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「オペラ」「オペレッタ」「ミュージカル」の意味と違い
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「オペラ」「オペレッタ」「ミュージカル」の意味と違いとは
「オペラ」と言えば、歌や音楽による劇として、現在でも高い人気を誇る芸術です。ところでこの「オペラ」とは別に、「オペレッタ」という名称を聞いたことのある人も多いでしょう。また、やはり歌や演劇から成る芸術としては、「ミュージカル」というものもあります。一体この3つは、どのように違うのでしょうか。それぞれの使い分け方などが知りたいところです。
今回は、「オペラ」「オペレッタ」「ミュージカル」の意味と違いなどについて解説していきましょう。
「オペラ」とは
「オペラ」とは、舞台芸術の一種で、演劇と音楽によって構成されるものを言います。イタリア語の「opera」に由来しており、日本では「歌劇(かげき)」とも呼ばれます。「opera」はイタリア語で「作品」や「動作」などを意味する単語で、「opera in musica(音楽による作品)」などというのが本来の呼ばれ方でしたが、次第に省略して呼ばれるようになりました。
「オペラ」は、16世紀末~17世紀初頭のイタリアで誕生しました。俳優たちによる独唱、重唱、合唱といった歌唱や、オーケストラによる音楽で構成されるのが特徴です。また、上演時間が3時間ほどと長いものが多く、使われるのがクラシック音楽に限られるという特徴もあります。
代表的な作品には、モーツアルト「フィガロの結婚」やヴェルディの「アイーダ」、ロッシーニ「セビリアの理髪師」などがあります。
「オペレッタ」などとの違いや使い分け方については、以下で見てみましょう。
「オペレッタ」とは
「オペレッタ」もまた、歌やオーケストラから成る舞台芸術の一種です。イタリア語の「operetta(小さいオペラ)」から来ており、日本では「喜歌劇」「軽歌劇」などと訳されます。19世紀後半のパリなどで流行しました。
「オペレッタ」は、日本での訳語の通り、「オペラ」に比べ内容が軽くなっているのが特徴です。題材も「オペラ」と違い喜劇的なものが多く、台詞の割合が増しています。上演時間は2時間前後ですが、「オペラ」よりは短くなっています。その一方で、使われるのがクラシック音楽に限られるという点は、「オペラ」と違いはありません。
代表的な「オペレッタ」には、ヨハン・シュトラウス二世の「こうもり」などがあります。
「ミュージカル」とは
「ミュージカル」も演劇と音楽から成る舞台芸術で、19世紀後半のアメリカで誕生しました。英語では、「musical」と書かれます。
「ミュージカル」は「オペレッタ」などの影響を強く受けていますが、他にも「ボードビル」や「バーレスク」など多様な要素が入っています。俳優による歌唱とオーケストラなどの伴奏が入る点は「オペラ」などと違いはありませんが、それに加えダンスの比重が高いのが、「ミュージカル」の特徴です。また、使われる音楽も、ジャズやポップスなどジャンルを問いません。
代表的な作品には、「キャッツ」や「オペラ座の怪人」などがあります。
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