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商習慣の意味とは?海外とは違う日本の商習慣10選

商習慣の意味とは?海外とは違う日本の商習慣10選

社会人として仕事を行う際、さまざまな決めごとを覚え、それに従って業務を進めることは必要不可欠な最重要事項と言えます。名刺交換ひとつでも細かい決まりがあり、アポイントメントの取り方にしても決められたルールに従い、失礼のないように行わなければいけません。
これらの「商習慣」と呼ばれるこうしたビジネス上の常識やマナーは多岐にわたり、この商習慣を守らないと予期せぬ業務上の事故にもつながります。

今回はビジネスマンにとって切っても切れない商習慣について、紹介していきます。

商習慣の意味とは?

商習慣の意味とは

商習慣とは、文字通り、商取引におけるさまざま習慣を意味する言葉で、上記で触れたような名刺交換の仕方やアポイントの取り方のほかに、支払いサイトや居酒屋のお通しなど様々なものがあります。
この商習慣は、法規的な拘束力こそありませんが、通常の商取引では最も尊重されるべき決めごと、暗黙のルールと言えるでしょう。

もっとも商習慣は国によって大なり小なり違いがあり、特に島国で海外との通商の歴史が浅い日本には、いまだ独特の商習慣が多く残っています。「月末締め、翌月末払い」「納品・検収制度」などは海外にない独特の商習慣で、グローバルな商取引ではなかなか理解されないことも少なくありません。逆にビジネス上で交わされた約束時間や納期を守らない相手は、日本企業は理解できないでしょう。
商習慣は各国の歴史的、文化的背景が大きく影響しており、何より相互理解が不可欠となります。

海外とは違う日本の商習慣

商習慣が歴史的背景から形成されたものであり、各国の商習慣に違いがあることは理解できるのではないでしょうか。そのため日本では「当たり前」と思われている商習慣が、海外のビジネスマンにとっては到底理解できない、というケースが結構多いのも事実です。

それでは具体的に、海外とは違う日本の商習慣にはどのようなものがあるのでしょうか。

決定は一度留保

決定は一度留保

日本の商習慣の中で、海外のビジネスマンから最も敬遠される一つが、即決性がない点です。

日本のビジネスマンの場合、何か決定事項がある場合、「一度会社に持ち帰ります」「上役に確認します」などと決断を保留するケースが多く見受けられます。
一方、海外のビジネスでは互いに決裁権を持った者同士の商談が基本で、即断即決が暗黙の了解です。特にアジアでも台湾などはその傾向が強いと言われています。

海外のビジネスシーンでは、結論を保留することは時間の無駄ととらえられ、商談が決裂する原因にもなります。

月末締めの翌月末払い

月末締めの翌月末払い

日本の商習慣では「月末締めの翌月払い」が支払いの基本となっています。日本では長く「下請け」という商習慣が定着しており、元請けと下請けの力関係が、「月末締めの翌月払い」という支払い方法にも影響を及ぼしてきたと言われています。
しかし、元請けの事情で支払いに問題が生じた場合、損害を受けるのは下請けで、フェアな関係とはとても言えません。

海外の商習慣では、たとえ親会社と子会社でもビジネス上は対等で、支払いも両者の契約によって決められます。

「お通し」や「突き出し」

「お通し」や「突き出し」

飲食店などで見られる日本の商習慣の一つに「お通し」「突き出し」があります。居酒屋や小料理店などで、注文したメニューが出る前に運ばれてくる小皿や小鉢で、関東圏では「お通し」、関西圏では「突き出し」と呼ばれています。
通常は店側のサービスと受け止め、お通しや突き出しをいただく人が多いようですが、中には有料のケースもあり、外国人観光客も含め、トラブルに発展するケースも少なくないようです。

