コミュニケーション
嫌味を言う人の心理と対処法14選
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誰にとっても苦手なタイプはいるでしょうが、中でも厄介なのが、「やたらに嫌味を言ってくる人」ではないでしょうか。会社や親戚などの中にも、1人くらいは思い当たる人物がいるはずです。何かにつけてネチネチ絡んでくるこうした人は、一体どういった気持ちで嫌味を言うのでしょうか。理解できないと感じる人も多いでしょう。
そこで本記事では、嫌味を言う人のさまざまな心理について解説すると共に、その対処法についても詳しく紹介していきたいと思います。
心理
嫌味を言う人に対して一番に感じるのは、「なぜそんなことを言うのだろう」ということでしょう。言われる側としては、その理由について理解しづらいものがありますが、一体どういった心理で嫌味を言ってしまうのか、まずはその点について見ていきましょう。
嫌味の自覚がない
嫌味を言う人の心理としては、「本人にはその自覚がない」ということも多くなっています。
その人自身は嫌味のつもりではなく、別の意図で言っているというケースです。この場合は大抵ちょっとした冗談のつもりで、その人に対し軽くコミュニケーションを取ろうという気持ちであり、決して攻撃的な意図はありません。
つまり、単純に無神経であると言うことができます。また、相手への気遣いから直接的な言い方を避けるあまり、返って嫌味に聞こえてしまうというケースもあります。
イライラの発散
嫌味を言う人の中には、内部にストレスを溜め込んでいる例も多くなっています。会社で嫌なことがあったり、プライベートで対処しにくい問題があるなどの理由により、イライラがたまってつい周囲にフラストレーションをぶつけてしまうという心理です。
心に余裕がある場合、相手が不快になる言動は避けるのが普通ですが、こうした時には感情のコントロールがうまくできず、つい攻撃的な言葉が出がちになります。特に相手が部下や後輩だと、気が緩んでこうしたことが起こりがちです。
相手への嫉妬
嫌味を言ってしまう背景には、「他人に対する嫉妬心の発露」という心理もあります。誰でも他人に対する羨望ややっかみのような気持ちを抱くことはありますが、こうした気持ちが高じると、「あの人ばかり上手くいってずるい」という強い嫉妬心が生まれます。そうした感情は、自分でも上手く対処することができず、攻撃的な言葉となって口を突いてしまうこともよくあります。
「単なる幸運だよ」「環境に恵まれた人はいいよね」などのように、相手を貶めてしまいがちです。
自己評価が低い
「嫉妬心が強い」という心理にも共通しますが、嫌味を言ってしまいがちな人は、常に他人との比較で自分を見ているというところがあります。
そしてこういった人の中には、自己評価があまり高くないという人も多くなっています。この場合、自分への自信のなさをカバーしようと、相手のあらを探して不必要に強調したり、なんでもないことを皮肉ってみたりといったことが多くなります。
相手を貶めることで、相対的に自分が優位に立ちたいという心理が働くわけです。
自己愛が強い
嫌味を言う人の心理として、「自己愛が強く、自分のことしか考えない」というものもあります。
普通の大人であれば、自分の言葉に対する相手の気持ちを考え、発言をコントロールするのが通常です。しかし嫌味を言いがちな人は、自己愛の強さから、相手の気持ちより自分の気持ちを優先させることが多くなっています。他人の感情を顧みないので、発言を抑えることもありません。
とりわけ、身の回りで上手く対処できないことなどがあると、感情のままに攻撃的な言葉を発してしまいがちです。
自分の立場を誇示したい
これも上の心理と共通しますが、嫌味を言ってしまう人に多く見られる特徴に、「自分が上位であることを示したい」というものがあります。
「嫌味」とは、基本的に軽く見ている者に対してしか言わないものです。事実、尊敬する人に対して嫌味を言うことは、ほとんどありません。逆に言えば、嫌味を言うことで、自分がその人間より上の立場であるとアピールすることができます。
つまり、自己愛が強いがゆえに自分の優位性を示さないと気が済まず、そのために嫌味を言ってしまうというわけです。
視野が狭い
嫌味を言う人の特徴としては、「視野が狭い」というものもあります。
こうした人は、「自分の意見や判断が常に正しい」という心理が強いため、自然に他人に対し攻撃的な態度を取ってしまいます。自分に正当性があると信じて疑わないことから、失礼な口調になっても特に気にしません。
つまり、「相手に非があるので、どれだけ嫌味や皮肉を言ってもかまわない」というわけです。しかし、こうした人の意見や判断は、往々にして独りよがりで偏っていることが多くなっています。
対処法
嫌味を言う人の心理については、上で説明した通りですが、では、こうした人に対してどのように対処すればよいのでしょうか。なかなかうまく処理できずに困っているという人も多いでしょうが、以下の項目ではその対処法について説明していきましょう。
