HOME>コミュニケーション>相手を論破するコツ8選

コミュニケーション

相手を論破するコツ8選

相手を論破するコツ

相手を論破するコツ

日本人の苦手なものに、「議論」があります。「和を以て貴しとなす」という風潮が強く、相手との対立を避けたがる傾向があるためです。その一方で、最近では「論破(ろんぱ)」というフレーズも注目されるようになってきました。相手と論を戦わせ、それを打ち破るといった意味の言葉ですが、まだまだ詳しい内容については浸透していません。
そのため、「論破=自説を強引に主張して相手をねじ伏せる」と捉えている人も多くなっていますが、実際にはもっと繊細な技術が必要になります。

そこでここでは、議論で相手を論破するために必要なコツについて、いくつか紹介していきたいと思います。仕事で議論の必要がある場合などのために、参考にしてみてください。

相手にできるだけ多くしゃべらせる

相手にできるだけ多くしゃべらせる

議論の相手を論破するためには、その人の話の矛盾点や疑問点を見つけ出し、そこを攻めるのが有効な戦法です。
しかし、相手の言葉数が少ないと、突破口となる材料が見つけられない可能性もあります。

そこで必要になるコツが、「相手にできるだけ多くしゃべらせる」ということです。
「語るに落ちる」という言葉がありますが、人間はしゃべればしゃべるほど、言わなくていいことを言ってしまう傾向があります。こちらとしては、そうした不用意な発言を見逃さいよう注意しておくことで、相手を論破するための攻撃材料を蓄えることができます。
また、相手がしゃべっている間に、自説のロジックを組み立てることもできるというメリットもあります。
多少意地が悪くも感じられますが、議論を有利に進める上では大事なポイントです。

仮説を立てて相手の矛盾点を突く

仮説を立てて相手の矛盾点を突く

上では「相手にできるだけ多くしゃべらせ、そこから疑問点・矛盾点を見つけ出すのが論破するコツ」と述べましたが、そうして相手の論理のほころびを見つけたあとは、仮説を立てて実際にその論理がおかしいことを説明します。
この場合の仮説は、多少極端なものでもOKですが、具体的で分かりやすいことが求められます。

相手としては自信満々で打ち出した自説の矛盾点を、不意に突かれることで動揺しやすくなりますから、そこからさらにほころびが広がっていく可能性も高くなります。そこを再び攻めれば、どんどんこちらの有利な展開に持ち込むことができるでしょう。

ただ、あまりに極端で突飛な仮説を持ち出すと、論破はできてもこちらの印象を悪くするおそれもありますから、調子に乗ってやりすぎないことも大切です。

矛盾点に対する具体例の説明を求める

矛盾点に対する具体例の説明を求める

こちらも相手の矛盾点を突くためのコツですが、「指摘した矛盾点について、相手に具体例を挙げて説明するよう求める」ということも重要になります。

議論で厄介なのが、相手が客観的なデータにのみ基づいて自説を展開する場合です。こうした場合は論破するのも大変ですが、実際はそうした周到な用意をする人は、あまり多くはありません。ほとんどの人は、何かを説明する時、どうしても主観や自分の中の常識を持ち込んでしまいがちです。そのため、「これくらいは常識の範囲内だ」として、具体的な論理の裏付けをしないこともよくあります。
こちらとしては、そうした甘い点を見逃さずに具体例やデータの提出を要求することで、相手を論破するだけでなく、周りで聞いている他の者にも相手の論理の弱さをアピールすることができます。

相手が感情的になってもこちらは冷静さを保つ

相手が感情的になってもこちらは冷静さを保つ

議論で相手を論破するには、どうしても向こうの話の粗を探し、そこを突くことが必要になります。人によっては、そうした戦術で気分を害し、感情的になってしまうことも考えられるでしょう。誰しも自説を真向から否定されてよい気分はしませんから、こうした反応は当然と言えますが、こちらは逆に冷静さを保つことが大事になります。感情をあらわにする方がプラスに働く場合もありますが、こと議論の場に関しては、そうしたことは当てはまりません。冷静さを欠くほど、論理は説得力を失い、周囲の支持も得にくくなります。

ですから、感情的な相手のペースにはまらず、あくまで冷静に矛盾点の指摘を続けることが、議論を有利に進める上でのコツです。

矛盾点を絞り、質問攻めにする

矛盾点を絞り、質問攻めにする

自分の論理を綿密に構築し、つけ入る隙を与えないよう粗を徹底的に潰しているという人は、どんな質問にも余裕で答えることができます。
しかし、実際にはそうした人は、それほど多くありません。大抵の人は、自分が展開する話に対し、他人から質問を差し挟まれるのを嫌います。なぜならば、質問のポイントについてあやふやな知識や根拠しか持ち合わせていない場合は、そこから論理が崩れてしまいかねないかねないためです。

そこで有効なコツが、矛盾点を1つに絞り、そこを徹底的に突いていくというやり方です。特に多岐にわたるテーマを展開している場合には、個別のテーマについてはしっかり調べていないことが多くなっています。その点を利用し、同じポイント重ねて質問攻めにすることで、相手を黙らせ論破しやすくなります。

自説の賛同者がいることをアピールする

自説の賛同者がいることをアピールする

「自分の説の賛同者の存在をアピールする」ということも、相手を論破するためのコツの1つです。

相手の説より論理的で練られた説を唱えても、それを自分1人しか推していないような場合は、説得力も薄くなってしまいます。「数は力」という言葉もあるように、人間は大勢の人が支持するものに、何となくなびいてしまう傾向があるためです。この点を踏まえ、「大勢の人が同じように感じている」ということを強調することで、自説の正しさを相手に印象づけることができます。ひいては相手の自信を喪失させ、こちらの有利な展開に持ち込みやすくなるでしょう。

ただ場合によっては、「どちらの説が論理的に正当か」という本質的な部分を見失うおそれがあるため、場面をよく見極めてから切り出すことも大切です。

自信を持って大きな声でゆっくり話す

自信を持って大きな声でゆっくり話す

相手を論破する上では、向こう側のほころびを発見したり、そこを効率的に攻撃することも大切ですが、こちら側の話す態度も重要になります。自分の説を述べる時には、「大きな声でゆっくりと、自信を持って分かりやすく話す」ということを忘れないようにしましょう。

コツというよりも基本的なことですが、相手を論破する上では非常に大事なポイントです。せっかく理論的に構築され、隙のない説を展開していても、か細い声でぼそぼそしゃべるようでは意味はありません。小さな声はいかにも自信なさげに見えますし、そもそも周囲に聞き取れないので台無しです。また、早口でまくしたてるのも、独りよがりに映って説得力を失います。逆にゆっくりと丁寧に、堂々と話すことで、自説に信頼性を与えることができます。

勝ち負けだけを重視しない

勝ち負けだけを重視しない

ここまで相手を論破するためのコツについていろいろと見てきましたが、最後に大事なポイントを紹介しておきましょう。それは、「勝ち負けにこだわりすぎない」ということです。

議論は相手をねじ伏せるためのケンカではなく、間違った説を洗い出し、正しい説を導き出すための手段です。白熱した議論は建設的な結果を生みますが、感情にまかせただけの議論は、片方あるいは両方に遺恨を残すことにもつながります。そうなっては、仕事に支障をきたすことにもなりかねません。
ですから相手を攻める際も、あくまで理性的に、私情を差し挟まないことが大切になります。議論する以上、相手に負けないことは大事なことですが、本来の主旨を見失わないように気をつけましょう。