全32種類の○○ハラスメント一覧

こんなにあるの!?全32種類の○○ハラスメント一覧

「ハラスメント」とは、嫌がらせや相手を不快にさせる行動のこと。

毎日同じ職場、同じメンバーで働く関係では、意識しないうちに発生しがちな問題です。
1980年代後半くらいから「セクシャルハラスメント」という言葉がよく聞かれるようになりました。
そして1997年の男女雇用機会均等法の改正により「セクハラ規定」が設けられ、「セクシャルハラスメント」と言う言葉の定義が確立されました。
それから、様々な「ハラスメント」が登場します。
以前より職場や学校を始め様々なコミュニティ内で潜在していた各種「ハラスメント」が、「セクハラ」が認知されることをきっかけに表面化してきたと言えます。
そして、現在「パワーハラスメント」「アルコールハラスメント」などよく聞くものを含め30以上の「ハラスメント」が一般的に認められています。
今回は、この様々な「ハラスメント」をご紹介します。

セクシャルハラスメント(セクハラ)

セクシャルハラスメント(セクハラ)

性的いやがらせのことです。
男性、女性に関わらず行われるものがありますが、主に男性から女性に行われるものが多いです。

大きくは「対価型セクハラ」「環境型セクハラ」に分けられます。

「対価型セクハラ」は職場や学校における立場や上下関係を利用して、下位にある者に対する言動を強要するもので、「性的な要求を受け入れれば高評価を与える、昇進させる」「言うことを聞かないなら辞めてもらう、異動させる」などがあります。

「環境型セクハラ」は、はっきりした不利益を伴わなくても、性的な言動を繰り返すことで働く環境を悪化させるものです。
抱きついたり胸を触ったり、女性にお酌を強要したり、女性に対して結婚や出産のことを尋ねる、などもセクハラに含まれます。

セカンドハラスメント(セカハラ)

セカンドハラスメント(セカハラ)

セクシャルハラスメントを受けた被害者がその事実を訴えることで、逆に会社側から圧力などの二次的被害を受けることを言います。

「被害妄想じゃないのか」「本当はあなたが誘ったんじゃないの」「それくらいは普通にあることなんだから我慢しなさい」など被害に遭っているのにかばってもらうどころか更なるいやがらせを受けるハラスメントです。

パワーハラスメント(パワハラ)

パワーハラスメント(パワハラ)

同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や役職などの優位性を背景に適正な業務の範囲を超えて精神的、身体的苦痛を与えることです。

上司から部下、先輩から後輩に対して行われることが多いですが、人間関係上優位性を持った部下から上司に行われるケースもあります。
叩く、殴る、蹴るなどの身体的な攻撃から、一人だけ別室に席を移される、通常業務でない草むしりばかりやらされる、同僚の目の前で執拗に叱責されるなどの行為があります。

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モラルハラスメント(モラハラ)

モラルハラスメント(モラハラ)

肉体的ではなく、言葉や態度等によって精神的に継続的ないやがらせを行うことです。

いやがらせが行われていて、それが外部からは見えない、「いやがらせの隠蔽」が行われることも特徴です。
親、恋人や配偶者、教師や同僚、上司などから無視されたり、努力を正当に認めてもらえなかったり、常に怒られるというプレッシャーをかけ続けられるなどで自信を失くしたり、恐怖心に苛まれたりするパターンが多いです。

「精神的暴力」「精神的虐待」とも解釈することができ、ひどい時には被害者は自ら命を絶つほどに追い込まれる場合もあります。

アルコールハラスメント(アルハラ)

アルコールハラスメント(アルハラ)

飲酒にまつわるいやがらせです。
罰ゲームやはやし立て、上下関係を利用して本人の体質や体調・意向を無視して飲酒を強要する、イッキ飲みをさせる、意図的に酔い潰させるなどの行為がアルコールハラスメントにあたります。
また、宴会に酒類以外の飲み物を用意しない等の飲めない人への配慮を欠くこともアルハラに当たります。

急性アルコール中毒につながることもあり、数あるハラスメントの中でも直接命に危険が及ぶ事態になりかねないハラスメントです。

ジェンダーハラスメント(ジェンハラ)

ジェンダーハラスメント(ジェンハラ)

「男らしさ」「女らしさ」を強要するいやがらせです。
性的ないやがらせですが、「セクシャルハラスメント」とは異なり、一般的な「男らしさ」「女らしさ」の物差しから外れた行動を非難することで被害者をいじめることです。
「男なのになよなよしている」「女なのに大食いだ」など、性別に関する偏った見方が引き起こすハラスメントです。
職場でもお茶汲みを女性社員だけにさせる、体力を使う仕事を男性社員だけにさせる、などのジェンハラがあります。
また、同性愛者に対するいやがらせも含まれます。

