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「ご了承ください」の意味や使い方、例文、返信、類語

「ご了承ください」の意味や使い方、例文

ご了承くださいの意味や使い方、例文、返信、類語

「ご了承ください」は「了解する・納得する」を意味する敬語表現

「ご了承ください」という言葉は、承諾するという意味の熟語である「了承」に尊敬語の「ご」を付けたものと、補助動詞「ください」が合わさってできたものです。この場合の「ください」は、物をねだるという意味の使い方ではなく、相手への要望を表す敬語表現になります。
つまり、「ご了承ください」は、「承諾してほしい」という言葉の敬語表現ということになります。

一方、「了承」という熟語は、「理解する」「思いやる」といった意味の「了」と、「受け入れる」という意味の「承」から成っています。これらのことから考えると、「ご了承ください」は相手へこちらの要望を伝え、それについて了解・納得を求める言葉であることが分かります。
つまり「どうかご理解いただいて、受け入れてください」といった意味合いで、「前もってこちらのお願いを理解してもらいたい、後で不満を述べないでほしい」というニュアンスが込められた言葉になります。

ご了承くださいの使い方・例文

「ご了承ください」は、前述のように「相手にこちらの要望を受け入れ、納得してほしい」という意味合いが込められた言葉です。ビジネスでは比較的耳にする機会が多い表現で、口頭や文書、メールなど幅広い場面で使われています。

その一方で、「ご了承ください」という言葉をそのままの形で使うことは、あまり望ましくないとされています。そうした使い方は、こちらの要望を相手へ一方的に申し入れているようなニュアンスが出てしまうためです。そのため、「予めご了承ください」や「ご了承くださいますようお願い申し上げます」といった表現にして伝える方が、目上の人や取引先に対しては適切です。

それぞれの使い方や例文については、以下で見ていきましょう。

予めご了承ください

こちらは「ご了承ください」に、「前もって」などの意味を持つ「予め」という言葉を付けた表現になります。「ご了承ください」は、前述のように始まる前のことについて了解を求める言葉ですが、「予め」を加えることで、さらに「まだ始まっていない」ことが強調されるようになっています。「開始前の現時点からよく理解しておいてください」といったニュアンスの使い方になります。

  • 例文「この度の店舗改装に伴い、まことに勝手ながら〇月〇日~〇日まで休業させていただきます。予めご了承ください」
  • 例文「土日が休業日のため、お返事は週明けの月曜日になる場合がございます。予めご了承ください」

ご了承のほどよろしくお願いいたします

こちらは、「ご了承」に「のほど」と「よろしくお願いいたします」を付けた表現になります。「~のほど」は特に意味はなく、表現をやわらげたり整えたりするのに使う語です。「よろしくお願いいたします」は、相手への要望を丁寧に表した言葉になります。

こちらの表現は、「ご了承ください」よりも丁寧で、かしこまった使い方になっています。単に「ご了承願います」という場合もありますが、これは目上の人などに対しては、あまりふさわしくありません。目上の人や取引先などに対しては、「よろしくお願いいたします」などのより丁寧な表現にした方がよいでしょう。

  • 例文「大変ご迷惑をおかけいたしますが、どうか事情をご賢察の上、ご了承のほどよろしくお願いいたします」
  • 例文「まことに申し訳ございませんが、今回の件についてご了承のほどよろしくお願いいたします」

ご了承いただきますようお願いします

こちらは、「ご了承」に「いただきますよう(「いただく」+「ますよう」)」と「お願いします」を付けた表現です。「いただく」は「もらう」の謙譲語で、こちらが相手に対しへりくだる際に使います。「ますよう」は丁寧語で、「お願いします」は前述のように、相手への要望の丁寧な言い方になります。
つまりこの表現は、「ご了承ください」をより丁寧でへりくだった言い方にした使い方と言えます。

  • 例文「まことに遺憾ではございますが、この度は採用をお見送りすることといたしました。どうかご了承いただきますようお願いいたします」
  • 例文「まことに不本意ではございますが、在庫不足のため今回のご注文はお受けすることができません。どうかご了承いただきますようお願いいたします」

ご了承いただければ幸いです

こちらは、「ご了承」に「いただければ(「いただく」+「れば」)」と「幸いです」を付けた表現になります。上記の「いただく」が仮定形になっており、「~してもらえるならば」といった意味になっています。「幸いです」は「うれしい」の丁寧な言い方ですから、この表現は、「分かってもらえるとうれしいです」という言葉の丁寧な使い方になります。

  • 例文「夏季休業にともない営業時間を下記の通り変更させていただきます。大変ご迷惑をおかけいたしますが、ご了承いただければ幸いです」
  • 例文「まことに勝手ながら、下記の通り年末年始を休業とさせていただきます。期間中は大変ご迷惑をおかけしますが、どうかご了承いただけますと幸いです。」

ご了承くださいへの返信

承知しました

「承知」という言葉は、「用件を聞き入れること」「旨を承って知ること」という意味があります。「承知しました」は、ビジネスシーンでは先方から依頼や提案などを受けた場合、その意図を受け取った旨を伝える際に使われます。「ご依頼の件、承知いたしました」などという風に使用します。

拝承しました

「拝承(はいしょう)」とは、「承知する」の謙譲語で、了解の意をへりくだって言う場合に使われます。つまり、こちらは「承知しました」のへりくだった表現であり、より堅い使い方ということができます。ビジネスシーンでは、「お申し込みの件、拝承しました」という具合に使われます。

かしこまりました

「かしこまる」とは、「目上の人の言葉をつつしんでうけたまわる」といった意味の言葉で、立場が上の人に対してへりくだった姿勢を示したいときに使います。「承知」を表す言葉の中では最も丁寧な表現で、相手への敬意を強調するのに適しています。

ご了承くださいへの類語・言い換え

ご容赦ください

「容赦」は「了承」とはやや意味が異なる言葉で、「ゆるす」「許容する」といった意味を持っています。「ご容赦ください」は、「ご了承ください」と使い方は似ていますが、後者より相手に迷惑をかけることについて謝罪するニュアンスが強くなっています。

ご理解ください

この場合の「理解」は、相手の立場や言い分をわきまえること」といった意味合いになります。それに尊敬語の「ご」と丁寧語の「ください」が付くことにより、「こちらの事情を察して受け入れてください」と懇願するニュアンスの表現となります。

ご承知おきください

「承知」は「了承」と意味は似ていますが、より謙譲の印象が強い言葉となっています。そのため、「ご承知おきください」は文法的には間違いではありませんが、相手に謙譲を押し付けるようにも聞こえることから、目上の人などに対して使うのはあまりふさわしくない表現とされています。

最後に

以上、「ご了承ください」という表現について、意味や使い方などをいろいろご紹介してきました。
このように「ご了承ください」は、相手にこちらの提案やお願いを前もって聞き入れてほしいという要望を、丁寧に表現した言い方になります。そのまま使うこともありますが、ビジネスシーンにおいては頭に「予め」を付けたり、「ください」を「お願いいたします」にして使うことが多くなっています。