コミュニケーション
国によって意味が違うジェスチャー100選
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一度は確認しておこう!国によって意味が違うジェスチャー100選
日本と外国では、数多くのジェスチャーの違いがあります。
言葉が通じなくてもボディランゲージでやりとりすることで意味が伝わることもありますが、国によってはジェスチャーの意味が異なったり、相手を怒らせてしまうような仕草もあります。
日本にも外国人の観光客やビジネスマンが今後も増えて行くことが予想されます。
外国人とコミュニケーションを取る必要が出てきたときのために、国ごとのジェスチャーの違いを確認しておきましょう!
できるだけ分かりやすいように、頭から順番に身体の部位ごとに100個紹介して行きます。
また、国によっては相手を侮辱する意味になってしまい、激怒させてしまう可能性があるジェスチャーには、[注意!]を付けておきますので、このジェスチャーには注意してください。
一度自分でも紹介する仕草をやってみながら、気付かない内にやってしまっている仕草でないか確認するといいでしょう。
頭に関するジェスチャー
頭をなでる
[注意!]日本では子どもの頭をなでることは、愛情表現のひとつですが、スリランカやタイなどの仏教が盛んな国ではとても失礼に当たります。
仏教では、頭は神聖な部位であり、触ることは失礼とみなされるためです。
頭を後ろにそらせるようにして上げる
ギリシャやトルコ、シチリアなどのイタリア南部では、この頭を強く後ろに引くジェスチャーは「否定」を意味します。
こめかみ当たりを指でトントンとたたく
フランスで、「頭がおかしい」の意味です。
人差し指と親指で「L」の文字を作り、額に当てる
この仕草はイギリスで「負け犬」の意味になります。「LOSER」(負け犬)の頭文字の「L」を表すそうです。
相手の手を取り、自分の額に付ける
相手の手を取って、その手の甲を自分のおでこにつけるのは、フィリピンで、相手に敬意の念を表します。
帽子を脱ぐマネ
フランスで、「脱帽」すなわち、「まいったよ」「おそれいった」を意味します。
顔に関するジェスチャー
ウインク
日本では、異性に対して茶目っ気を込めて好意を示す時に、片目を閉じてウインクすることがまれにありますが、アメリカでは気軽にウインクします。
「色目」のようなニュアンスはなく、軽い挨拶として用いられます。
泣くジェスチャー
日本では、「泣いている」ことを表すのに目の端から涙が流れる様子を指で示すような動作をすることがありますが、欧米では同じ意味を表すのに、「涙を拭く」ジェスチャーをします。
人差し指と中指で自分の両目を指し、その後相手の両目を指す
アメリカでこの仕草は、「お前を見ているからな」という意味になります。
人差し指で耳たぶをはじく
イタリアで、「オカマ」を意味するジェスチャーです。
鼻と鼻を合わせる
ニュージーランドのマオリ族の挨拶です。マオリ族では、鼻には命の息吹や、魂が宿るとされています。その鼻をお互いに合わせることで、信頼を表現します。
人差し指で鼻を持ち上げるポーズ
[注意!]アメリカでは、人差し指で鼻を持ち上げると、相手を見下しているジェスチャーになります。
手のひらを垂直に立てて、親指を鼻につける
[注意!]日本ではあまり使われることがありませんので馴染みが薄いかもしれませんが、手を垂直に立て、親指を鼻につけるような動作は欧米の国々ではポピュラーなジェスチャーで、「嘲笑」「愚弄」を意味します。
ほっぺたを人差し指で指すポーズ
日本では写真などに写る時にやりがちな可愛いそぶりとして認識されている「ほっぺたを人差し指で指す」ポーズ。
[注意!]メキシコでは「あなたはイカレている」「あなたは頭がおかしいの?」と、相手を侮辱するサインになってしまいます。
自分のほっぺたをつねる
日本では、「夢かな?」などとおどけるときぐらいにしか使いませんが、イタリアでは同じ仕草で魅力的な女性を見かけたときや、おいしい料理であることを表します。
[注意!]しかしその他欧米の一部の国では自分のほおをつねるジェスチャーを他人に見せると侮辱の意味になる場合があるので注意が必要です。
笑った時口を手で隠す
日本では、特に女性の仕草として、笑いながら口元を手で隠す動作をすることがあります。
