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「サンダル」「ミュール」「パンプス」の違い
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「サンダル」「ミュール」「パンプス」の違いとは
女性のおしゃれは足元からともいわれますが、そのアイテムとして欠かせないのが「サンダル」「ミュール」「パンプス」。うまく履きこなすことで、足を長く見せたり、美しく見せたりすることができます。
ただし、普段何気に使い分けている3種類、何となくは区別できても、はっきりと違いを説明するのは難しいのではないでしょうか。
今回は、この「サンダル」「ミュール」「パンプス」の違いや特徴について解説していきます。それぞれの特徴を知れば、おしゃれももっと楽しめそうです。
「サンダル」とは
「サンダル」とは、足部分を覆い包まず、足首やかかと部分で、バンドや留め具を使って足とソールを固定した履物です。ピーチサンダルのように、かかとで固定しないものもあります。
「サンダル」とは、ギリシャ語で「板」という意味のSandalionに由来します。元は砂漠の砂の熱から足を守る目的で作られたとされ、履くというよりも固定するといった今のような形状になりました。
足全体を覆う部分がないため、軽量で通気性に優れています。防寒性はほとんどない代わりに、風通しがよく、足の蒸れを防げるため暑い夏によく利用されます。
後述するように、「ミュール」も「サンダル」の一種ですが、2つの大きな違いは、足と靴を固定しているかどうかにあります。「ミュール」は留め具などを使って足と靴を結び付けていない履物です。
「ミュール」とは
「ミュール」とは、甲の部分のみがすっぽり生地で覆われ、かかとが露出したヒールの高い履物です。かかとを固定せず、つっかけて履く形状で、着脱しやすいのが特徴です。
フランス語のmuleが語源。西洋で、外出時の泥除け、リラックスできるスリッパのような室内履きとして発展したため、着脱しやすいタイプの履物となりました。外出用として利用されると、足長効果を狙い、ヒールも高くしていったようです。
「ミュール」は、「サンダル」の一種でもあり、「ミュールサンダル」とも呼ばれます。「ミュール」は「サンダル」と違い、甲の部分が覆われ、足と靴をベルトなどで固定していません。両者の区別があいまいに売られているお店もありますが、基本的には、足の甲部分でつっかけて履く「ミュール」、ベルトや留め具を使うのが「サンダル」として使い分けられています。
「パンプス」とは
「パンプス」とは、足のつま先、側面、かかとが生地に覆われ、甲の部分が大きく開いた履物です。「サンダル」や「ミュール」と違い、足の前後、左右側面が生地に覆われ、足が靴の中に入り、靴ひもや留め具などが使われないものが主流です。
「パンプス」は、近世ヨーロッパで馬車を運転する御者たちが使った、履き口の深い靴がルーツとされています。名前は、彼らがブレーキを踏む姿と似ていた、水汲みのポンプ「Pumps」から名付けられました。
甲が開いた靴は足が長く美しく見えたため、履き口を浅くしてパーティ用のパンプスへと発展。足長効果とドレスの裾を踏まないように、ヒールも高くなっていきました。
ただし、パンプスにもつま先が少し開いた「オープントゥパンプス」、かかとが露出してベルトで留める「オープンバックパンプス」もあります。
このように「パンプス」は、「サンダル」や「ミュール」とは違い、甲の部分はないものの足を入れて履くタイプのものです。
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