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絆創膏、バンドエイド、カットバンの違いとは?

絆創膏、バンドエイド、カットバンの違いとは?

絆創膏、バンドエイド、カットバンの違いとは

切り傷や擦り傷ができたときに貼る絆創膏。料理中にうっかり指を切ってしまったとき、絆創膏があると助かります。また、子どもが運動中に転んで、膝を擦りむいてしまったときにも、絆創膏が大活躍しますよね。

必ず各家庭に常備されている絆創膏ですが、人によってはバンドエイドと呼んだりカットバンと呼んだりと、呼び名に違いがあります。この違いは、どうして生まれたのでしょうか。

そこで、絆創膏、バンドエイド、カットバンとはそれぞれ何を意味するのか、解説してみたいと思います。

絆創膏は一般名称

絆創膏

絆創膏とは、怪我をした箇所を手当てするために貼る衛生材料のひとつです。それを貼ることにより傷口を保護し、怪我の治りを早めようとします。絆創膏にはいくつかの種類がありますが、一般家庭で使われているのは、救急絆創膏と呼ばれているものです。

絆創膏の起源は18世紀ごろにさかのぼります。そのときの絆創膏とは、粘着テープのことを指し、添付する薬は別に売られていました。その名残から、テープを意味する「絆」、薬を意味する「創膏」を組み合わせ、絆創膏という呼び方が生まれました。

絆創膏は一般名称ですが、日本でそれが広まる過程で、地域ごとに呼び名の違いが生まれました。その呼び名の一部が、バンドエイドやカットバンなのです。

バンドエイドはアメリカ企業の商品登録名

バンドエイド

バンドエイドとは、英語にするとBAND-AID。アメリカをはじめ世界で売られている絆創膏の商品名です。この商品を製造しているのがジョンソン・エンド・ジョンソン。1886年に創業された、医療機器などを製造するアメリカの大手企業です。

バンドエイドが生まれたのは1920年代。ジョンソン・エンド・ジョンソンの社員であった男性は、料理中に怪我をした妻の指を手当てするなかで、簡単に薬を添付できる方法を思案しました。そこで思いついたのがガーゼ付きの絆創膏=バンドエイドだったのです。

アメリカでバンドエイドは商品名・商品登録名ですが、日本では一部の地域に根付いた呼び名です。絆創膏をバンドエイドと呼ぶ地域は、関東のほか大阪、京都、兵庫、滋賀、三重などです。呼び名の違いが生まれた経緯は、はっきりとは分かりません。

カットバンは佐賀県の企業の商品登録名

カットバン

カットバンは、アメリカではなく日本の企業の商品名・商品登録名で、佐賀県鹿島市に本社がある祐徳薬品工業株式会社が製造しています。カットバンの由来は、「絆創膏をカットしたもの」からきているそうです。そのため佐賀県を中心に、絆創膏をカットバンと呼ぶ習慣が定着しました。

現在の日本で、絆創膏をカットバンと呼ぶのは、九州エリアなら佐賀、長崎、鹿児島が中心です。そのほか、山梨、岡山、鳥取、島根、山口、愛媛、高知でも、カットバンという呼び名が定着しています。加えて東北全県でも、絆創膏をバンドエイドではなくカットバンと呼ばれているそうですが、関東を越えて東北全県で根付いた理由は不明です。

絆創膏、バンドエイド、カットバンの違いとは?

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