害による売上低下」などが挙げられます。

売上高の減少の仕方については、主に2つのケースが考えられます。ゆっくり減少していく場合と、急に減少する場合です。前者の場合は適切な経営指標を用いて早い時期から問題を認識し、対策を取ることが重要になります。後者の場合は、どれだけ迅速で抜本的な事業の見直しができるかが問題となります。

既往のしわ寄せ

既往のしわ寄せ

「会社が倒産する原因」、2つ目に挙げるのは、「既往のしわ寄せ」です。これは、長期的な業績悪化が見られるにもかかわらず、それを把握できないことから起こる倒産を言います。「既往(きおう)」とは「過ぎ去った昔」を意味する言葉ですが、簡単に言えば、「長年にわたる問題の積み重ねによる倒産」ということになります。

「既往のしわ寄せ」は、別名「ゆでガエル状態」と呼ばれることもあります。これは、カエルをじわじわ茹でると温度変化に気付かず、結果的に死んでしまうことが、緩慢な業績悪化を見過ごした結果、倒産に至る状況と似ていることから来ています。このように、「既往のしわ寄せ」は知らない間に起こってしまうため、普段から適切な経営指標を利用し、早くから問題を把握することが重要となります。

連鎖倒産

連鎖倒産

続いて紹介する「会社が倒産する原因」は、「連鎖倒産」によるものです。「連鎖倒産」とは、他社の倒産の影響を受けて倒産することを指します。具体的には、取引先の倒産によって不良債権が発生し、その影響で倒産してしまうという状況です。親会社と子会社が連鎖して破たんする場合や、大企業の倒産を受けて、全国規模で下請や取引先が破たんする場合などがあります。

近年は大手企業の破たんが多くなっていますが、そうした企業と傾注取引を行っていた企業は、同時に倒産する確率が高くなっています。一般的には販売先に傾注するケースが多いものの、仕入先の傾注においても、代替企業が見つからない場合、倒産に至るケースもあります。

これらのことからわかるように、「連鎖倒産」を避けるためには、特定の得意先への依存を控えたビジネスの構築が必要となります。

過小資本

過小資本

「会社が倒産する原因」、4つ目は、「過小資本」によるものです。これは文字通り、資本が少ないことによって起こる倒産を指します。

会社を起こす際には資本金が必要となりますが、この資本金はそのまま会社の財産であり、多いほど体力が強くて倒産しにくいと言うことができます。しかし、中小企業においては特に資本の規模が小さく、体力の弱い会社が多くなっています。かつては株式会社の設立には、最低1,000万円(有限会社は300万円)の資本金を用意する必要がありましたが、現在ではこの制度は撤廃され、1円からでも起業できるようになっています。そのために、自己資本の少なさから倒産してしまう企業が増加する傾向にあります。

過小資本による倒産を避けるには、経営が好調な時に投資を行ったり、内部留保の比率を高めるなどの努力が大切となります。

放漫経営

放漫経営

5つ目に紹介する「会社が倒産する原因」は、「放漫経営によるもの」です。「放漫」とは、「しまりがないこと」や「だらしがないこと」などを指す言葉で、簡単に言えば「いいかげんな経営による倒産」ということになります。能力を欠く経営者が経営を行ったり、会社を私物化するなどした結果起こる倒産を指します。ずさんな管理体制や社員の不正なども、放漫経営に含まれます。

放漫経営は、会社の業績が好調な時には、資金の融通が利くことで表に現れにくいのが特徴です。しかし、業績が悪化すると、一転して問題が表面化し、倒産に至るケースが多くなります。中小企業においてよく見られる問題で、特にワンマン経営などの場合は要注意となっています。

設備投資過大

設備投資過大

「会社が倒産する原因」の6つ目は、「過大な設備投資」によるものです。

設備投資は、会社の成長を維持する上で欠かせません。しかし同時に、設備投資は会社の資金繰りを悪化させるという側面があります。これは、設備投資が成功しても失敗しても同様です。なぜならば、設備投資にかかった資金は、ほとんどの場合将来の利益によって回収されるからです。あらかじめ先の利益を見込んだ投資になりますから、一時的な資金繰りの悪化に陥るのはやむを得ません。つまり、実際に利益が上がるまでは、設備投資費の返済に圧迫されるわけです。にもかかわらず過大な設備投資を行うことは、資金繰りをますます圧迫させ、会社を倒産に至らしめる原因となりかねません。

信用性の低下

信用性の低下

「信用性の低下」もまた、会社が倒産する原因の1つとなります。言うまでもありませんが、会社は顧客や取引先、銀行といった多くのステークホルダー(利害関係者)とつながっています。その上で、会社にとってもっとも大事な資産の1つとなるのが、「信用」です。この点は個人間の付き合いも同様ですが、相手に対する信用がなければ、つながりを保とうという意識も弱まるでしょう。企業の場合は信用性が低下することにより、顧客離れによる売り上げの低下や、追加融資の取りやめなども起こるようになり、その結果として倒産にいたることも考えられます。

企業が信頼を失うケースはさまざまなですが、目先の利益ばかり考えた経営をしないことが、信用性を維持する上で重要になってきます。

売掛金回収難 債権回収を怠った

売掛金回収難 債権回収を怠った

会社倒産の原因として意外に多いのが、「売掛金の回収難」によるものです。これは、特に中小企業において顕著な特徴となっています。

会社間の取引においては、掛取引が基本となりますが、この時発生した売掛金は、当然ながら後で回収されないと意味がありません。しかしながら、倒産した企業のうち多くが、売掛金の回収難という事態に陥っています。その主な理由としては、意識の問題が挙げられるでしょう。代金回収までがビジネスであるという認識が薄く、納品後請求書を立てた時点で売上計上し、そこで満足してしまうためです。また、入金期日の管理や督促の仕組みが不足しているなども、理由として挙げられます。

在庫状態の悪化

在庫状態の悪化

「会社が倒産する原因」の9つ目は、「過剰在庫」によるものです。過剰な在庫によるリスクにはいくつかの種類がありますが、そのうちもっとも深刻なものとしては、「資金繰りの悪化」が挙げられます。

たとえ会計上では黒字に見えたとしても、キャッシュフローではそうとは限りません。余分な在庫が残っていることで、キャッシュフローが減って手元資金が不足している可能性もあります。こうしたことから、キャッシュが底をつきて黒字倒産という事態に陥るケースも多くなっています。

このような事態を防ぐためには、当然ながら適切な在庫の管理が必要となります。

人手不足倒産

人手不足倒産

「会社が倒産する原因」として最後にご紹介するのは、「人手不足」によるものです。「人手不足倒産」と呼ばれるタイプで、文字通り、事業を行うのに必要な社員等を揃えられないことによる倒産を指します。

人手不足で倒産にまで至る理由としては、マンパワーが足りないために、商品やサービスの供給が滞ってしまうということが挙げられます。どんなに発注が増えても、それを行う人員がいなければ、仕事自体をこなすことができません。当然売り上げも上がらず、経営を圧迫することになります。その結果、最悪の場合倒産にまで至るわけです。また、人手不足で外部の人間に頼った結果、人件費がかさんで倒産に至るケースもあります。

こうした型の倒産をしやすい企業としては、運送業や建設業などが挙げられます。

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