アカデミックハラスメント(アカハラ)

アカデミックハラスメント(アカハラ)

大学教授がその立場を利用して学生に対して行ういやがらせです。
正当な理由なく実験装置等の使用を禁止したり、主に学生が行った研究を掲載した論文にその学生の名前を載せないなどの行為があります。
これらの行為を受けることで研究室に行けなくなったり教員に対し強い恐怖心を抱くなどして、学生生活や研究に支障が及ぶことがあります。

リストラハラスメント(リスハラ)

リストラハラスメント(リスハラ)

リストラ対象者に対するいやがらせのことです。
パワーハラスメントの一種として認識されています。
リストラ対象者に、仕事において無理難題を押し付けたり、急な人事異動で望まない部署や窓際部署への異動を命じたりするなどしてリストラに追い込むようなハラスメントです。

テクスチュアルハラスメント(テクハラ)

テクスチュアルハラスメント(テクハラ)

文章上の性的いやがらせを指します。
現状においては女性を対象に行われる性的いやがらせです。

例えば、「女なのにこんな文章を書けるはずがない」という発言や、女性である筆者Aに対し、「Aは男である」と言いふらすなどの言動がテクハラに当たります。

キャンパスハラスメント(キャンハラ)

キャンパスハラスメント(キャンハラ)

各種ハラスメントが大学(キャンパス)で行われることです。
多くの大学が、キャンパスで行われる「セクシャルハラスメント」「アカデミックハラスメント」「パワーハラスメント」「その他のハラスメント」を総合して「キャンパスハラスメント」と位置づけて周知、対策を講じています。

アカデミックハラスメントとの違いは、学生同士の同期や先輩、後輩の関係で起こるハラスメントも含む点です。

スクールセクシャルハラスメント

スクールセクシャルハラスメント

学校で教師が児童生徒に対して行う性的いやがらせです。
「スクールハラスメント」と呼ばれる場合もあります。

恋人はいるのか尋ねたり、立場を利用して根拠なく異性との交際を禁止したりするものから、教育と称して児童生徒を下着姿や裸にさせたり身体を触る等、完全に性的虐待とも言える内容を含みます。

別の教員に相談したとしても、問題を大きくすることを恐れ何も解決しなかったケース等もあり、被害に遭った場合は地方自治体や教育委員会が設置する相談窓口に相談する方が効果的な場合があります。

ドクターハラスメント(ドクハラ)

ドクターハラスメント(ドクハラ)

医者から患者に対して行われるハラスメントです。
診察する立場である医者の言動、態度、雰囲気により、患者が不快な思いをしたり精神的ストレスを負うことを指します。

「自分が信用できないなら他へ行け」「急いで手術をしないと治らないよ」などと脅したり、必要のない手術や治療、検査、高額な保険外治療を必要不可欠に見せかけるなどの行為があります。
身体的不安を抱える患者に対して治療を行う立場の医者が精神的負担まで与えてしまうことにより、患者を無力化、孤立化させるため、時には心的外傷後ストレス障害(PTSD)を引き起こすこともあります。

カラオケハラスメント(カラハラ)

カラオケハラスメント(カラハラ)

職場などの立場を利用して、カラオケで歌いたくない人に無理矢理歌わせるいやがらせです。
カラオケで歌わない人に「お前も何か歌えよ」がカラハラに当たる可能性があります。
ストレス発散の一環として一般的なカラオケですが、自分は歌が得意ではないと思っている、人前で歌うのは恥ずかしい、などの理由でカラオケが苦手な人は意外と多いのです。

スモークハラスメント(スモハラ)

スモークハラスメント(スモハラ)

喫煙者が非喫煙者に行ういやがらせです。
煙草の煙で非喫煙者に受動喫煙をさせたり、非喫煙者に煙草を吸うことを強要したりすることがスモハラに当たります。

煙草を吸っている人の近くにいるだけで服に煙草の匂いが付き、人によっては目が痛くなる、咳が止まらなくなる人もいます。
また、喫煙者が勤務時間中に取る「一服」の時間が非喫煙者の休憩時間より不当に多い状態も、スモハラになる可能性があります。

ブラッドタイプハラスメント(ブラハラ)

ブラッドタイプハラスメント(ブラハラ)

血液型が与える印象で、その人の人柄や性格を決めつけるような言動を言います。
いわゆる「血液型占い」の影響が大きく、一般的には「A型は几帳面」「B型は自己中心的」「O型は大雑把」「AB型は変わり者」などの決めつけがあります。
血液型占いには科学的根拠がないにも関わらず、このような血液型の分類による決めつけが偏見やいじめにつながるケースが多くあります。

テクノロジーハラスメント(テクハラ)

