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「様式」と「仕様」の意味と違い

「様式」と「仕様」の意味と違い

「様式」と「仕様」の意味と違いとは

「様式」と「仕様」は、字の一部が共通しているだけでなく、意味合いの印象も似ています。そのため使い方を混同しがちですが、あるポイントを踏まえることで、2つをはっきり使い分けることができます。では、そのポイントとはどのような部分なのでしょうか。

今回は、「様式」「仕様」の意味と違いについて解説していきたいと思います。

「様式」とは

様式

「様式(ようしき)」の意味は、3つあります。1つは「ある範囲の事物・ことがらに共通する一定の型」というもので、「古い様式の建築」「書類の様式」のように使われます。
2つ目は、「芸術作品で特定の時代や流派などのものを特徴づける表現形式」という意味合いで、「様式美」「ロココ様式」「建築様式」などのように使われます。
3つ目は、「習慣や約束などで定められたやり方」という意味合いで、「生活様式」や「行動様式」などのように使われます。

「様式」の「様」は、「ありさま」「かたち」「様子」などの意味を持ちます。「式」の字は、「一定の型」「規格」「手本」などを表しています。

「仕様」との主な違いは、「あることを表現する際の型」を表す点にあります。「仕様」はこれとは違い、「ある行為をする際の手順ややり方」を表しています。

「仕様」とは

仕様

「仕様(しよう)」とは、「ものごとをする方法」という意味の言葉です。何かをする際の、具体的な仕方ややり方を指します。「ほかに仕様があるはずだ」「あいさつの仕様が気に入らない」のように使われます。また、「機械類や建築物などの構造や内容」という意味合いもあり、この場合は「仕様の一部に変更があった」「標準仕様書」のように使われます。

「仕様」の「仕」は、動詞「する」の連用形「し」に当て字をしたもので、漢字自体の意味は関係ありません。

「様式」との違いは、上で述べたように、「あることをする際の手順・やり方」を指す点にあります。これに対し「様式」は、「ある表現の型=スタイル」を表しており、この点が両者の使い分けのポイントとなっています。

「様式」と「仕様」の意味と違い

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