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コミュニケーション

「説明上手な人」と「説明下手な人」の違い10選

「説明上手な人」と「説明下手な人」の違い10選

「説明上手な人」と「説明下手な人」の違い

社会人になると、人に何かを説明したり、されたりする機会が多くなります。そうした時、聞く側からしてみると、「説明の下手な人」と「上手な人」の2種類がいるのがはっきり分かりますが、自分がどちらに当たるのかは、本人では今ひとつ分かりにくいところでしょう。プレゼンなどのためにも、何とか説明上手になっておきたいところですが、そもそも「説明の上手下手」を分けるポイントはどこにあるのでしょうか。

本記事では、「説明下手な人」と「説明上手な人」の違いについて解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

感情中心か論理性重視か

説明下手な人の場合、話を論理的にではなく、感情的に進めてしまうという特徴があります。「自分の気持ち」を押しとどめることができず、前面に出してしまうので、説明される相手にとっては非常に聞きづらく感じられます。話し手の主観と説明内容が混ざってしまい、話の要点や全体像が見えにくくなってしまいます。

一方、説明上手な人はこれとは違い、一貫して論理性を重視した話し方をします。決して自分の感情を持ち込むことはありませんから、聞き手も混乱することがなく、内容をすんなり把握することができます。論理性を身につけるには、常に「どう話せば相手にわかりやすいか」を意識することが大切です。自分を中心に考えるのではなく、相手を中心に考えることをこころがけましょう。

抽象的か具体的か

説明下手な人の場合、「内容が抽象的すぎる」という傾向も見られます。

話をわかりやすくしたり、説得力を持たせるためには、ある程度の具体性が必要になります。たとえば予算の額やアンケートの結果を挟むといったことですが、こうしたものを省いて漠然とした内容しか話さない場合、聞き手は大まかな概要しか掴むことができません。細かい点をイメージできないため、混乱や誤解を生むリスクが高まります。

これに対し、説明上手な人は、話に具体性を持たせることを忘れないようになっています。必要な数字やデータはきちんと紹介しますから、聞き手としても内容を誤解する余地が少なくなります。細かすぎる話をするのは逆効果ですが、必要最低限の情報を盛り込むことは忘れないようにしましょう。

主語の有無

説明下手な人の多くには、「主語を抜いて話す」という特徴も見られます。

話を正確に把握させる上で、主語を明確にすることは、基本中の基本です。話の中に複数の人物が登場するのなら、なおのこと「誰が」をはっきりさせないと、聞き手を混乱させかねません。しかし、説明下手な人は結果や行為だけを語り、それをしたのが誰かを言わない傾向があります。

これとは違い、説明上手な人は、主語を明確にすることを忘れません。行為の主体を常に明らかにするため、聞き手は話の道筋を見失わずにすみます。また、「誰のこと?」と聞き返す必要もないので、話がスムーズにストレスなく進みます。これはあまりに基本的なことなので、返って見落とされがちな部分ですが、きちんと踏まえておく必要があります。

話の趣旨をまとめているかどうか

「説明の前に趣旨をまとめていない」というのも、説明下手な人に見られる特徴の1つです。

何かを話す際、結論や論旨を決めないままにしゃべりだすと、途中で話者自身が話の筋道を見失ってしまうことが多くなっています。まして聞く側となると、一体何の話をされているのか、正確に理解するのは難しいでしょう。説明下手な人は、この失敗に陥ってしまうケースがよくあります。

一方、説明上手な人は、あらかじめ言いたいことの趣旨をまとめておくのが通常です。すでに要点は整理され、しっかり頭に入っているので、途中で話に詰まったり、別の方向に逸れてしまうこともありません。もちろん、聞き手も最初から最後まで、スムーズに話を受け止められるようになっています。

話の繰り返しの有無

説明下手な人には、「同じ部分の繰り返しが多い」という特徴も見られます。

同じ部分の復唱というのは、要点部分であれば効果的で、プレゼンなどでも使われるテクニックです。ただ、説明下手な人の場合は、特に大事とは言えない部分を繰り返してしまう傾向があります。些末な部分を何度も何度も言うので、聞き手は退屈して緊張感を失いがちですし、論点もぼやけてしまうことが多くなっています。

