社会人のためのビジネス情報マガジン

  • フェイスブック
  • ツイッター
  • RSS

違い

「新選組」「新撰組」の意味と違い

「新選組」「新撰組」の意味と違い

幕末は日本史の中でも取り上げられることが多い時代ですが、その中でも特によく話題に上るのが、「新選組」という組織です。ところでこの「新選組」の名称を、「新撰組」と表記する場合も見られますが、一体どちらが正しいのでしょうか。また、それぞれの表記に意味の違いがあるのかどうかについても知りたいところです。

今回は、「新選組」と「新撰組」の意味や違いについて解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

「新選組」「新撰組」の意味と違い

「新選組」とは、「幕末に京都の治安維持のために活動していた浪士隊」を意味する言葉です。身分を問わず文武に秀でた者を集めた集団で、京都守護職の松平容保の支配下に置かれ、主に尊攘志士の弾圧を目的として活動していました。初代の局長は芹沢鴨で、次いで芹沢を暗殺した近藤勇が就いています。池田屋事件などで活発な取り締まりを行いますが、戊辰戦争では鳥羽・伏見の戦いに破れ、敗走したのち函館戦争で新政府軍に降伏・解散しました。

もともとの組織名は「浪士組」で、「新選組」は再組織された際新たに付けられた名称になります。「新選組」の名の由来は定かではありませんが、一説には、もともと会津藩内に存在した警備部隊の名前から取ったと言われています。

「新撰組」との違いは特にありませんが、「新選組」の表記の方が使われる頻度は高く、新聞などでも一般に「新選組」と書かれるようになっています。

どちらも同じ京都の治安維持組織を指しています。「撰」と「選」で表記の揺れがあるのは最初の頃からで、局長の近藤勇や副長の土方歳三も、「新撰組」「新撰組」両方の表記を使っています。

ちなみに「撰」は「文章などを書き表すこと」「詩文を選び編集すること」を意味する字で、「選」とは全く別の字になります。

このように、幕末の組織を表す場合は「新撰組」「新選組」どちらの表記を使ってもOKですが、前述のように、一般的には「新選組」の方が使われる頻度が高くなっています。一方、ほかの固有名詞の場合は区別が必要で、たとえば「れいわ“しんせんぐみ”」では、「新選組」のみが正解となります。

「新選組」「新撰組」の意味と違い

この記事が気に入ったら いいね!しよう

最新の情報をお届けします