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就職・転職

ベンチャー企業に就職や転職する11のリスクやデメリット

ベンチャー企業に就職や転職する11のリスクやデメリット

就職や転職する前に知っておきたい!ベンチャー企業に入社するリスクやデメリット

スキルアップなどを考えベンチャー企業に就職したい新卒の就活生も多いかと思います。また、大手に就職したものの現状に満足できずにベンチャー企業への転職を考えている方も少なくないはずです。

もちろんベンチャー企業には大手にない素晴らしい部分がありますが、相応のリスクもあります。大手とベンチャーのどちらに就職するのが正解かは人によって異なりますし就職先にもよって正解は異なりますが、ここではベンチャー企業に就職や転職するリスクをいくつか紹介していきますので、リスクやデメリットをしっかりと把握した上で判断すれば失敗の可能性も少なくなるはずです。

ベンチャー企業は大手よりも倒産の可能性が高い

ベンチャー企業は大手よりも倒産の可能性が高い

大手企業と比べるとベンチャー企業は倒産する可能性が高い傾向にあります。もちろん、資金調達が十分にできていたり、立ち上げ当初のベンチャー企業であっても黒字化できていれば倒産の可能性は低くなりますが、ビジネスを急激に広め、展開していきたいベンチャー企業は資金繰りに苦しんでいることが多くみられ、計画通りに事業が進まないと倒産してしまう可能性が高いと言った特徴があります。

もちろん大手であっても倒産する可能性がないわけでありませんし、倒産しなくてもリストラなどを行う可能性もあるため就職できても職を失うことは十分にありますが、ベンチャー企業と比べればやはりそういったリスクは低くなります。

社内環境が整っていない

社内環境が整っていない

急激に発展するベンチャー企業は様々な社内環境が整っていないことも往々にして存在します。

例えば就職後に与えられたパソコンに入っているソフト(ワードやエクセル、経理ソフトなど)が古かったり、パソコンのスペックが低すぎて頻繁にフリーズしたりといったこともあります。もちろんパソコンにかぎった話ではなく、会社の成長に合わせて営業パンフレットがリニューアルされていなかったり、ミーティングルームがないため、他の社員のいるざわついた中で会議を行わなければならなかったりすることもあります。

特に創業初期に近い段階のベンチャー企業であれば、社内環境よりも宣伝のための広告費や足りない人員確保のための採用費用にお金をかけざるをえないため致し方のない部分もあります。

一方、大手企業は長い歴史の中で徐々に社内環境を整えているためそう言った可能性は低いと言えます。例えばセキュリティを考慮し常に最新のソフトが使用できたり、それに合わせて定期的にパソコンが買い替えらたり、移転や資本金の変更に合わせてパンフレットもすぐにリニューアルされやすい傾向にあります。

もちろん、ベンチャー企業の全てがそういった訳ではなく、数百人規模のある程度大きくなったベンチャー企業であれば社内環境がしっかりとしていることもありますし、創業したてであってもしっかりと社内環境を整えているベンチャー企業もあります。

しかし大手と比べれば社内環境が整っていない可能性が高く、必ずしも働きやすい環境が用意されている大手とは違ってきます。
特に前職が大手企業といった転職者にとってはそれまで当たり前だった物がないことも多く、働きにくいといったことをデメリットと感じてしまう方も多いようです。

評価制度や研修制度がない

評価制度や研修制度がない

ベンチャー企業へ入社し、失敗したと感じる就職者や転職者の中には評価制度や研修制度について不満を感じる方も多くいます。
特に社会経験のない新卒は名刺の渡し方や電話の出方など基本的なビジネスマナーを知るはずもありません。
大手企業であれば、そう言った新入社員に対しての研修制度がしっかりと用意されており、上記のような基本的なビジネスマナーはもちろん、社会人としての考え方やモチベーションの保ち方なども教えてくれる企業も多く存在します。

しかしベンチャー企業はそう言った研修制度が用意されていないことも少なくなく、研修がなければ実戦経験の中で自ら学んでいく必要があります。そのため我流のビジネスマナーとなってしまうこともあり、間違ったビジネスマナーを習得してしまう可能性があります。

また、評価制度なども同様で、大手がどうすれば評価されるのか、どうすれば昇進できるのか、次のクラスに昇進すれば給与がどれだけアップするのかなどが明確にされているのに対して、ベンチャー企業はそう言った明確な基準が出来ていないこともあり、一気に役員まで昇進してしまうこともある一方で、何度目標を達成しても、何年勤めても昇給や昇進をしないと言ったリスクがあります。

特にワンマン経営などとも呼ばれるワンマン経営者の元では能力や結果よりも人柄などだけ評価されてしまうことケースさえあります。

ワンマン経営・ワンマン社長の特徴8選と対策方法

福利厚生がない。または悪い

福利厚生がない。または悪い

福利厚生とは企業が社員に対して支給する給与以外の報酬のことを指し、会社によって異なりますが住宅手当や交通費、家族手当などがあります。また、金銭以外にも社員食堂があったり、独自の休暇制度、制服や作業着の支給などがある会社も存在しています。

そういった福利厚生の面を考えるとやはり大手は福利厚生が充実しており、給与以外にも様々なサポートを会社から受けることができます。
一方、ベンチャー企業の場合そういった制度が作られていない、または作りきれていないと言った場合も多く見受けられます。

例えばそれまで結婚している(配偶者がいる)方がいなかった場合、初めて結婚する社員が出てきてから家族手当が決まるといったケースがあります。
そう言った福利厚生がない、または悪いといったことはリスクとまで言えないが、大手よりも整っていないためデメリットとなります。

