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ビジネス用語

「ディール」の意味とは?使い方や例文

「ディール」の意味とは?使い方や例文

「ディール」の意味とは?使い方や例文

「ディール」という言葉は、最近あちこちで耳にするようになりましたが、ビジネスシーンも例外ではありません。しかし、肝心の意味や使い方については、今ひとつピンと来ないという人も多いでしょう。

そこで今回は、ビジネス用語としての「ディール」の意味や用法などについて、わかりやすく解説していきたいと思います。

「ディール」の意味

一般的な「ディール」の意味

一般的なビジネスシーンで使われる場合の「ディール」とは、「取引」や「契約」、「売買」などを意味します。いわゆる商業取引全般について言う言葉で、商品・サービスの売り買い行為や、それについての契約締結などを指すほか、値引き交渉などを含む契約のプロセス全体を指しても使われます。

英語での意味

「ディール」という言葉は、英語の単語「deal」をカタカナ化したものです。「deal」の意味は、「扱う、関係する」「対処する、対応する」「取引する」「(トランプの)札を配る」「分け与える」「取り決め」「政策」「量、程度」など多岐にわたります。例えば、「Our firm deals largely in clothing」という場合は、「我が社は主に衣料品を扱っている」の意味になりますし、「I deal at that store」という場合は、「私はあの店で買い物する」の意味になります。

また、「deal with(~と取引する、~を処理する)」というのもよく使うフレーズで、この場合は「I’ll deal with it(私がそれを処理します)」のような使い方になります。そのほか、相手と取り決めなどを結ぶ際に、「それで手を打とう」の意味で「deal」と言う場合もあります。

「ディール」の使い方・例文

「ディール」の一般的な意味は「契約」や「取引」などということですが、実際の使い方も知りたいところです。ここでは、ビジネス用語としての「ディール」の用法について、具体的な例文とともに見ていきましょう。

例文:「このディールは、お世辞にも公平なものとは言えない」

例文:「ギリギリまで価格交渉をねばった甲斐があって、申し分のないディールが結べた」

例文:「今回は、お互いにとってメリットのあるディールとなった」

例文:「営業では相手の言いなりにばかりならないよう、ディールについての駆け引きを学ぶことが大切だ」

例文:「A社との合同生産についてのディールは、結局成立しなかった」

その他の分野における「ディール」

ここまで一般的なビジネスシーンにおける「ディール」の意味や使い方について見てきましたが、「ディール」の語はそのほかの分野でも使われています。ここでは、それらの分野における「ディール」の意味や用法を紹介してみましょう。

M&Aにおける「ディール」

M&Aとは、「Mergers and Acquisitions」の略語で、日本語では「企業の買収と合併」を意味します。経営再建などを目的として行われるものですが、この分野における「ディール」は、「M&Aの準備段階から、合併(買収)合意に至るまでの取引全体」の意味になります。また、戦略作りなど交渉の前段階を「プレディール」、取引の金額的な規模を「ディールサイズ」と呼びます。こちらも例文で使い方を示しておきましょう。

例文:「M&Aにおいては、プレディールを的確に行うことが何より重要だ」

金融における「ディール」

金融の分野でも「ディール」という言葉が使われますが、この場合は、「金融資産の取引」の意味になります。銀行などが、自社資金を元手に株や債券などの取引を行うことや、顧客の注文を受けて為替などの取引を行うことを指します。こうした業務を行う人間を、「ディーラー」と呼んでいます。

例文:「顧客から1万ドルの売り注文が入ったので、すぐに1万ドルを購入するカバーディールを行った」

「ディール」の意味とは?使い方や例文

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