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「うなぎ」「あなご」「はも」の意味と違い

「うなぎ」「あなご」「はも」の意味と違い

「うなぎ」「あなご」「はも」の意味と違いとは

「うなぎ」は、日本人にとってもっともなじみ深い魚の1つです。日頃からよく食べているという人も多いでしょうが、その「うなぎ」とよく似た魚に、「あなご」や「はも」があります。あまり魚に詳しくない人にとっては、これらの違いは今一つ分かりにくいところかもしれません。

そこで今回は、「うなぎ」「あなご」「はも」の特徴や違いについて解説していきたいと思います。

「うなぎ」とは

うなぎ

「うなぎ」の意味は、「ウナギ目ウナギ科の魚類の総称」というものです。南北アメリカの西岸域や、南アメリカ中・南部の大西洋域、アフリカ中・南部の大西洋域などを除き、世界中の各地に分布しています。

「うなぎ(二ホンウナギ)」の生態は長年謎とされてきましたが、現在では太平洋のマリアナ海域が産卵場所であると特定されています。ここで孵化した「仔魚(しぎょ)」が太平洋を回遊して「稚魚(ちぎょ)=シラスウナギ」となり、日本や台湾、韓国など東アジア近海に到達します。さらに各地の川をさかのぼり、「黄うなぎ」から「銀うなぎ」へと成長しますが、この「銀うなぎ」が普段日本人になじみのある「うなぎ」となっています。近年は乱獲のため、二ホンウナギは絶滅の危機にあります。

「あなご」などとの違いとしては、ウロコを持ち皮膚呼吸とえら呼吸の両方を行うという点があります。そのため、短時間であれば陸上でも生きられるようになっています。

「あなご」とは

あなご

「あなご」は、「ウナギ目アナゴ科」の海水魚の総称です。漢字では「穴子」と書きます。「穴子」の意味は、「日中に岩穴や砂の中に隠れている」ことから来ているとする説が有力です。

「あなご」は日本沿岸全域や朝鮮半島沿岸、東シナ海など広い地域に分布しています。20種以上の種類が確認されていますが、食用となるのは「マアナゴ」「クロアナゴ」「ギンアナゴ」「ハアナゴ」の4種類となっています。

「うなぎ」との大きな違いは、「ウロコがなく皮膚呼吸のみ」という点です。そのため、陸上で生きることはできません。この点は、両者の使い分けのポイントとなります。

「はも」とは

はも

「はも」もまた「うなぎ」の仲間ですが、こちらは「ウナギ目ハモ科」の海産魚を意味しています。漢字では「鱧」と書き、広島や高知などでは、「ハム」の名で呼ばれています。一方、北海道や東北で「はも」の名で呼ばれているのは、「マアナゴ」のことです。日本では本州中部以南に生息しますが、ほかにも朝鮮半島や台湾、東インド諸島などにわたり広く分布しています。

「はも」もやはり、ウロコがなく皮膚呼吸のみという点で「うなぎ」とは違います。一方「あなご」との違いは、大規模な回遊をしないという点になります。また、奥まで裂けた口と尖った歯など外見も特徴的で、見分けるのが比較的容易となっています。

「うなぎ」「あなご」「はも」の意味と違い

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