適当に受け流す
嫌味を言う人への良い対処法として、まず「適当に受け流す」ということが挙げられます。
嫌味を言う人の心理は、上で述べたように、「相手を屈服させて自分の優位を示したい」という攻撃的な気持ちが強くなっています。そのため、少しでも言い返すと、嵩にかかってさらに責め立ててくる恐れが強くなっています。
ですから、嫌味に対してはあまり真剣に受け取らず、適度に聞き流すことが効果的です。話が途切れた時点で適当な返事をし、すぐにその場を離れた方が良いでしょう。
思い切って無視する
それでもしつこく嫌味を言ってくる相手に対しては、思い切って「無視する」という対処法も効果的でしょう。
「心理」の項目でも述べましたが、嫌味を言いがちな人は自己愛が強く、自分を誇示したいという気持ちが旺盛です。そのため、何かしら反応を返す相手に対しては、繰り返し嫌味を言ってくる傾向があります。
しかし、相手に完全な無視を貫かれると、さすがに気まずくなって黙ることも少なくありません。ですから、あまりしつこく嫌味を言われる場合は、下手に返事をしないことも方法の1つでしょう。
丁寧に返事する
嫌味を言われた時に、「ご指摘ありがとうございます」などと、丁寧な返事を返すことも対処法の1つです。
嫌味を言う側としては、言われた相手がムキになったり、反論する様が見たいという心理があります。その方が、自分が優位に立てるからです。しかし、素直に「ありがとうございます」などと言われるのは、予想外の反応にあたります。相手の丁寧な返事に、返って自分の嫌味が恥ずかしく感じられるでしょう。このように、嫌味に対しては実直さをアピールすることも有効です。
アドバイスを求める
相手の嫌味に対しては、それについてのアドバイスを求めてみるのも、対処法として効果的です。
例えば会社で「もうちょっと要領よく仕事できない?」などと言われた場合に、「それでは、具体的にどのようにすればよいのでしょうか」と尋ねて見るといった具合です。嫌味を言う側としては、特に深い考えもなく言っていることが多いので、急に具体的なアドバイスを求められると、困惑して話を切り上げようとすることも多いでしょう。逆に、相手から有益なアドバイスをもらえることもあるので、あくまで真剣に尋ねるのが大切です。
相手を褒める
嫌味を言う人の心理で説明しましたが、こうした人は自己愛が強く、他人に認めてもらいたいという思いが強くなっています。ですので、そのような欲求を満たしてあげることも、嫌味対処法の1つになります。
例えば、ささいな点についてネチネチ嫌味を言われた際には、「そんな細かい点に目が行くなんて、なかなかできませんよね」などと褒めるといった具合です。上記のように、嫌味を言う人は承認欲求が強いので、こうした対処法はかなり有効でしょう。ただ、決して嫌味に聞こえないように言うことが大切です。
「参考にさせてもらいます」などと締めくくる
嫌味を言う人は、ダラダラと際限なく続けることも多くなっています。上司や先輩の説教などで、覚えがある人も多いでしょう。このような状況の時、平気でスルーできる人もいますが、多くの場合は聞いているだけで疲れてしまうものです。
そこで、切りの良いところで「ありがとうございました。ご意見は参考にさせてもらいます」などと切り出し、こちらから会話を終えてしまうという対処法もあります。
特に「ありがとうございます」という言葉は、なんとなく「おしまい」の雰囲気が出せるので、いざという時に便利です。
言われた言葉をそのまま返す
嫌味の対処法、最後に挙げるのは、「言われた言葉をオウム返しにする」ということです。
これは前にも述べたことですが、嫌味を言う人は、言われた側がムキになって反発することを望んでいます。その方が、相手を低く見れるからです。ですから、逆に嫌味の内容を肯定し、言葉をそのまま返すと、拍子抜けして引き下がることも多くなっています。
例えば「よくそんなにのんびり仕事ができるね」などと言われた時に、「ほんとにそうなんです。昔からのんびりしてるんですけど、何とか頑張って改善しますね」などと返せば、嫌味が効いていないことをアピールできます。
最後に
おしまいに、嫌味に対するNG行為を挙げておきましょう。それは、「嫌味で応答する」ということです。嫌味を言われれば、誰でもムッとして皮肉の1つも返したくなりますが、これは決して良い方法ではありません。相手にとっては好都合な反応で、返って相手を喜ばせることになります。嫌味を言う人は、先述のように「相手のダメージ」を求めて発言しており、嫌味で返せばそれを証明することになるためです。そうなると、際限なく嫌味を言われることにもつながりますから、なるべく効いていないことをアピールする方が得策です。
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