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「にほん」と「にっぽん」の意味と違い

「にほん」と「にっぽん」の意味と違い

「にほん」と「にっぽん」の意味と違いとは

「日本」という語は、私たちにとって最もなじみぶかいものの1つです。しかし、その読み方となると、「にほん」と「にっぽん」の2種類があることに気付くでしょう。一体この2つにはどのような違いがあり、どちらが正式な読み方なのでしょうか。

今回は、「にほん」と「にっぽん」の使い分け方などについて探っていきたいと思います。

「にほん」とは

にほん

「にほん」の意味は、「日本国」というものです。我が国の名前を表しており、漢字で書くと「日本」になります。

国名としての「日本」が登場したのは、7世紀ごろです。それまでは「やまと」や「おおやまと」と呼んでいた国土を、大化の改新のころに「日出づる処」の意味で「日本(ひのもと)」と称したのが始まりになります。奈良時代以降は、これを音読して呼ぶようになりました。明治22年には「大日本帝国」が、昭和21年には「日本国」が国号として定められています。

「にほん」と「にっぽん」に意味の違いはありませんが、読まれ方の順番には違いがあります。「にほん」の呼び方が使われるようになったのは、江戸時代からで、それまでは「にっぽん」が使われていました。「にほん」が使われるようになった経緯は諸説ありますが、江戸っ子が「にっぽん」を簡略化した言い方が広まったというのが通説です。

「にっぽん」とは

にっぽん

「にっぽん」の意味は、上記のように「日本国」で、「にほん」と違いはありません。

「にっぽん」の呼び方が登場したのは、前述のように奈良時代以降です。「日本(ひのもと)」を音読みした言い方ですが、音読みとは、昔の中国の発音を元にした漢字の読み方になります。当時の中国(唐)では、「日=ニエット」「本=プアン」と発音していたことから、これに基づいて「日本=にっぽん」と呼ぶようになりました。

このように、呼び方としては、「にっぽん」の方が「にほん」より古くなっています。しかし、使用頻度で見ると、現在は「にほん」の方が高いのが実情です。ただ、いまだに正式な呼び方についての決定はなく、特に使い分けの決まりがあるわけでもありません。

「にほん」と「にっぽん」の意味と違い

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