ベンチャー企業は離職率が高い

ベンチャー企業は離職率が高い

ベンチャー企業は「社内環境が整っていない」「評価制度や研修制度がない」「福利厚生がない。または悪い」と言ったようなケースも多々あり、人によっては合わないと感じるケースも多く、離職率が高い傾向にあります。
離職率が高いことにより新しい人に出会う機会が増えると言った見方もできますが、離職者がそれまで行っていた業務を誰かが引き継がなければならず、特に社員数の少ないベンチャー企業では引き継ぎによる社員一人あたりの負担が大きくなる傾向にあるため、さらなる離職を生んでしまうようなリスクへと発展してしまう可能性がある。

社員一人あたりの業務量が多い

社員一人あたりの業務量が多い

ベンチャー企業に就職・転職する6つメリット」でも記載しましたが、ベンチャー企業は一人の社員が様々な業務を兼任するケースが多く、様々な経験ができるといったメリットがある一方、見方を変えると一人あたりの業務量が膨大になると言った見方もできます。

営業をしつつも社内に帰ったら次の提案書を作り、契約先に契約書を送るなど大手であれば営業アシスタントが行う業務も一人で行わなければなりません。また、人事なども兼任していると新しく応募のあった転職者と面接の日程調整をしたり、就職説明会の準備をしたりと様々な業務を一人で抱えることもあります。

そう言った経験はスキルアップにも繋がるため必ずしもデメリットとは言えませんが、膨大な仕事量を回しきれず取引先に迷惑をかけてしまったり、メイン業務が疎かになり、かえって社内の評価を下げてしまうリスクさえあります。

残業や休日出勤が多い

残業や休日出勤が多い

最近は長時間労働による過労死などがニュースで取り上げられることも多いことから、長時間残業や休日出勤が社会問題となっています。
そのため、近年の大手企業では残業をすると逆に評価が下がるなど残業や休日出勤を減らす動きが加速しており、プライベートな時間がしっかりと確保でき、仕事とプライベートの両立も容易に行うことができます。

一方、ベンチャー企業の場合、そういった取り組みが行われていないケースも多々見受けられ、場合によっては労働基準法に反した残業が必要になってしまったり、片付けきれない仕事を休日返上で業務を行う必要がでてしまうリスクさえも存在します。

何度も記載しているように全てのベンチャー企業がそういったわけでありませんが、急激な成長に追いついていない場合にはそう言ったデメリットがあります。

前例がない・相談できる相手がいない

前例がない・相談できる相手がいない

大手であれば類似する前例を元に計画を立てたり、目標を立てることも可能ですが、ベンチャー企業の場合には常に新しいことにチャレンジしていく必要があるものの類似するような前例がないことも多く1から手探りで業務をこなさなければなりません。
また、参考になる前例がないだけでなく相談できる先輩社員などがいないことも往々にして存在します。

もちろん、そう言ったことを楽しめる方であればリスクとは言えませんが、暗闇の中を手探りで探すようなものとなるため、何日、何週間悩んでも解決方法が思い浮かばないと言ったことさえあります。

転職時に会社の知名度がない

転職時に会社の知名度がない

これまでも紹介したようにベンチャー企業に就職したものの会社の方針や環境などに合わず転職することになるリスクは必ず存在します。その点においては大手であっても同じことが言えますが、就職活動においては前職であるベンチャー企業の社名がプラスに働くことは少なくなります。

もちろん、転職者を募集している多くの企業が前職の知名度で採用しているわけではありませんが、大手に採用された実績はプラスの要素に働く可能性が高くなります。

また、「評価制度や研修制度がない」でも記載しましたがベンチャー企業には大手のようなしっかりとした研修制度がないために間違ったビジネスマナーにより面接でマイナスの評価を受けてしまうリスクも出てきます。

その点、大手企業であればしっかりとした研修を行ってくれる可能性が高いため、正しいビジネスマナーを習得できており、マイナスの評価を受ける可能性が低くなります。

車や住宅のローン審査が不利に?

車や住宅のローン審査が不利に?

ベンチャー企業に就職しているから審査が通らないといったケースはまずありませんが、大手に就職している社員とベンチャー企業に就職している社員では限度額などに違いが出てくることはあります。

それは社員であるあなたの能力などではなく、会社の安定性や規模といった面での違いによるもので、大手に就職した社員はローン会社からしてみれば安定した収入が期待できることから給与面などが同条件のベンチャー企業の社員よりも優遇される可能性が高くなります。つまりベンチャー企業に就職や転職をすることでそう言った面でのリスクやデメリットも出てきます。

仕事は社員自ら作り出す必要がある

仕事は社員自ら作り出す必要がある

大手企業の場合、業務が分断化されているため決められた範囲内で仕事をこなさなければなりません。一方、ベンチャー企業の場合には決められた仕事が必ずしもある訳ではありません。特に創業初期のベンチャー企業の場合、「○○を今月は何個売る」と言ったような目標はあってもそのためにどうするのかは自分で考える必要があります。
例えば電話営業するにしても営業リストは自分で作る必要がありますし、新しい商材であれば提案書なども自ら作る必要があります。他にも様々な仕事が出てくるとは思いますが、必ずしも上司などから指示があるわけでなく自ら考える必要があります。

そういったことを楽しみながら考えられる方ならリスクとはなりにくいですが、自ら考えるのを苦痛と感じる方や考えられない方にとっては大きなリスクとなります。

ベンチャー企業に就職や転職する11のリスクやデメリット

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