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「演技」「演戯」「演義」の意味と違い

「演技」「演戯」「演義」の意味と違い

演技・演戯・演義の意味と違いとは

「演」の字を使った熟語は多くありますが、「演技」「演戯」「演義」の3つは、読みが一緒ということで特に間違いやすくなっています。どれも「えんぎ」と読むことで共通していますが、これらはそれぞれどういった意味を持つのでしょうか。使い分けを間違えないよう、個々の意味合いをしっかりつかんでおきたいところです。

今回は、「演技」「演戯」「演義」の意味と違いについて詳しく解説していきましょう。

演技とは

演技

「演技」とは、「俳優などが、観客やカメラの前で何らかの芸を行うこと」という意味の言葉です。誰かに見られることを目的として、芝居や軽業などの技を行うことを言います。「彼は俳優として一世一代の演技を披露した」「あの芸人の演技は見事だった」のように使われます。
さらにこの意味の延長として、体操やフィギュアスケートなどの競技において、選手が技を行うことも指します。この場合は、「彼女は体操の模範演技を行った」「たった今彼のスケート演技が終わったところだ」のように使われます。

また、上の意味から派生した意味合いで、「いつわりの態度」というものもあります。こちらの場合は、「彼の態度は演技が見え見えだった」「嘘がばれないよう必死に演技した」のような使い方になります。

「演戯」などとの違いについては、以下で見てみましょう。

演戯とは

演戯

「演戯」の意味合いは、2つあります。1つは「演劇」で、もう1つは「演技」です。1つ目については、「観客を前にして、俳優が舞台上で動きや身振りによって物語を伝える芸術」を指します。2つ目は上で説明したように、「俳優などの芸人が、観衆の前で技を披露すること」を指します。

「演戯」の「演」という字は、「おこなう」「ひろく及ぼす」などを意味します。「戯」の字は「演技」や「芝居」などを表しており、「戯曲」の「戯」と同じ意味合いになります。

このように、「演戯」は「演劇」と「演技」という2つの意味を持つ点が、「演技」との違いになります。ただ、実際には使われるケースが少なく、特に現在では、小説などを除きあまり使われない言葉となっています。

演義とは

演義

「演義」の意味合いもまた、主に2つあります。1つは、「ものごとの道理などをわかりやすく説明すること」というものです。また、そうした記述についても言います。

もう1つの意味合いは、「歴史上の事実を、平易な言葉で面白く脚色して述べた中国の小説」というものです。元や明の時代に盛んになったもので、「三国志通俗演義」を始まりとして、「西漢通俗演義」「隋唐(ずいとう)演義」などが書かれました。その原型としては、唐や宋代に発達した講談や芝居などの大衆芸能が挙げられます。

このように、「演義」の意味合いは「演技」や「演戯」とは大きく違います。「演義」には「芝居を演じること」や「演劇」といった意味はないので、使い分ける際はこの違いに留意することが大切です。

「演技」「演戯」「演義」の意味と違い

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