違い
「裸足」「素足」「生足」の意味と違い
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「裸足」「素足」「生足」の意味と違いとは
「裸足」「素足」「生足」の3語は、いずれも「足がむきだしになった状態」を指す言葉です。しかし、それぞれが表す意味合いやニュアンスには違いがあり、場面に応じて使い分けることができます。では、具体的にどのような点が異なるのでしょうか。
今回は、これら3つの言葉の意味や違いについて、詳しく解説していきたいと思います。
「裸足」とは
「裸足」とは、「足に何も履物を履いていないこと」という意味の言葉です。または、そうした状態で地面に立っていることを指します。読み方は「はだし」で、「肌足(はだあし)」という言葉が変化したものになります。「子供たちは裸足になって遊んでいる」「食事中に急に強い揺れが来たので、裸足のまま外に飛び出した」のように使われます。
「裸足」という言葉はまた、「とてもかなわないほど見事であること」という意味もあります。これは「裸足で逃げる」という言い回しからきており、「玄人裸足の歌声」「専門家裸足の解説」のように使われます。
「素足」との違いは、非常に微妙なところです。辞書ではほぼ同じ説明がされていますが、実際の使われ方にはやや違いがあります。「裸足」の場合、「履物類を一切履いていない状態」を指す点が特徴です。
「素足」とは
「素足」とは、「履物を履いていない足」という意味の言葉です。または、「靴下や足袋などの類を履いていない、むきだしの足」を指します。読み方は「すあし」で、「素足で画鋲を踏んでしまった」「足元は素足に下駄という格好だ」のように使われます。
「素足」の「素」という字は、本来「はじめ」や「もと」を意味しますが、この場合は日本独自の「何も加わっていない状態」の意味になります。
「素足」と「裸足」は、上記のようにほぼ同じ意味合いの言葉ですが、実際の使われ方には多少の違いがあります。「裸足」が「何も履物を履かない状態」であるのに対し、「素足」は主に「靴下や足袋の類を履いていない状態」を指す点で使い分けられます。ですので、「素足にスニーカーを履く」という表現はできますが、「裸足にスニーカーを履く」という表現はできないことになります。
「生足」とは
「生足」とは、「靴下やストッキングなどを履いていない足」という意味の俗語です。太ももから足首にかけて、肌の大部分が露出した足のことで、主に女性について使われます。読み方は「なまあし」で、「彼女は冬でもスカートに生足という格好だ」「肌を出したくないので、めったに生足を見せることはない」のように使われます。
「生足」の「生」という字は、この場合「何も手が加わっていない状態」の意味になります。
「生足」は靴を履いていても該当するので、「裸足」とは明確に違います。一方、「素足」は「足首から先の部分」に関して使う言葉なので、こちらも「生足」とは意味が異なります。例えばレギンスを履いていれば「生足」ではありませんが、足首から先は覆われていないので、「素足」と言うことができます。
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