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「紫蘇(しそ)」と「大葉」の違いとは?
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紫蘇(しそ)と大葉の違いとは?
刺身に添える、冷ややっこに添える、などトッピングとして人気が高い紫蘇(しそ)。また、ジュースにしたり天ぷらにしたりと、紫蘇を使ったレシピは豊富にあります。
ここで気になるのが、紫蘇とよく似た見た目の大葉。スーパーなどで、紫蘇のようなものが大葉という名前で売られており、不思議に感じた人も多いと思います。紫蘇と大葉は、見た目も味もそっくりですが、何か違いがあるのでしょうか。
そこで、紫蘇と大葉の意味や違いについて解説してみたいと思います。
「紫蘇」は植物の名前
学術的に紫蘇とは、シソ科シソ属の植物全般のことを意味します。紫蘇の原産地は、ヒマラヤ山脈付近やミャンマー、中国の中南部エリアです。日本には中国から伝わり、平安時代ごろから本格的に食べられるようになりました。
紫蘇は非常に品種が多く、紫蘇全体は「広義の紫蘇」、食用の紫蘇は「狭義の紫蘇」として区別され、「狭義の紫蘇」に該当するのは赤紫蘇と青紫蘇の2種類のみです。
赤紫蘇は、アントシアン系の色素を含んでいることから、葉が紫色をしています。紫の色素を活かして、生姜や梅干しの着色に使われることもあります。
一方、青紫蘇は、赤紫蘇とは違い、主にテンプラの薬味や刺身のつまなど、香味野菜として利用されています。
「大葉」は青紫蘇の商品名
青紫蘇の葉を香味野菜として売るときに使われる名前が大葉です。青紫蘇と大葉は、同じものを意味しますが、商品として販売するときに限り、青紫蘇から大葉へと呼び名が変わります。簡潔に言えば、青紫蘇とは植物の名前。一方、大葉とは食材の名前です。つまり植物と見なすか商品と見なすかで、呼び名に違いが出てくるのです。
それでは、どうして青紫蘇の呼び名が変わったのでしょうか。
紫蘇は、普段私達が目にする機会の多い葉の部分だけでなく、実や芽の部分も分けて売られています。しかし、それら全部を紫蘇に括ってしまうと、それぞれの特徴が明確に伝わりません。そこで、青紫蘇を大葉という商品名で売るようになりました。
そのため大葉という名前は日本で広く浸透し、現在は、植物名か商品名かを気にすることなく、青紫蘇=大葉と呼ばれるようになったと言われています。
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