しかし、アメリカなど海外では笑う時手で口を覆いません。人前であくびをしたり、笑うべきでない時に笑った時に、「しまった!」という意味合いで口を隠すことがあります。
舌を出す
日本では、相手に向けて舌を出すのは、相手を馬鹿にしたり侮辱したりする行為ですが、チベットでは相手を敬う気持ちを表す挨拶となります。
上下の歯を噛み合わせて歯茎を見せる
アメリカなどで、目を大きく見開いて上下の歯を合わせて歯茎を見せる仕草は、相手に強い「怒り」の感情を持っていることを表します。
自分の首をはじく
ロシアでは、自分の首を指で弾く動作は「お酒」を意味します。
「襟の中に酒を流し込む=ぐでんぐでんになるまで飲む」ということから、酒類を意味するのにこのジェスチャーを使うようになったそうです。
自分の首の前で手のひらを左右に振る
日本では首の前で手のひらを左右に振って「クビ(解雇)」を意味することがある動作は、アメリカでは「ストップ」「ちょっと待て」を意味します。
首の横で手を丸める
フランスで、タートルネックの襟を手で持って引っ張るように、首の横でにぎり拳を丸めると、「イライラする」「その話はもううんざりだよ」という意味になります。
相手の顔の前に手の平を突き出す
[注意!]日本では、「ちょっと待って」などの意味で相手の顔に向けて手のひらを向けるジェスチャーをすることがありますが、ギリシャでは強い侮辱を意味するジェスチャーになります。
また、アメリカではこの動作をしながら「Talk to the hand.」と言うと、「話をやめて」とか、「私はあなたの話を聞くつもりはない」などの意味を表します。
手を顔の前で振るジェスチャー
[注意!]日本では、手を顔の前で振ると「違います」や「いりません」などを意味しますが、イタリアでこのジェスチャーを使うと、「お前の頭は大丈夫か?」や「アホか!」という意味の侮辱になりますので使ってはいけません。
自分の顔を指差して、「私」を表現する
自分の顔を人差し指で指して、「私」を表すことがありますが、欧米ではこのジェスチャーは通用しません。「鼻がかゆいのだろうか?」と思われてしまいます。
アメリカで「自分」をさす場合、指で自分の胸の当たりを指すか、手を軽く胸に当てます。
両手を頬の横から閉じるようにして顔の前にスライドさせる
顔の前で両手で引き戸が閉じるような動作は、フランスでは視野が狭く、他人の意見を聞かない、というジェスチャーです。
手や腕に関するジェスチャー
「おいで、おいで」をする「手招き」
日本では手のひらを下にして「おいで」を意味する「手招き」をしますが、このジェスチャーはアメリカでは「あっちに行け」になります。
アメリカで「おいで」は、手のひらを上にして手首をクイッと曲げ、「カモーン」の動きをします。
[注意!]オーストラリアでは手のひらを上に向けて人差し指だけで「こっちへ来い」をすると侮辱に当たりますので気を付けましょう。
両手を広げて、手のひらを上に向ける
アメリカやヨーロッパでは一般的なジェスチャーで、「知らない」を意味します。
日本でもおどけた感じで強調して「知らない」「はてさて」などのニュアンスで使うことがありますね。
両手を組んで、親指をくるくると回す
フランスでは、この仕草は退屈、暇、を意味します。
片手の拳を挙げて反対の手で腕を叩くガッツポーズ
日本では何かを達成した時や喜びを表す意味で、片手の拳を挙げて反対の手で腕を叩くジェスチャーをすることがあります。
[注意!]しかし、フランスやブラジルでは侮辱を意味する仕草になります。中指を立てるのと同じような失礼な動作です。
こぶしを突き上げる
[注意!]勝利の喜びを表したり、興奮や闘志などを表す意味でこぶしを突き上げる動作をすることがありますが、これはパキスタンでは相手に「くたばれ」と言っているのと同じです。
手のひらを左右に振る
日本では手のひらを相手に向けて左右に振って、「さようなら」や、遠くにいる人に「ここにいるよ」などの意思を伝えます。
[注意!]しかし、韓国では犬に対して使われるジェスチャーです。韓国で人に手を振るときは、手のひらを下に向け、上下に振るようにします。
空間に文字を書くようなジェスチャー
アメリカやイギリスでは、外食中に明細にサインをするように空間に文字を書くような仕草をすることで、ウェイターに「支払い(チェック)をお願いします」の意味になります。
