コミュニケーション
「弊社・当社」「貴社・御社」の違いと正しい使い方
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「弊社・当社」「貴社・御社」「自社・我社・小社」の意味の違いと正しい使い方
結論から先に言うと
「会話」で自分の会社を指す時が「弊社」、相手の会社を指す時が「御社」になり、
「文書」で自分の会社を指す時が「当社」、相手の会社を指す時が「貴社」になります。
しかし、他にも「我社」や「小社」、「自社」などの言い方もあるだけでなく、銀行であれば「御行」や「当行」などと使い分ける必要があります。さらに銀行以外では学校や協会などによっても使い方を変えならければなりません。
就職活動中転職活動中の方は合否への影響がでてしまったり、社会人になって間違えれば恥をかいてしまいます。ここではそれらの意味の違いと正しい使い方についてご紹介していきます。
自分の会社を表す「弊社」と「当社」の違い
冒頭でも記載したように「弊社」と「当社」は自分の会社を指す時に使う言葉になります。基本的には「弊社」は会話の中で、「当社」はメールや手紙、チラシなど文書で書く際に使用するのが正しい使い方です。
弊社
弊社とは相手を立て自分がへりくだる敬語の一種である謙譲語。つまり商談の場なのでは自分の会社より相手の会社が上の立場にあることを伝える言い方になります。
例:弊社のセミナーにご参加いただきありがとうございます。
例:弊社の商品は他社に比べて3割ほど安くなっております。
当社
弊社と同じように自社を表す当社ですが、当社は謙譲語でなく丁寧語になります。へりくだった言い方である弊社と違い、相手に敬意を表すことから文書として書く際に利用されます。
例:当社のサポートセンターよりあらためてご連絡させていただきます。
例:業界トップクラスの販売実績(当社調べ)
ただし、相手にクレームをつける際などはあえてへりくだって「弊社」と言わず、丁寧語の「当社」といった使い方をしても間違いではありません。また、自分の会社の社長や役員などと話す際にも「弊社」と言ってしまうと会社をへりくだたせてしまうため、丁寧語の「当社」と使うのが正しい使い方になります。
相手の会社を表す「御社」と「貴社」の違い
相手の会社を表す際には、商談や交渉の場などでは「御社」、メールや手紙、チラシに記載する時は「貴社」と使います。
御社
商談などの際に相手に敬意を払う際に使われる尊敬語である御社。
例:御社を志望した動機は・・・
例:御社のホームページを見てお問い合わせさせていただきました。
また、このあと紹介する貴社も含め「御社様」や「貴社様」など後に「様」をつけるのは二重敬語となるため間違った使い方になりますので注意が必要です。
貴社
「御社」同様に尊敬語である「貴社」は何度も記載しているように文書で相手の会社を指す場合に使用される言葉になります。
例:明日、貴社の○○様宛てに商品をお送り致します。
例」貴社のご発展を心よりお祈り申し上げます。
その他にもある「自社」「我社」「小社」の使い方と違い
「自社」「我社」「小社」はどれも自分の会社を指す際に使われる言葉ですがそれぞれ使い方に違いがあります。
自社
自社は弊社や当社と違い、対等な立場の相手と話す際に使われる言葉になります。社内で直属の上司や同僚と話す際、友人と話す際などにも「自社」と使います。
ただし、「当社」でも触れましたが、会社の役員など立場がある程度離れた方などに自分の会社として指す時は「自社」ではなく「当社」と丁寧語を使うようにしましょう。この際、「弊社」は自社を低い物とした言い方になるので間違った使い方です。
例:自社は来月で設立○周年を迎えます。
例:今回の自社商品は売れそうだ
我社
「当社」や「自社」と同じ意味で「自社」を指す言葉ではありますが、基本的には目上の人や立場が上の人が下の人間に対して使う言葉になります。
そのため、上司や社長を含め役員などに対して使うのは間違った使い方になります。
例:我社は創立以来赤字を出したことがない。
例:我社は来年から海外へ進出する
小社
あまり使われる機会は少ないですが、小社(しょうしゃ)も会話の中で使われる自分の会社を指す言葉になります。謙譲語である「小社」は「弊社」と同じような使い方をされます。
例:小社ですが精一杯サポートさせていただきます。
例:小社ではありますが商品の品質には自信があります。
会社以外での言い方
上記はあくまでも会社を指す際に使われる言葉です。そのため相手が銀行や学校などの場合には違った言い方をしますので、就職先や転職先、または取引先などに該当する物がある場合は覚えておきましょう。
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