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「ビスケット」「クッキー」「サブレ」の違い

「ビスケット」「クッキー」「サブレ」の違い

「ビスケット」「クッキー」「サブレ」の違いとは

「ビスケット」「クッキー」「サブレ」といえば、小麦粉とバターを使ってサクサクとした食感に仕上げた焼き菓子。いずれも子供から大人まで年齢を問わず親しまれており、お茶請けや手土産としても定番の商品です。
3種類とも味や見た目が似通っており、明確な区別がつきにくいでしょう。では、これらはどのように違うのでしょうか。

ここでは「ビスケット」「クッキー」「サブレ」の3つ、それぞれの特徴と違う点を詳しく解説していきましょう。

「ビスケット」とは

ビスケット

「ビスケット」とは、小麦粉に糖類、食用油脂及び食塩を原料として作った焼き菓子の総称です。元はヨーロッパで保存食として2度焼きしたパンが始まりで、語源もラテン語の「2度焼かれたもの」という意味です。

「ビスケット」類には、「クッキー」、「サブレ」も含まれ、ハードタイプとソフトタイプの2種類があります。
「クッキー」と区別した、かための「ビスケット」は、ハードタイプに分類されます。ハード「ビスケット」とは、砂糖や油脂の比率を抑えて、しっかり練り上げ強い生地にしたもの。出来上がりもカリッと歯ごたえがあり、少しかための食感です。表面には、膨らみすぎを抑えるため、ガスを抜く小さな針穴が複数あけられているのが一般的です。

「ビスケット」と「クッキー」は基本の材料や製法において大差はありません。最大の違いは、砂糖と脂肪分の合計の割合にあります。一般社団法人全国「ビスケット」協会の公正競争規約で、「ビスケット」は糖分と脂肪分が全体の40%未満」となっています。
これは業界の自主規制ですが、一般的にはこの基準に基づいて販売されています。

「クッキー」とは

クッキー

「クッキー」とは「ビスケット」の一種で、アメリカから伝わった焼き菓子です。語源はオランダ語で焼き菓子を意味する「Koekje」(クォケ)に由来しています。

前述したように、「ビスケット」と「クッキー」の違いは砂糖と脂肪分の合計の割合にあります。一般社団法人全国「ビスケット」協会では、「クッキー」はソフト「ビスケット」に位置付けています。これはハード「ビスケット」より、砂糖や脂肪の比率を多くして短時間で練り焼き上げたもの。しっとりサクサクした食感と強めの甘味が特徴です。

協会の公正競争規約では、「クッキー」の定義を「ビスケット」類のうち、手づくり風の外観を有し、糖分、脂肪分の合計が40%以上」と定めています。それ以外、つまり40%未満が「ビスケット」ということになります。

このように日本の「ビスケット」と「クッキー」の違いは、広義では「ビスケット」が焼き菓子全般を指し、狭義では糖分、脂肪分の割合が40%以上のものを「クッキー」、40%未満のものを「ビスケット」と使い分けています。糖分、脂肪分が多い方が「クッキー」、少ない方が「ビスケット」となります。また、手づくり風とある通り、「クッキー」には不揃いでふんわりした形の物も多く見受けられます。

「ビスケット」と「クッキー」が混乱する理由には外国の事情もあります。
「ビスケット」のような小さな固めた焼き菓子全般をイギリスでは「ビスケット」、アメリカでは「クッキー」と呼びます。アメリカで「ビスケット」といえば、イギリスの「スコーン」に似た厚みのある焼き菓子を指します。

「サブレ」とは

サブレ

「サブレ」とは、「ビスケット」の一種で、フランス生まれのお菓子です。「サブレ」の語源については、ホロホロするような食感からフランス語の「砂で覆われた」という意味の言葉、「サブレ」という都市名、「サブレ」侯爵夫人が作った説など諸説あります。

全国「ビスケット」協会では、「サブレ」について明記していませんが、「サブレ」は、「ビスケット」および「クッキー」に比べて、バターまたはショートニング(食用油脂)を2倍程度多く使うのが特徴です。そのため、バターの風味が強くコクがあり、さっくりとしてきめ細かな口当たりを楽しめます。
また、ベーキングパウダーを使用していないため、薄めの仕上がりが多いのも特徴の一つです。

「ビスケット」「クッキー」「サブレ」はあまり違いがないように見えますが、配合が少しずつ違うことで、味や食感が異なる焼き菓子になっています。

「ビスケット」「クッキー」「サブレ」の違い

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