手のひらを上に向けて、5本の指でつまむようにする
トルコでは、この動作は「かわいい」を意味します。
頭の上で、両手で丸を作る動作
日本では、「OK」「いいよ」を表すために、頭の上で両手で丸を作ることがありますが、これは他の国では使われません。
日本では学校のテストで正解に「◯」印を付ける文化があることから行われる仕草であるためです。
口ぐらいの高さで、両手を握り合わせる
欧米では、口ぐらいの高さで両手を握り合わせることで「おめでとう」を意味します。
手のひらを下に向け、顎の当たりまで浮かばせる
手のひらを下に向けて、手の甲を首の下の顎の当たりまで浮かばせるような仕草をすると、ドイツでは「もううんざりだよ」「あきあきだ」というジェスチャーになります。
「いってらっしゃい」のしぐさ
日本では、「いってらっしゃい」は相手に手のひらを見せて振りますが、欧米では手を相手に向け、グーとパーのように交互に握ったり開いたりする動作をします。
バンザイ
日本で喜びを意味する「バンザイ」は、アメリカなどではあまり使われません。
片方の握りこぶしを頭上に掲げる
アメリカやイギリスなどでは、片方の握り拳を頭上に掲げ、「hip hip hurrar」(ヒップ ヒップ フーレイ)と声を上げて調子を合わせることがありますが、これは意思や団結を意味する行動です。
手をグーにして、こぶしとこぶしを合わせる
日本でも時々見かけるかもしれませんね。これは、ジャマイカで、友情を表す挨拶です。
相手の手にツバを吐きかける
日本では考えられない行為ですが、東アフリカのキクユ族などの部族に見られ、「良いことがありますように」という祈りや、「魔除け」としての意味があるとされます。
相手に向けて手を合わせる
日本では、手を合わせるのはお墓参りや法要などで故人の冥福を祈ったり追悼の意味の場合が多いですが、インドやタイでは一般的な挨拶として、相手に向かって両手を合わせて軽く頭を下げます。
手の甲を上にして左右にパタパタさせる
ドイツでは、この仕草は「大体」とか、「約」という意味になります。
右手でグーを作り、親指だけ立てて親指を口元に持って行く
インドでは、この動作は「飲む」になります。
「喉が渇いた」や、「何か飲む?」という意味のジェスチャーです。
右手を広げてパーを作り、裏表にくるくる回す
インドでは、この動きは「ない」を意味します。
「◯◯を持っているか?」と聞かれた時に、この仕草をすると、「持ってない」という意思表示となります。
手をお尻に当てて腕を曲げて立つ
[注意!]インドネシアでは、怒りを表す攻撃的な動作として受け取られてしまいますので、なんとなくやってしまわないように気を付けましょう。
片方の手でグーを作りもう片方の手のひらに打ち付ける
[注意!]日本では、何気なくやってしまう人もいるかもしれません。しかしインドネシアでは下品で猥褻な仕草と受け取られます。
指に関するジェスチャー
中指を立てる
[注意!]相手に手の甲を側を見せ、中指を立てる動作は日本でも良く知られている「Fuck you!」のジェスチャーです。欧米では最大級の侮辱を意味します。
手の甲を見せてピースサイン
[注意!]ピースサインを、手の甲を見せて裏側向きで行うと、イギリスやアイルランド、オーストラリアなどでは相手を侮辱する意味になります。
親指を立てるポーズ
アメリカなどで「Good!」「素晴らしい!」を意味する、親指を立てる仕草。日本でも時々同じような意味で使うことがありますね。
[注意!]一方、イランでは最もタブーとされる仕草で、意味としては「Fuck you」と同じ意味の、最大級の侮辱の意味を持ちます。
また、中東や西アフリカ、南米などでも、国によっては「お前の肛門に突っ込んでやる」というとても下品な意味になりますので、絶対に使ってはいけません。
人差し指と親指で◯を作って「OK」のサイン
日本やアメリカでは、人差し指と親指で◯を作って「OK」を意味するサインです。
[注意!]一方、ブラジルでは男性に向かって使うと「肛門」、女性に向かって使うと「女性器」の意味で、「Fuck you」を表す意味になってしまいます。
また、フランスでは「ゼロ」を意味し、人に向かって出すと侮辱のサインとなります。
親指を中指の先で弾いて「パチン」と鳴らす
[注意!]イギリスではこの仕草は、無関心、無視、冷笑などの軽蔑の意味を表します。
