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「コモディティ」の意味とは?使い方や例文

「コモディティ」の意味とは?使い方や例文

「コモディティ」の意味とは?使い方や例文

新聞やネット記事などで、「コモディティ商品」「コモディティ投資」などの言葉を目にしたことがある人も多いでしょう。しかし、この「コモディティ」が何を意味するのかについては、まだそれほど一般に浸透していないのが実情です。中には、意味があいまいなまま何となく使ってしまっている人もいると思います。

今回はそうした人のために、「コモディティ」の意味や使い方を例文付きで紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

「コモディティ」の意味

ビジネスにおける「コモディティ」の意味

ビジネス用語としての「コモディティ」は、「一般化したことで差別化が困難になった製品やサービス」を意味する言葉です。「コモディティ商品」と呼ばれることもあります。

ある種のタイプの商品は、メーカーによる違いなどはほとんど気にせずに買われるようになっています。同じカテゴリーでいずれも似通った商品が複数ある場合、消費者はそれらを購入する際に、価格や手に取りやすさだけを基準に選ぶのが通常です。いわゆる「日用品」と呼ばれるものが代表的ですが、こうしたものが「コモディティ」にあたります。
つまり「コモディティ」とは、個々の機能や品質などの差異がほとんどなくなり、価値が普遍化されてしまった商品やサービスと言うことができます。

また、このように商品の価値が均一化することを、マルクス経済学では「コモディティ化」と呼んでいます。

投資における「コモディティ」の意味

「コモディティ」はまた、投資の世界でもよく使われています。こちらの分野における「コモディティ」の意味は、「商品取引所で取引されている商品」というものです。また、商品先物取引についても言います。

ここで言う「商品」とは、原油や天然ガスなどのエネルギー、金・銀などの貴金属、小麦やトウモロコシなどの穀物、銅やアルミなどの非鉄金属を指し、これらは「コモディティ商品」とも呼ばれます。また、こうした実物資産への投資を「コモディティ投資」、これら商品の値上がりによる利益獲得を目的とした投資信託を、「コモディティファンド(コモディティ投信)」と呼んでいます。

「コモディティ」の由来

カタカナ語の「コモディティ」は、英単語の「commodity」に由来しています。「commodity」の意味は、「商品」「日用品」「生活必需品」「(農業・鉱業などの)産物」「有用な品」といったものです。「commodity prices」という表現は「物価」を、「the commodity exchange」は「商品取引所」を意味します。

英語の「commodity」も元々は、フランス語で「快適さ」「利便性」などを意味する「commodite」から来ています。

「コモディティ」の使い方・例文

上では「コモディティ」の意味について見ましたが、実際の使い方も知りたいところです。ここではビジネス用語としての使い方と、投資用語としての使い方の両方について、それぞれ例文を挙げて紹介しましょう。

ビジネスでの使い方

ビジネスシーンでは、上でも触れたように、「コモディティ商品」「コモディティ化」などの使い方がよくされるようになっています。また、これといった特徴や個性がなく、容易に代替できる人材を「コモディティ人材」と呼ぶ場合もあります。

  • 例文:「コモディティ化が進んだ市場でも、実際は突出して売れている商品がある」
  • 例文:「スーパーの棚に並んでいるのは、ほとんどがコモディティ商品だ」
  • 例文:「コモディティ化した商品は、価格が下落する傾向がある」
  • 例文:「今では弁護士のような職業ですら、コモディティ人材と呼ばれかねない」

投資分野での使い方

投資の分野では、前述のように「コモディティ商品(エネルギー、貴金属など)」や「コモディティ投資」、「コモディティファンド(投信)」などのように使われます。こちらも例文を挙げてみましょう。

  • 例文:「天然ガスなどのコモディティ商品の価格は、国際情勢に左右されやすい」
  • 例文:「コモディティ投資は、初心者には少しハードルが高いように見える」
  • 例文:「日本でもコモディティファンドを利用した資産運用のケースが増えている」

「コモディティ」の実例

「コモディティ」の意味は、上記のように「差別化が難しくなった商品」というものですが、具体的にはどのようなものが当てはまるのでしょうか。この項目では、「コモディティ化」された商品の実例をいくつか挙げてみましょう。

大衆日用品

「大衆日用品」とは、簡単に言えば、「日ごろ頻繁に購入する商品」のことです。具体的には、シャンプーやソープ、歯磨き粉やハブラシ、剃刀といった日用品、ガソリンや灯油などの燃料、ドライヤーや電気シェーバーなどの家電品などを言います。また、洋服やスマートフォンといったものも、「大衆日用品」に含まれます。

大衆非日用品

「大衆非日用品」とは、「頻繁にではないが、ほとんどの人が大抵一度は購入するもの」のことです。高額品や定期契約サービスなどを指し、具体的には自動車や家、結婚式場、お墓といったものや、生命保険などがこれにあたります。

「コモディティ」の対義語

ここまでは、「コモディティ」の意味や使い方、実例などについて見てきましたが、反対の意味にあたる言葉についても紹介しておきましょう。「コモディティ」の対義語には、以下のようなものがあります。

差別化

「コモディティ」は、何度も述べているように、「価値が均一化し、他との差別化がしにくくなった商品」を指します。つまり「差別化」は、「コモディティ化」の対義語ということができます。商品の差別化には、品質や機能、デザインの更新や、パッケージのリニューアル、CMの一新といった手法が含まれます。

ブランディング

「ブランディング」は、「消費者にとってのブランド価値を高め、他ブランドとの違いを明瞭にすること」といった意味の言葉です。つまり、広い意味での「差別化」にあたります。例えばロゴを変更して洗練されたイメージを打ち出したり、新たな価値観の発信で消費者を啓発するなどの手法が、「ブランディング」にあたります。

最後に

このように、「コモディティ」は「性能など価格以外の点で他との差別化ができなくなった商品」を指す言葉として、主にマーケティングの分野でよく使われています。代表的な商品としては、シャンプーなどの日用品や、ガソリンなどの燃料といったものが挙げられます。「コモディティ化」「コモディティ商品」のような言い回しもよくされますので、例文で紹介したような使い方を踏まえて、ビジネスシーンで正しく使えるようしっかり覚えておきましょう。