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プライベートブランド(PB)の意味とは?メリットとデメリット9選

プライベートブランド(PB)の意味とは?メリットとデメリット

プライベートブランド(PB)とは

プライベートブランド(PB)と言った言葉を聞いたことがある方が大半かと思いますが、はっきりとその意味は分からないという方もいると思います。
また、どんなメリットやデメリットがあるか分からないという方もいると思います。

ここではプライベートブランド(PB)の意味とメリットとデメリットについてご紹介していきます。

プライベートブランド(PB)の意味とは

プライベートブランド(PB)とは、コンビニやホームセンターといった小売店や小売店に商品を卸す卸売業者など本来自ら商品を企画・生産しない業態の企業が独自のブランドを付け販売している商品のことです。
英語で「Private Brand」となることから頭文字をとって「PB」とも呼ばれることが多くあります。店舗が独自で販売されていることから「ストアブランド」とも呼ばれることもあります。

セブンイレブンやイトーヨーカドーで販売されている「セブンプレミアム」、イオンの「トップバリュー」などがプライベートブランド(PB)となります。
ちなみに無印良品は元々西友のプライベートブランド(PB)として誕生しましたが1989年(平成元年)に株式会社良品計画として独立した生い立ちがあります。

プライベートブランド(PB)には、このあと紹介する「利益率が高い」「販売価格を自由に決められる」などのメリットがあることから競合他社との差別化を図ることができ、競争優位性を持つことができるため小売店などがプライベートブランド(PB)を展開するようになりました。
特に消費者のニーズを直接吸い上げることができる小売店は、ニーズにあったプライベートブランド(PB)を展開しやすいと言った特長があります。

現在では先ほど紹介した、コンビニやホームセンターの他にもアパレルやドラッグストア、百貨店など様々な業界でプライベートブランド(PB)は展開されており、食品や洋服、化粧品、家電、日用品、オフィス用品など様々なプライベートブランド(PB)商品があります。

プライベートブランド(PB)とナショナルブランド(NB)との違い

反対にメーカー独自のブランドのことはナショナルブランド(National Brand)と呼ばれており、略して「NB」とも呼ばれています。例えばコンビニなどに陳列されている日清食品のカップヌードルやカルビーのポテトチップス、サントリーなどの伊右衛門などはメーカーが生産するナショナルブランド(NB)となります。

プライベートブランド(PB)はメーカーが作っている場合が多い

プライベートブランド(PB)を持つすべての小売店や卸売業者がナショナルブランド(NB)を持つメーカーと同様に自ら企画し生産、そして販売まで一貫して行っていると思っている方も多いと思いますが、OEMなどによって小売店がメーカーなどの外部の企業に依頼し生産されているプライベートブランド(PB)は多く存在しています。
特に近年は大手など大きな販売力を持つ小売店がプライベートブランド(PB)を持つことが当たり前のようになってきているため、ナショナルブランド(NB)を展開しているメーカー側から小売店などに対してプライベートブランド(PB)の企画を持ち込むことも少なくありません。

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プライベートブランド(PB)のメリット

プライベートブランド(PB)には様々なメリットがあります。ここからはプライベートブランド(PB)を展開することで得られるメリットについていくつかご紹介してきます。

利益率(粗利率)の高い商品を販売できる

プライベートブランド(PB)のメリットはナショナルブランドの商品よりも仕入原価を下げることができるため高い利益率の商品を販売できることにあります。

仕入原価が安い理由は様々ですが、例えばナショナルブランド(NB)の生産には原価の他に、プロモーションコストが上乗せされています。特にテレビCMを打っているようなナショナルブランドの商品には数億円、数十億といったプロモーションコストがかかっていることも珍しくありません。

その点、プライベートブランド(PB)はそういったプロモーションコストなどが上乗せされないため必然的に仕入原価は安くなり、販売店も高い利益率を確保することができます。

販売価格を自由に決められる

上記でプライベートブランド(PB)は高い利益率を確保できると記載しましたが、仕入原価が安くなることで様々な販売戦略を立てることができます。
例えばナショナルブランドの仕入れに50円かかっていた場合、同様のプライベートブランド(PB)を30円で生産することができるようになれば、ナショナルブランドを取り合っている企業が真似できない販売価格40円と言った低価格競争をすることもできますし、原材料などに20円分上乗せすることでナショナルブランドと同じ50円と言った原価で高品質や高付加価値の商品を販売することができるなどのメリットがあります。

顧客のニーズにあった商品を展開できる

小売店は日々顧客と接していることからメーカーよりも顧客のニーズを正確に把握しています。そのため、プライベートブランド(PB)を展開することで顧客のニーズに最も合った商品展開が可能となるメリットがあります。

顧客を囲い込める

ナショナルブランド(NB)はメーカーが展開しているブランドであるため、基本的に小売店であればどこでも取り扱うことができ、消費者は取り扱っている限りどこの店舗でも購入することができます。
一方、プライベートブランド(PB)はその企業が持つ独自のブランドと言うことになりますので、必然的にその小売店のみで販売される商品と言うことになります。

そのため、「あそこのプライベートブランド(PB)商品は美味しい」「壊れにくい」「使い勝手が良い」と言ったことになれば、顧客を囲い込むことができると言ったメリットがあります。

メーカーは生産計画を立てやすくなる

プライベートブランドは小売店などだけでなく、製造するメーカーにもメリットがあります。

上記の「プライベートブランド(PB)とは」でも紹介したようにプライベートブランド(PB)の多くが小売店などから依頼を受けたメーカーが製造しており、言うなればオーダーメイド品であるため、基本的には返品がありません。また、原則として受注し生産したプライベートブランド(PB)に関しては全品買い取りとなるためナショナルブランド(NB)とは違い生産計画が立てやすく、売上や利益なども確保しやすいと言ったメーカー側のメリットがあります。

プライベートブランド(PB)デメリット

プライベートブランド(PB)には多くのメリットがありますが、デメリットも存在しています。

返品や転売ができない

メーカー側のメリットでも記載しましたが、プライベートブランド(PB)はメーカーが主体となって販売するナショナルブランドとは違い、生産を依頼するため返品などができません。そのため返品ができなければそれだけ小売店もリスクを背負うことになりますので小売店側から見た場合にはデメリットとなります。
また、売れ残りが発生しても自社のブランドであるため転売などもできませんので、基本的にはすべて処分することとなります。

サポートやクレームなどにも対応する必要がある

ナショナルブランド(NB)とは違い、小売店独自の商品となるプライベートブランド(PB)は、サポートやクレームなどを小売店が対応する必要がでてきます。そのため、コールセンターを設置する必要が出てくるなど間接的な費用がかかるなどのデメリットがあります。

ナショナルブランドの売上低下

小売店がプライベートブランド(PB)を展開するようになるとメーカー側が展開しているナショナルブランド商品の取扱量が減少するためメーカー側は売上の減少と言ったことになります。場合によっては取り扱いが一切無くなるなどのデメリットが発生します。

プライベートブランド(PB)の売上に左右される

近年は大手を中心にプライベートブランド(PB)に注力する動きが加速しており、メーカー側も小売店などにプライベートブランド(PB)の企画を持ち込むことが多くなっています。
ナショナルブランドはその小売店で売れなくとも別の小売店で売れれば、生産を続けていくことも可能ですが、プライベートブランド(PB)はその小売店が独自に販売するため、その小売店で売れなければ即中止と言ったことにもなりやすく、それに合わせて売上や工場の稼働率なども左右されやすい言ったデメリットがあります。