日本にチップという習慣がないように、海外にもお通しや突き出しという習慣はなく、商習慣の違いはオフィスの中だけに限ったことではないので注意が必要です。

新卒一括採用

新卒一括採用

新卒一括採用とは、卒業予定の学生を面接などでふるいにかけ、事前に一括で内定を出して入社させる採用方法を意味します。これも日本特有の商習慣の一つと言えるでしょう。

昔ほどではないものの、いまだ根強く残る終身雇用制度の下では、新卒組は転職組や就職浪人組に比べてアドバンテージは大きい反面、企業で育てるという風土で協調性が求められるため、個性が発揮しずらい環境となっています。

米国では大学での専攻や求職者の人脈、職歴など、即戦力になるかどうかが採用の基準になっており、日本の新卒一括採用とは相容れない関係と言っていいでしょう。

アポイント

アポイント

仕事相手に合う場合、アポイントを取ることは日本でも海外でも当たり前の商習慣です。ただ日本では「近くに来たので顔を出していいですか」と電話を入れ、突如訪問してくる仕事相手もいますが、例えば米国では仕事の用件もないのにアポイントを入れてくる相手は歓迎されません。

日本では昔ながらの泥臭い営業や普段の親密さが仕事に生きるのに対し、仕事は仕事と割り切り、プライベートとは切り離して考えるのが米国流と言えるでしょう。

名刺交換

名刺交換

日本のビジネスシーンにおいて名刺交換は欠かせません。初めて会う際は、互いにお辞儀をしながら名刺を交換することが、日本の仕事における常識、商習慣となっています。
一方、米国では最初に互いの名前を言い合って握手を交わしたり、抱き合ったりと、フレンドリーな形でビジネスがスタートします。今では大企業の多くで名刺交換はするようですが、日本ほどかしこまったものではなく、あくまで名刺は相手の名前を覚えておくためのツールに過ぎないようです。

価格

価格

日本の商習慣では、メーカー側が小売店側に高めに卸価格を提示して、小売店の反応を見ながら価格を下げ、卸価格を決定する手法が一般的と言われます。
ただ、これは日本特有と言うべきもので、米国ではメーカー側が卸価格を定め、小売店側はその価格が妥当か高いかだけを判断して購入するかどうかを決めます。
米国では日本のような腹の探り合いはしない一方で、仕入れの量を増やすことで卸価格を下げるなど、正攻法のビジネス手法として交渉することはあるようです。

顧客接待

顧客接待

日本のビジネスシーンでは、商習慣として、日常大なり小なり顧客の接待が行われていると言われています。日本では今も、飲食やゴルフ、麻雀など、ビジネスの相手と時間を共有することで互いの距離を縮め、ビジネスに結び付けていく商習慣が根強く残っています。
この「人情型」とも言えるビジネススタイルは日本特有のもので、ビジネスと人間関係を分けて考える米国などのビジネススタイルとは大きな隔たりがあると言えそうです。

押印

押印

日本独自の商習慣は少なくありませんが、中でもその代表格と言われるのが「押印・印章制度」です。いわゆる「はんこ文化」で、会社同士の契約はもとより、請求書、領収書、社内書類などに押印する機会は少なくありません。
しかし、テレワークが盛んに叫ばれるようになった現在、日本のはんこ文化が弊害となっているのも事実で、オンライン申請や書類のデジタル化も推進されています。
ちなみに欧米や中国では、日本のようにはんこを使う文化はなく、契約ではサインで行います。

メールの定型文

メールの定型文

メールに定型文があるのも、日本特有の商習慣と言えるでしょう。仕事相手にメールを送る場合、宛名一つにしても、会社名、部署名、役職、名前、敬称を明記し、「お世話になります」など決まり文句で本題へ入るのも日本独自です。中にはメールを書くだけで1日の多くの時間を費やしているビジネスマンもいます。

一方、米国では定型文や敬称はなく、要点だけを簡潔に、的確に伝え、メールに時間を割きすぎることを良しとしていません。歴史や文化の違いがあるとはいえ、外国と違う日本の商習慣は少なくありません。海外の企業と仕事をする際は、相手の商習慣の意味をよく理解しておくことも必要です。