テクノロジーハラスメント(テクハラ)

パソコンやスマートフォン等のハイテクノロジー技術に詳しい人がそうでない人にするいやがらせのことです。
例として、コンピュータに疎い人にトラブルを解決する方法を教えるのにわざと専門用語等を使い難しく教えたり、「こんな簡単なこともできないの?」などというプレッシャーを与えたりする行為がこれに当たります。

業務に必要なスキルを身につけることはもちろん大切なことですが、知識が浅い人がこのようなストレスを継続して受け続けることで心身に悪影響を及ぼすこともあります。

エレクトロニックハラスメント(エレハラ)

エレクトロニックハラスメント(エレハラ)

電磁波や電波といったエネルギー媒体によるいやがらせ、及び攻撃を指します。
例えば、低い低周波の音波は透過性が低く防ぐことが難しく、人間の神経に作用して痛みやけいれん、耳鳴りなどの作用を及ぼすと言われています。

エイジハラスメント(エイハラ)

エイジハラスメント(エイハラ)

本来は中高年の社員に年齢に関していやがらせを行うことを指していましたが、最近は家庭内での父親や、介護施設の利用者である高齢者に対する差別やいやがらせを含みます。

主に、中高年になっても役職の地位に就かない社員に対して「もういい年なのに」などと言ったり、「もう年なんですから無理しないで下さい」などの言動もエイハラに当たる可能性があります。
また、仕事の特性から必要ないのに「35歳まで」などの年齢制限を設けて求人を行ったりすることもエイハラの範疇に入ります。

シルバーハラスメント(シルハラ)

シルバーハラスメント(シルハラ)

エイジハラスメントに近いですが、主に介護を受ける高齢者に対する差別やいやがらせのことを指します。
「シルバー」とはシルバー世代(60代以上)を表します。

主に介護疲れした肉親や、介護施設の職員が高齢者を肉体的、精神的にいじめたり傷つけたりすることです。
特に介護施設におけるシルハラは、隠蔽されやすいこともあり近年はニュースになることも多く、高齢化社会における重大な問題となっています。

マリッジハラスメント(マリハラ)

マリッジハラスメント(マリハラ)

「マリッジ」は「marriage」、結婚を意味し、未婚者に対して執拗に「結婚しないの?」などと聞いたり、「そんなことだから結婚できないんだ」など結婚に関する圧力をかけたりいやがらせをすることを言います。

先に結婚した同年代の友人や職場の上司、親戚などから「いい年なんだから」などとプレッシャーをかけられることにより精神的に大きな負い目を感じさせるハラスメントです。

ペットハラスメント

ペットハラスメント

ペットの飼い主が公共の場でペットが好きでない人に対して行うハラスメントです。

例えば犬を散歩させる時にリードをつけなかったりリードが長過ぎたりして、すれ違う人に恐怖を与える、などの行為がペットハラスメントに当たります。
飼い主がペットを可愛がっているからと言って、周りの人たちも動物が好きな人ばかりとは限りません。
小型犬であっても恐怖を感じる人がいることをよく理解すべきでしょう。

また、広く捉えるとペットの飼い主からペットに対する虐待もペットハラスメントという場合もあります。
嫌がるペットに無理矢理服を着せるなどの行為です。

スメルハラスメント(スメハラ)

スメルハラスメント(スメハラ)

匂いによって他人を不快な気持ちにさせる行為です。
口臭や体臭が一般的ですが、強すぎる香水の匂いや柔軟剤の匂いもスメハラを引き起こす要因となる場合があります。

最近の柔軟剤は少量でも十分な効果がありますので使い過ぎは禁物です。
自分では良い香りに包まれている気でも、周りからすると耐えられない強い匂いであることもありますので注意しましょう。

エアーハラスメント(エアハラ)

エアーハラスメント(エアハラ)

空調に関するいやがらせです。
例えば会社で節電を理由に猛暑日でもエアコンの使用を禁止したりして、体調を崩したりすることがエアハラに当たります。
また、男女や個人でも体感温度には差があり、エアコンの1、2度の設定温度の差でも熱い、寒いの感じ方が違うことがあります。
寒がる同僚の主張を無視してクーラーを強くかけたりするなどもエアハラとなります。

ソーシャルハラスメント(ソーハラ)

ソーシャルハラスメント(ソーハラ)

ソーシャルネットワークハラスメント、ソーシャルメディアハラスメントのことです。
主にTwitterやFacebookなどのSNSに職場の上下関係が持ち込まれてトラブルやストレスの原因となることです。

職場の部下に友達申請をせまったり、自分の投稿に「いいね!」を押すことをせまる、逆に部下の投稿をチェックして執拗に「いいね!」を押して監視されているようなプレッシャーを与えることを言います。

