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「屁」「おなら」の意味と違い
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「屁」「おなら」の意味と違い
少々汚い話題ですが、日常では「屁」に関することを口にする機会もしばしばあります。この時、より上品に「おなら」と言い換えるケースも多くなっていますが、実はこの2つには微妙な違いがあることをご存知でしょうか。一見まったく同じ現象を表しているようですが、両者はある1つのポイントにおいて区別することができます。
今回は、「屁」と「おなら」の意味や違いについて解説していきますので、それぞれの使い分けが気になる方は参考にしてみてください。
「屁」とは
「屁(へ)」とは、「肛門から放出された腸内ガス」を意味する言葉です。「屁をひる」「屁をこく」「屁を放って尻すぼめる」のように使われます。また、「屁」には「価値のないもの」「つまらないもの」の意味もあり、この場合は「そんな屁にもならない話は聞くだけ無駄だ」のように使われます。
「屁」という字は、「人体」「尻」を表す「尸」と、「狭いすき間」を表す「比」から成っており、「狭いすき間を通って出てくるガス」の意味を表しています。
「屁」と「おなら」は、現在はほとんどの場合で同じ意味の言葉として使われますが、もともとの意味には多少の違いがありました。「おなら」については後ほど詳しく説明しますが、「屁」は「肛門から排出される腸内ガス全般」について使われる点が特徴となっています。
「おなら」とは
「おなら」とは、「放屁(ほうひ)」を意味する言葉です。肛門から腸内ガスが出ることや、そうして出たガスについて言います。「おならをする」「おならを我慢する」「おならの音が響く」のように使われます。
腸内には、主に口から飲み込まれたものに由来する窒素、水素、酸素などから成るガスが溜まっており、血管に吸収されるもののほかは、ほとんどが腸管の運動に伴って肛門から排出されます。「おなら」と「屁」は、どちらもこうして「肛門を通って出てくる腸内ガス」を指す点で共通しています。
ただ、上で述べたように、両者には細かい違いも存在します。「おなら」の語はもともと「お鳴らし」が変化してできた言葉であり、「音のする放屁」について使われていたと考えられています。つまり、本来の意味では音のしない放屁は、「おなら」と呼ばないことになります。
前述のように、現在では両者は区別なく使われていますが、もともとはこうした使い分けがされていたことは、知っておいて損はないでしょう。
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