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退職

退職、退任、退社、辞職、辞任、離職、解任、解雇の違い

退職、退任、退社、辞職、辞任、離職、解任、解雇の違い

退職、退任、退社、辞職、辞任、離職、解任、解雇の違いについて

「仕事(任務)を辞める」という意味の言葉は、意外にもたくさんあります。
一般的には「退職」が多く使われますが、それ以外にも「辞職」や「退社」など、数多くの種類が存在しています。これらの言葉を、どう使い分けて良いか分からないという人も多いでしょう。

そこで今回は、「退職」「退任」「退社」「辞職」「辞任」「離職「解任」「解雇」という8つの言葉について、それぞれの意味の違いを詳しく解説します。

退職とは

退職とは、文字通り現在の職を退くことを言います。法律的には、「雇用契約の終了」の1つにあたる行為です。雇用契約の終了には、他に「解雇」がありますが、解雇にあたらない労働契約の解除が、退職になります。

退職には、理由ごとにいくつかの種類に分けられます。すなわち、「定年退職」「自己都合退職」「会社都合退職」の3つです。定年退職は、一定の年齢に達した人が自動的に行う退職で、自己都合退職は、労働者側の自発的な申し出により行われる退職となっています。一方、会社都合退職は、リストラなど文字通り会社側の都合によって行われる退職です。

このように、退職という言葉が表す範囲には、自発的な理由もあれば会社側の都合も含まれます。こうした範囲の広さは、辞職との明らかな違いとなっています。

退任とは

退任とは、現在就いている職務や役職から外れる行為のことです。文字通り、任務を退くことを言います。

退任は退職と似ており、意味を混同しがちですが、実際にははっきりとした違いがあります。退職は文字通り職を退く行為ですが、退任は任務から外れる行為を指します。ですので、必ずしも職そのものを辞めるわけではありません。職場には残るものの、現在の役職から降りる場合も、退任にあたります。
なお、理由が本人の意思によるものかどうかは、関係がありません。自発的な理由でも、任期満了によるものでも、いずれの場合でも退任と呼ぶことができます。この点は、辞任などとは異なる点です。

退社とは

退社という言葉には、主に2つの意味があります。1つ目は、1日の業務が終了して、帰宅のために会社から出るという行為です。これは別の言葉で言うと、「退勤」にあたります。そしてもう1つは、現在勤めている職を退くという行為です。これは、「退職」という言葉と同様の意味を持ちます。

このように、退社と退職は意味に違いがないことから、区別せずに使われることも多くなっています。しかし前述のように、退社には「退勤」の意味もあるため、使う際には多少の注意が必要になります。
例えば、「○○は退社いたしました」などと言う場合、「退職」と「退勤」のどちらの意味か分かりにくくなってしまいます。分かりやすさを考えると、「退職」を使った方が無難でしょう。
一方「退勤」の意味で使う場合は、「本日は」を加えることで分かりやすくなります。

辞職とは

辞職とは、これまで勤めていた職から、自ら退くことを言います。文字通り、職を辞する行為です。
退職との違いは、前述の通り、自発性以外の理由の有無にあります。退職が定年や会社側の都合を含むのに対し、辞職には含まれません。あくまでも自分側の都合で職を離れることが、辞職の定義となっています。

辞職と退職のどちらを使うかは、会社での立場によっても違ってきます。辞職という言葉が使われるのは、主に課長以上の役職に就いている人間が、自らの判断によって職を退く時です。この場合は実質的に会社側の都合であっても、自ら辞表を出して辞職するケースがほとんどです。
一方、平の社員が自分から会社を辞める際は、一般的に退職という言葉が使われます。

辞任とは

辞任とは、任務や役職を自ら辞めることを言います。
辞任という言葉が使われるのは、取締役や社長といった、大きな役職に就いていた人が自発的に任を降りる時です。例えば、会社に関係した何らかの事件が起きた時、不祥事の責任を取って社長が辞任するという具合です。
辞職との違いは、辞職が文字通り職業自体を辞めることなのに対し、辞任はあくまで、任務・役職から降りることを指すという点にあります。そのため、必ずしも辞任=退職とは限りません。

一方、退任という言葉との違いは、理由が自発的かどうかにあります。退任は非自発的な理由(任期満了など)も含みますが、辞任の場合は、あくまでも自発的な理由によるものとなっています。

離職とは

離職とは、文字通り職を離れることを言います。職務、すなわち担当している仕事から離れる際にも使われますが、一般的には、何らかの理由により現在の職業を辞めることを表します。
この場合の理由には、自発的な退職や会社都合での退職はもちろん、解雇についても含まれます。この点は、解雇を含まない退職との違いとして挙げられます。

退職、退社、離職はいずれも「会社を辞める」という点で共通していますが、使われる場面には差異があります。離職という言葉は、ハローワークの職員や会社の人事担当者など、主に雇用に携わる人々によって使われることが多い表現となっています。

解任とは

解任とは、文字通り任務を解かれることを言います。自分の意思に関係なく、他者の意思によって任務から外れることを指しています。

退任との違いは、理由の範囲にあります。退任が前述のように、自発的な理由と非自発的な理由の双方を含むのに対し、解任は非自発的な理由しか含まれません。しかもこの場合は、任期の満了ではなく周囲の意向によるものに限られます。例えば株主会議の決議で、業績不振を理由に取締役を解任させられるといった具合です。

一方辞任との違いは、理由が誰の意思によるものかという点にあります。辞任が自らの意思で能動的に任務を離れる行為なのに対し、解任は前述のように、一方的に他人の意思で任を解かれてしまうという違いがあります。

解雇とは

解雇とは、会社側が雇用者に対し、一方的に労働契約を解除する行為です。一般的に使われる言葉で言うと、「クビ」にあたります。

法律では、労働者による退職の権利と共に、会社側による雇用契約解除の権利も保障されています。ただし、雇用者を解雇するにあたっては、会社側に正当な理由があることが前提となります。
例えば、経営不振による人員削減や、社員の一定期間以上の入院、勤務態度の著しい不良といったものです。しかし、実際には簡単に解雇が行われることは少なく、その前に「退職勧奨」を行うことで、雇用者に自ら退職を促すケースが多くなっています。
解雇と退職は、法律的に明確な違いがあります。退職は労働者による一方的な意思表示ですが、解雇は会社側の一方的な意思表示となっています。