上司や先輩として部下や後輩と仲良くしたいと思っているだけでも、立場が下の人間は想像以上にプレッシャーを感じていることを理解しておく必要があります。

終われハラスメント(就活終われハラスメント/オワハラ)

終われハラスメント(就活終われハラスメント/オワハラ)

企業が学生に、内定と引き換えに就活(就職活動)を終わるように迫ることです。
例えば、就活中の最終面接で「うちで採用するから他社はもう受けるな」というプレッシャーを与えられたり、「うち以外はあなたなんて採用しない」というパワハラまがいの言動が伴う場合もあります。

内定をもらえなかったらどうしよう、と不安になる就活生の心情につけ込んだハラスメントです。

家事ハラスメント(カジハラ)

家事ハラスメント(カジハラ)

家庭内での家事の分担等に関して発生するいやがらせです。
妻の家事、育児、介護などの家庭責任が過小評価されている状態を指す場合もありますし、家事を行った夫に対する妻の過剰なダメ出しもカジハラとなります。

ゼクシャルハラスメント(ゼクハラ)

ゼクシャルハラスメント(ゼクハラ)

交際している男女のうち、女性が男性に対して結婚を迫ることで心理的負担を与えるいやがらせです。
「ゼクシャルハラスメント」の名称は、部屋に結婚雑誌「ゼクシィ」を置いて結婚したいことをアピールすることから来ています。
彼氏に「親が心配しているから」「責任を取ってよ」などと結婚をせまります。
なんとなく長期の交際が続くと、このまま結婚するのかしないのか不安になる女性もいるでしょう。
しかし、結婚に向かうのであれば不当なプレッシャーをかけるのではなく一度お互いの気持ちをハッキリ確認することが大切です。

パーソナルハラスメント(パーハラ)

パーソナルハラスメント(パーハラ)

個人的趣向や容姿、クセなどプライベートでパーソナルな面について関して文句をつけたりいじめたりする行為です。
単純に「ブサイク」呼ばわりしたり、個性的な性格の人に「変な人」のレッテルを貼って不当に扱うことを指します。

マタニティハラスメント(マタハラ)

マタニティハラスメント(マタハラ)

職場において、妊娠している、または出産した女性に対して行われるハラスメントです。
妊娠、出産に伴う就業制限や育児休暇により業務上の支障をきたすという理由で精神的・肉体的いやがらせをおこなうことです。

妊娠したことを理由に降格を行った企業に対して業務上特段の理由がない限り原則として男女雇用機会均等法に当たる、という最高裁判所の判例もあります。
未婚や子供がいない女性の上司や同僚から「仕事が忙しいのに子供なんかつくってうらやましい」などと皮肉を言われたり、いやがらせを受けるケースもあります。

ラブハラスメント(ラブハラ)

ラブハラスメント(ラブハラ)

恋愛に関する話題で相手に精神的苦痛を与えたり不快感を与えるハラスメントです。
「彼女いないの?」「恋人を作る努力をしなきゃ」「いい年なんだからそろそろ結婚しなきゃ」など、恋愛や結婚に関する考え方を押し付けることでプレッシャーを与える言動がラブハラに当たります。

恋愛や結婚は話題にしやすいものではありますが、恋愛観や結婚観はひとそれぞれで他人に押し付けられるものではなく安易に踏み込むことは相手を気付かない内に傷つけることになりかねませんので注意が必要です。

レイシャルハラスメント(レイハラ)

レイシャルハラスメント(レイハラ)

レイシャル、つまり人種差別的ないやがらせです。
外国人やハーフに対して行われる差別を指します。
アメリカでは特に「セクハラ」と並ぶ一般的な問題として認知されています。
日本でも特定の国の外国人に対する偏見や、ハーフであることを理由にいじめられたり不当な扱いを受けたりということが発生することがありますが、これがレイシャルハラスメントです。

レリジャスハラスメント

レリジャスハラスメント

宗教関係者から受ける、精神的、肉体的、または経済的な苦痛を伴ういやがらせです。
圧力により強制的に宗教団体に入信させられたり、宗教団体から退会しようとするとひどい目に遭うと脅迫されたり、宗教団体内部で発生する性的虐待や幼児虐待を含むこともあります。

まとめ

いかがだったでしょうか。
閉じられた人間関係の中で、気付かない内に「ハラスメント」は発生しています。
そして、これらのハラスメントは「人権侵害」であり、本人同士や周りの人間を含め解決していく必要がある重大な問題です。

最も大切なことは、自分の行動が同じ環境にいる人間に不快感を与えていないかどうか、ということを自ら振り返ること。
自分の何気ない言動が相手にとっての「ハラスメント」になっていないか、一度自分の普段の行動を見つめ直してみましょう。