両手を前に出して「もう結構です」や「まあまあ」
日本では、両手を相手に向かって前に出す動作は、「もう結構です」や、相手をなだめる「まあまあ」という意味で使われます。
[注意!]しかしギリシャでは「お前の顔に糞を塗り付けてやるぞ」という意味がある侮辱のジェスチャーになります。
ピースサイン
日本では写真に写るときや、「やったね」「勝利」などを意味するサインである「ピースサイン」。アメリカやイングランドでは「平和」や「勝利」などを表します。
[注意!]ですが、ギリシャで「くたばれ」を意味するサインのため、使ってはいけません。
相手を指差して、指した指を上下に振る
アメリカでは、この仕草は、「行儀が悪いよ」と指摘する意味です。または、指差した片方の指をもう片方の人差し指でこする仕草も同じ意味を持ちます。
人差し指と中指を交差させる
日本ではあまり馴染みがありませんが、「fingers crossed」と呼ばれ、英語圏では人差し指と中指を交差させるサインがあり、「幸運を祈る」という合図です。
[注意!]しかしこれは、ベトナムでは「女性器」を意味する侮辱のサインとなってしまいますので使ってはいけません。
中指と薬指を親指で押さえ、小指と人差し指を立てる
[注意!]中指と薬指を親指で押さえ、小指と人差し指を立てるサインは、スペインやポルトガル、イタリアで「お前の奥さんは尻軽な浮気女だ」という意味になり、男性に対する侮辱の意味を表します。
相手を人差し指で呼ぶ
[注意!]人差し指をクイクイっ、と曲げて人を呼ぶジェスチャーは、フィリピンでは犬を呼ぶ動作なので人に向かって使ってはいけません。
また、シンガポールでは「死」を意味します。
日本でもあまり上品な仕草ではないので行わない方がいいですね。
握りこぶしを作り、親指を中指と人差し指で挟むようにして下から出す
[注意!]トルコなどで、卑猥な意味を表し、相手を侮辱するジェスチャーです。
薬指と親指を手の内側に折り曲げる
[注意!]イギリスで、「ショッカーサイン」と呼ばれる侮辱表現です。
人差し指と中指の二本が「女性器」、小指が「肛門」を意味し、「two in the pink, one in the stink(二本はエロ、一本はグロ)」というスラングをジェスチャー表現したものです。
親指が「男性」小指が「女性」
日本や韓国では、親指を立てて「男性」、小指を立てて「女性」の意味を表すことがありますが、他の国では同じような意味で使用されることはほとんどありません。
バングラデシュなどでは、小指を立てると「お手洗い(小便)に行く」を意味します。
[注意!]また、インドでは小指を立ててみせると「もう怒ったぞ!」という意思を表しますので注意しましょう。
指先を口に当ててキスをし、空に向けて指を開く
イタリアで、「おいしい」を表現するジェスチャーです。オシャレは仕草ですね。
人を人差し指一本で指す
[注意!]人差し指一本で相手を指す仕草は、日本でもあまり印象はよくありませんし、多くの国で失礼とされます。ついやってしまわないようにしましょう。
手のひらを上に向けて、つまむようにする動作
メキシコで、この動作は、「混んでいる」ことを表します。
親指と人差し指を広げて銃を持つようにする動作
メキシコではこの動作は、「金持ち」を表します。
中指で人を指す
[注意!]フィリピンで、相手を中指で指すことは、非常に失礼に当たります。日本人の感覚ではあまり使わない動作ですが、注意しておくべきでしょう。
身体、ボディに関するジェスチャー
パーにした手を肩の後ろに放り投げるような動作
この動作は、フランスで「どうでもいいよ」「嫌だ」「勝手にしろ」などのニュアンスを持つジェスチャーとして使われます。
お腹の前に手のひらを当てて回す
「お腹がすいた」のジェスチャーで、欧米でよく使われます。
相手の前で手の平で上下に切るジェスチャー
[注意!]日本では、人の前を通る時に「ちょっと失礼」の意味で行う動作ですが、イタリアでは失礼に当たります。
「近づいたらぶん殴る」という意味になります。
腰に手を当てて肘を張る
[注意!]インドでは、この仕草は相手に威圧感を与えたり、ケンカ腰に取られますので気を付けましょう。
足腰に関するジェスチャー
足を組む
日本では、足を組むことは大分リラックスした動作と認識されます。例えば、会議や面接で足を組むことは考えられません。