これに対し、説明上手な人は、肝心な箇所以外の復唱はほとんどしません。前述のように、要点をしっかりまとめてから話し出すので、話の展開がシンプルでスムーズとなっています。余計な点に力を入れたり、ややこしい言い方をすることもありませんから、聞き手も緊張感を保ったまま話に集中することができます。

質問に答えられるかどうか

説明下手な人は、質問に対しうまく答えられないことが多くなっています。これは、話者自身が説明内容をよく把握できていないか、または趣旨についてうまく整理できていないことによります。説明する理由や、伝えるべきポイントが分かっていないために、出された質問にうまく答えられないわけです。さらに、内容に対する理解不足から、質問の意図を正しく掴めず、的外れな答えを返してしまうこともよくあります。

これに対し説明上手な人は、何度も述べているように、説明の趣旨やポイントはきっちり押さえています。ですので、質問には常に的確に答えることができますし、言葉を濁してごまかすといったこともありません。もちろん、質問内容を誤解するといったミスもしないようになっています。

「つかみ」の有無

説明下手な人には、「つかみ」が用意できていないという特徴も見られます。

この場合の「つかみ」とは、「相手の気持ちを引き付けるような印象的な言葉」のことです。人の注意を引くには、要所でこうした「つかみ」を有効に使うことが大事になりますが、説明下手な人はことがらを平板に並べるだけの話をしがちなので、聞き手は退屈して興味を失ってしまうことが多くなっています。

一方、説明上手な人は、「つかみ」をうまく使うことができます。ハッとさせるような印象的なフレーズなどを、要所要所で挟み込むので、聞き手も緊張感を維持しつつ、最後まで話を聞くことができます。こうしたように、人に何かを説明する場合には、相手に「続きを聞きたい」と思わせる工夫をすることが重要になります。

話の流れに一貫性があるか

説明下手な人は、話の流れや方向性が定まらないことが多くなっています。これは、あらかじめ趣旨をまとめておかず、思いついたことから話し始めてしまうことに原因があります。そのため、話の時系列がめちゃくちゃになって、後に話すべきことがらが前に来てしまうなどの事態が起こりがちです。これでは、聞き手も頭が混乱してしまい、話の要点もつかみにくいでしょう。

これに対し、説明上手な人は、話の流れが最初から最後まで一貫しています。話があちこちに飛んだり、無意味に前後するといったこともありませんから、聞き手は頭の中を整理しつつ内容を追っていくことができます。時系列を入れ替える場合も、ちゃんとした必然性があってのことですから、決して聞き手を混乱させることはありません。

相手に応じて説明法を変えられるか

あることを誰かに説明する場合、その説明の仕方は1つとは限りません。いろいろな方法があるのが通常ですが、説明下手な人は、常に1つのやり方でしか説明できないようになっています。たとえばある機械製品について説明する際、機械に詳しくない人にも、平気で詳しいメカニズムについてまくし立ててしまうといった具合です。これでは、相手には何を話しているのかは伝わりづらいでしょう。

一方、説明上手な人はこれとは違い、相手に応じて説明法を変えることができます。機械に詳しい人には、その細かい仕組みについて話し、そうでない人に対しては、その効果の画期性や具体的にできることなどを話して聞かせるといった具合です。こうして説明の仕方を調整することで、幅広い層に大事なポイントを伝えることができます。

しゃべりが聞き取りやすいかどうか

これも基本的なことですが、説明下手な人は、しゃべり方が不明瞭なことが多くなっています。

いくら理路整然とした語り口で、内容的には申し分のない説明だったとしても、何を言っているのか聞き取れないのでは意味がありません。会話が早口だったり、ぼそぼそ小声でしゃべる人がよくいますが、これでは肝心の話の内容は伝わりにくいでしょう。

一方、説明上手な人は、この点についてもきちんとしています。決して早口や小声になったりするようなことはなく、はっきり聞き取りやすい話し方をこころがけます。そのため、聞き手はすんなりと言葉を飲み込むことができ、ストレスも感じません。

話のテンポや声の出し方などは、トレーニングで改善できますから、聞きとりづらい自覚のある人は、発声練習などにトライしてみると良いでしょう。

「説明上手な人」と「説明下手な人」の違い10選

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