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「旅」「旅行」「観光」の意味と違い

「旅」「旅行」「観光」の意味と違い

「旅」「旅行」「観光」の意味と違いとは

意味合いが似ているために使い分けに迷う言葉はたくさんありますが、「旅」「旅行」「観光」の3つも、そうしたものの一種でしょう。これらの言葉はそれぞれどういう意味を持ち、どのように使い分けるべきなのでしょうか。

今回は、この3語の意味や違い、使い分けのポイントについて解説していきたいと思います。

「旅」とは

旅

「旅(たび)」とは、辞書によると「住んでいる土地を離れて、よその土地を訪ねること」という意味の言葉です。普段生活している場所を一旦離れ、距離的に遠く離れた場所を訪れることを言います。「異国の地を旅する」「旅の醍醐味は、見知らぬ人と触れ合うことだ」「物見遊山の旅」「“旅の恥はかき捨て”とはいかない」などのように使われます。

「旅」という字は、「軍旗」「大勢の人」の象形から成り、「多くの人が軍旗を押し立てて行く」を表しています。やがてこの意味から転じて、上記のような「たび」の意味が生まれました。

「旅行」とは、後述するようにほとんど意味の違いはありません。ただ、ニュアンスとしては、「旅」の方が目的地に至るまでの過程を重視するという傾向があります。

「旅行」とは

旅行

「旅行(りょこう)」の辞書での意味は、「家を離れて他の土地へ行くこと」というものです。「明日からの旅行は中止になった」「三日間の家族旅行に出かける」「今度の社員旅行が楽しみだ」のように使われます。

「旅行」の「旅」は、上記のように「住んでいる所を離れ、よその土地を訪ねること」を表します。一方「行」の字は、「十字路」の象形から成り、「行く」「進む」を意味しています。

上でも述べたように、「旅」と「旅行」の違いはほとんどありません。どちらも普段の生活の場から離れ、別の土地を訪ねることを指しますが、細かいニュアンスには違いがあります。「旅」が目的地までの過程を重視するのに対し、「旅行」は「目的地への到達」という結果を重視する点が特徴となっています。

「観光」とは

観光

「観光(かんこう)」とは、「他の国や地方を訪れ、その地の風景や史跡、風物などを見物すること」という意味の言葉です。「ロサンゼルスを観光する」「市内を観光して回る」「近所は観光スポットになっている」「観光客の中にはマナーの悪い人もいる」のように使われます。

「観光」の「観」という字は、「目を開いてよく見る」さまを表しており、「眺める」「見物する」の意味を持ちます。一方「光」の字は、「頭の上でひかる火」を表しており、「ひかり」の意味を持ちますが、「景色」の意味合いもあります。

「観光」と「旅行」の違いもあいまいですが、「旅行」が「目的地への到達」という「移動」を重視した言葉なのに対し、「観光」は「風景や史跡などの見物」という「経験」を重視している点が、両者の使い分けのポイントとなっています。

「旅」「旅行」「観光」の意味と違い

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