しかしアメリカでは、面接の時に足を組んでも特に悪い印象を持たれることはないくらいに一般的です。
机に腰掛ける
日本では、学校や会社で机に腰掛けることは通常しません。
しかしアメリカでは家庭内や学校、職場などでも、ごく普通に机に腰掛けます。また、イスに腰掛けて机に足を乗せることも一般的に行います。
立ち上がって敬意を表す
元々イスなどに腰掛けていた場合、そこから立ち上がることで相手に敬意を表すことがあります。
日本でも、会議室の席に腰掛けていて、社長や役員が入ってきて立ち上がって迎える、などのケースがあります。
欧米でも、座っている状態から立ち上がること自体が敬意を表すことがあります。
特にドイツでは、カップルでレストランなどに行き、女性が化粧直しなどで一度席を立つときでも男性も一度席立ち上がることが礼儀とされるそうです。
足を組んでイスに座る
[注意!]エジプトでは、足を組んでイスに座るのは相手に敵意を示す表現になってしまいます。
足の裏を見せる
[注意!]サウジアラビアやエジプト、シンガポール、タイなどの国では、相手の足の裏を見せることは強い侮辱を意味します。
座るときなども、相手に足の裏が見えるように座ることは厳禁です。
飲食に関するジェスチャー
お酒などを飲むコップを隠す
韓国では儒教文化の影響が強く、年長者や親の前では相手に敬意を払う意味で、お酒などを飲む時、コップを持つ反対の手で、コップ、口元を隠して飲むのが礼儀です。
親指と小指を立て、口の方に円を描くようにして動かす
この仕草は、スペインやアラブ文化圏で見られる、「喉が渇いている」「何か飲みますか?」という意味の動作です。
お酒のビンを持って飲む様子を表しています。
おちょこを持って飲む動作
日本では、「お酒を飲みましょう」の動作として、おちょこを持って飲む動作をします。
韓国など、同じようにこの動作を使う国もあります。
人差し指を頬に当てて、手首を回転させる
イタリアで、「ボーノ」、「おいしい」を意味するジェスチャーとして日本でもよく知られていますね。
しかし、実際に使用するのは控えた方がよさそうです。
イタリアでは乳幼児に対して使うような動作で、大人が普通の食事の席で使用するにはオーバーアクション過ぎて滑稽です。
手でつかんで物を食べる動作
[注意!]手で何かをつかんで、食べる動作はイタリアではやってはけません。
ケンカを売る時に使う仕草に似ていて、「何か用か!?」というような意味合いになります。
主に会話の中で使われるジェスチャー
会話の途中で、ピースサインを両手で作り、人差し指と中指をクイクイッと曲げてみせる動作
日本では使われないジェスチャーですが、英語圏で使われます。
「エアクォート」と言い、自分の話している言葉を「クォーテーション」つまり「”」で区切る、という意味を持ちます。
自分が言っていることを大げさに強調したり皮肉ったりする時に使います。
親指と人差し指を擦り合わせる
フランスやブラジルで、「お金」「お金がかかる」「高い」を意味します。
札束を数える仕草で、なんとなく分かりますね。
国によって色々あります!「はい」「いいえ」のジェスチャーの違い
アゴをそらす
ギリシアやトルコ、イタリア南部やシチリアでは、「Yes」を意味するジェスチャーです。
首をかしげる
イスラエルでは「Yes」を意味するジェスチャーです。
片方の眉をつり上げる
フィリピンでは「Yes」を意味するジェスチャーです。
首を後ろにそらす、目を大きく見開く
ギリシャでは、「No」を意味するジェスチャーです。
口の中で「チッ」と舌打ちをする
インドでは、「No」を意味するジェスチャーです。
頭を左右方向に交互に傾けて揺らす
ブルガリアやインド、パキスタンなどで、「Yes」を意味します。
国によって色々あります!「指を使った数字の表し方」
日本やアメリカの指での数字の表し方
日本やアメリカでは、数字を指で数えるときは1人差し指、2中指、3薬指、4小指、5親指の順番に立てて数えて行きます。
中国の数字の指での数字の表し方
中国では、1から5までは日本やアメリカと同じ順番に立てて行きますが、6以降が全く違って、独特の数え方になります。
6は親指と小指を立てる、7は人差し指と中指を立てて、残りの3本の指で丸を作る、8は人差し指と親指を立てる、9は人差し指だけ立て、そのまま人差し指を親指にくっつける、10は人差し指と中指でクロスを作ります。
