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定期預金とは?普通預金との違いとは?メリット・デメリット6選
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皆さんが普段、銀行にお金を預けるとき、どのような種類の預金を利用しているでしょうか。一般的には、いつでも預金を出し入れできる普通預金がスタンダードになりますが、普通預金よりも金利がいい定期預金を利用している人も少なくないでしょう。今は超低金利時代のため、金融機関に預けないで自ら管理するタンス預金の人もいますが、まだまだ銀行をはじめとした金融機関の信用力は高く、どの種類の預金を利用するかは大事な問題です。
ここでは代表的な預金である定期預金についてご紹介していきます。
定期預金とは?定期預金と普通預金との違い
定期預金とは
普通預金と並んでメジャーな預金が定期預金です。社会人になって一度は、この定期預金口座を開設したことがある人は少なくないでしょう。
定期預金とは、基本的に期間を指定して預ける預金を意味しますが、積立定期預金や変動金利定期預金など複数の種類があります。一般的には1カ月から10年程度の期間を自由に設定して預けますが、中には1カ月以下の超短期のものや10年以上の長期の定期預金も存在します。
定期預金の最大のメリットは金利ですが、限りなくゼロ金利に近い現在では、本来の定期預金の恩恵にあずかることは難しいと言いえます。それでも定期預金にしておけば、知らない間に使ってしまったというリスクを避けることはできます。
定期預金と普通預金との違い
それではこの定期預金と普通預金の違いは何でしょうか。大きな違いの一つは期日の有無と利便性です。
定期預金は基本的に決められた期日まで預金をおろすことができませんが、普通預金はATMやネットバンキングが普及した今なら、いつでもどこでも自由に出し入れでき、また各種の引き落としにも利用できます。利便性で言えば圧倒的に普通預金に軍配が上がります。
一方で、定期預金は利便性が悪い分、普通預金より金利が高く設定されています。とはいって、金利のメリットが大きかった一昔前と違って、ゼロ金利とも言われる超低金利時代の現在では、ほとんどメリットは期待できません。
それよりも、むしろ引き出しにくいという点が、逆に預金の確保というメリットに結び付いていると言えるでしょう。
定期預金の種類
前項でも触れたように、定期預金には複数の種類があり、内容は多種多様です。銀行によって種類、内容はさまざまですが、一般的な定期預金のほかに、期日指定定期預金、積立定期預金、大口定期預金などがあります。それではそれぞれの定期預金の内容をみていきましょう。
定期預金
一般的に定期預金と言えば、期日を定めて預ける預金をのことで、多くの銀行などで利用できます。
超低金利時代の現在、金利メリットは昔ほどありませんが、元本割れの心配はなく、仮に金融機関が破綻しても1000万までは預金を保証してくれるので、安心感があります。今の時代、金利というより、不必要に出し入れできない定期預金を利用することで、預金の目減りを防ぐ意味で、定期預金は利用価値があると言えるでしょう。
期間指定定期預金
定期預金の中でも、自分で満期日を自由に設定できるのが期間指定定期預金です。決まった期日を定めて預ける通常の定期預金と違い、一定の期間経過後、自由に満期日を指定できるため、子供の進学や車の購入など目的に合わせて出金することができます。預入期間は3年以内が一般的です。金利は銀行によって異なりますが固定金利で、1年複利で計算されます。
積立定期預金
積立定期預金は文字通り、毎月一定額を積み立てる定期預金で、口座からの引き落としにすれば、預金が苦手な方でも気軽に利用できます。
子供の学費資金や車、住宅など高額な買い物など、目的を定めて積み立てできるのも大きなメリットです。毎月の積立額は5000円から数万円までが多いようで、積立期間終了後、据え置き期間経過後が満期となります。元本は保証されます。
大口定期預金
大口定期預金も文字通り、大口の預金を預ける定期預金です。
預ける金額は金融機関によって違いますが、1000万円以上が一般的なようです。預け入れ期間は通常、1カ月から10年までで、満期の設定は定型方式と満期日指定方式があります。金利は各金融機関ごとに定める固定金利ですが、他の定期預金に比べて金利がいいことが最大のメリットとなります。
メリット
定期預金には普通預金にない多くのメリットがあります。超低金利の現在、利率の恩恵は期待できませんが、普通預金に比べて気軽に引き出せないため、預金の確保という点でメリットがあります。以下では、定期預金の具体的なメリットをみていきます。
低金利ながら利率のいい定期預金もある
ゼロ金利に近い現在、定期預金の金利は普通預金に比べていいとは言え、昔ほどのメリットはありません。例えば、金利が0.01%の定期預金に預けても、1年で受け取れる利息はわずか100円で、さらにここから税金も引かれるので目も当てられません。とはいえ、中には条件付きながら年利0.6%など、そこそこの金利がつく定期預金もあり、使う必要のない現金があるなら、利用した方がいいケースもあります。
現金の確保に有効
少子高齢化の今、老後資金の確保がしきりに報道される中、現金の確保が重要なテーマとなっています。手元に現金を持っていたり普通預金に預けていると、ついつい使ってしまうことも少なくありません。
その点、定期預金に預けておけば引き出すことができませんし、解約するにも手間がかかります。結果的に大事な現金を使わずに済むため、定期預金に預けることの大きなメリットになります。
預金の保護は安心安全
定期預金に限ることではありませんが、預金者1人ごとに元本1000万円と利息が保護されることは大きなメリットです。
自宅に置いておけば家事や盗難など、現金を失うリスクがありますが、金融機関の定期預金に預けておけば、預金保護の仕組みもあり、リスクはありません。
注意しなければならないのは、預金者1人の保護対象は一つの金融機関合算で1000万円までで、1000万円を超えた部分は保護されません。金融機関が急に破綻するとは考えにくいですが、預金が1000万円を超える場合は、他の金融機関に分散させるなど万全を期した方がいいかもしれません。
デメリット
前項で定期預金の複数のメリットをみてきましたが、少なからずデメリットもあります。最も大きいデメリットは、普通預金に比べて好きなときに自由に引き出すことができないことでしょう。最後に定期預金のデメリットをみていきます。
自由に出し入れできない
定期預金のデメリットとしてまず挙げられるのは、好きなときに自由に引き出せないことです。普通預金は銀行の窓口やATMに限らず、ネットバンキングなど時間を問わず出し入れできますが、定期預金は満期まで出金することができず、解約の手続きにも手間がかかります。
もっとも定期預金を組む場合、利便性を考えることはほとんどなく、デメリットと言えるかどうかは微妙なところです。
中途解約は損、元本割れも
せっかく当面使う必要のない現金を定期預金に預けていても、急な出費の必要が出た場合などに解約することも少なくありません。その場合、解約に際して中途解約利率が適用されますが、その利率によっては預けた額を下回ってしまう可能性もあります。
定期預金を組む場合は、あらかじめ中途解約利率を確認しておくことも必要です。
金利の動向には細心の注意を
一般的に定期預金の方が普通預金より金利が高いのが当たり前ですが、中には定期預金の金利を上回る普通預金もあるので、金利から目が離せません。特にネット系の銀行では条件付きながら利率が0.1%台の普通預金もあります。これでは定期預金の大きなメリットでもある金利面でも、一部の普通預金に負けてしまうことになりかねません。
各金融機関が定める金利の動向には細心の注意が必要です。
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