ただ、中国は地方により指による数の数え方も多くのパターンがあり、異なる地域もあるようです。
フィリピンの指での数字の表し方
フィリピンで指で数字を数えるときは、日本のときと立てる指の順番が異なります。
1小指、2薬指、3中指、4人差し指、5親指の順番に立てて数えて行きます。
フランスやドイツ、北欧諸国の指での数字の表し方
フランスやドイツ、北欧諸国では、親指から立てて数を数えます。
1親指、2人差し指、3中指、4薬指、5小指の順番に立てて数えて行きます。
この数え方に慣れていないと、3の中指をスムーズに立てるのが難しく、さらに4の薬指はキツいかもしれませんね。
インドやバングラデシュの指での数字の表し方
インドやバングラデシュで指を使った数の数え方は、上で紹介した国々とは発想が異なります。
指を立てた本数で示すのではなく、指の関節で表すのです。
手のひらを開き、親指を使って、他の指に各3本ずつある関節を指し示します。
まずは小指の一番下のシワが「1」。そのまま小指の下から2番目が「2」、さらに小指の一番上の関節が「3」。
そのまま薬指も下の関節を「4」とし、順番に上に上がって行き、同じように中指、人差し指の関節を数えて行きます。
そうすると、親指以外の4本の3つの関節で、「12」まで表すことができます。
ジェスチャーではないが気を付けた方がいいこと
左手で物を渡したり人に触る
[注意!]イスラム教やヒンドゥー教圏では、人に物を渡したり人に触る時に左手を使いません。
昔、トイレの後に左手で拭いていたことから、左手は不浄の手とされるからです。
うなずく頻度
日本人は、「話を聞いています」という意思を表示するために、よくうなずきます。
一方、欧米人はあまり話をしながらうなずく動作をすることはありません。
相手に物を渡す時両手で渡す
日本では、相手に物を丁寧に渡す時に両手で渡すのが一般的ですが、ロシアでは片手で持てる物を両手で持つことはしません。
片手で上手に持てないから両手で持っている、とみなされて、子どもっぽいしぐさとされます。
皿をキレイに全部食べ終わる
[注意!]中国やタイ、フィリピンなどでは、「十分お腹いっぱいになった」ということを表す礼儀として、出された食事を一口分残します。
皿をキレイに食べ終わると、「食べ足りなかった」という意思表示となり、失礼に当たります。
偶数束の花をプレゼントする
ロシアでは花をプレゼントする時、偶数本の束にならないように気をつけましょう。
偶数本の花束は、お葬式などでしか使われません。
ヒッチハイク
向かって来る車に向かって、親指を立てて振ります。
ただし、オーストラリアやニュージーランドなど、親指を立てる仕草が「猥褻」とされる国では使われません。
大きな声で話す、大きな声で笑う
[注意!]サウジアラビアなどの国では、大きな声で話したり笑ったりすることは、騒々しく下品なことであるとされますので注意しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
予備知識がゼロだと、何気なく取った動作が国によっては相手を侮辱するような意味を持っていると知らずに、なんとなくやってしまうことも十分考えられます。
ざっとでも「こういう動作はNGの国があるんだ」と一度確認しておくことには大きな意味があります。
日本と諸外国の大きな違いとして、「外国人は日本人ほどうなずいたり、愛想笑いなどの意味が不確かな笑みを見せない」というものがあります。
単一民族である日本人は、日本人同士が持っている「空気」を察してコミュニケーションを取ることが多いですが、多民族国家や外国との距離が近い国々では、自分の意志をハッキリ相手に伝えることが非常に重要とされますし、相手に誤解を受けるような言動は避けるのです。
相手の国のマナーを知ることは国同士の文化の相互理解にもつながります。
もしも外国人のビジネスマンと交渉や雑談をする機会を得た時には、悪気がなくてもうっかり相手を怒らせたり問題を引き起こすような動作や仕草をすることなく、円滑にコミュニケーションが取れるよう気を付けたいものですね。
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