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ビジネスチャットの選び方5選とビジネスチャットツール11選

ビジネスチャットの選び方5選とビジネスチャットツール11選

チャットツールによるコミュニケーションは、ビジネスの世界においても、近年メールに変わる手段として浸透しつつあります。これからビジネスチャットを導入しようと考えている企業も多いでしょうが、そうした企業にとって難しいのが、「どのツールを選べば良いのか」ということでしょう。一口にビジネスチャットと言っても、多くの種類があり、それぞれで特徴が異なるからです。

本記事では、ビジネスチャットの選び方のポイントと、主なビジネスチャットツールをまとめて紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

ビジネスチャットの選び方

数多くあるビジネスチャットツールの中から、どれか1つを選ぶのは大変です。しかし、あるポイントを頭に入れておくことで、ツール選びは各段に楽になります。ここでは、効果的なビジネスチャットの選び方について、重要ポイントをいくつか挙げて紹介していきましょう。

必要な機能が備わっているか

ビジネスチャットの選び方、1つ目は、「必要な機能が備わっているか確認する」ということです。ビジネスチャットツールも種類はさまざまで、備わっている機能にもそれぞれ違いがあります。まずはそれらのツールにどのような機能があるのかを確認し、自社の目的に合うかどうかを見きわめなくてはなりません。

具体的に言うと、ビジネス管理、グループチャット、ファイル共有といった機能は、あらかじめ備えられているケースが多くなっています。一方、アンケート、外部サービス連携、メンション(自分が書いたメッセージを、読んでほしい相手を指定して送信する機能)などの機能は、場合によってはサポートしていないケースも見られますから、この点は要注意です。

使いやすいかどうか

ビジネスチャットの選び方、2つ目のポイントは、「使いやすさを考慮する」ということです。「実際に使ってみたら、意外に使い勝手が悪かった」というのでは、導入した意味がありません。やはりせっかく導入するのであれば、現場がスムーズに、ストレスなく使えるものを選びたいところです。

数多くのツールがある中で、それぞれの使いやすさを比べるならば、「実績」に注目するという方法が最も手っ取り早いでしょう。より多くの会社から選ばれているツールであれば、それだけ利便性に優れていると見ることが可能です。また、「導入の前後にサポートがあるかどうか」も、使いやすさを見る点では重要です。サポートがあれば、運用中に不明な点が判明しても、素早く解決することが可能となります。

コストに見合うメリットがあるか

ビジネスには欠かせない視点ですが、「導入がコストに見合うこと」も、ビジネスチャット選びの重要なポイントとなっています。SaaS型のツールを使う場合は、毎月の利用料金が必要となります。場合によっては初期費用がかかることもありますので、導入前にそうしたコストとツールの機能面を照らし合わせ、十分見合うかどうかを確認しておきましょう。また当然ですが、自社の予算に合うかどうかの確認も必要となります。

一方、ビジネスチャットの中には、無料プランが用意されているツールもあります。ただ、こうしたものは有料版と比べ、機能が制限されていたり、セキュリティ面でも劣ることがほとんどです。そのため、コストと使い勝手のバランスをどう取るかについても、慎重に検討した方が良いでしょう。

安全性は確保されているか

セキュリティ面の保証も、ビジネスチャット選びには不可欠なポイントです。インターネットを介した業務には、常に安全性への危惧が付きまといます。もちろん、さまざまな情報のやり取りが行われるビジネスチャットも同様です。メールに比べると、誤送信などのリスクがないとはいえ、情報漏洩のリスクがまったくないわけではありません。

ビジネスチャットのセキュリティ面をチェックする際のポイントとしては、「ユーザー認証は多要素認証に対応しているか」「端末紛失時の情報漏洩防止機能はあるか」「通信・データは暗号化されているか」「管理者が監査用としてログを保存できるか」などが挙げられます。また、管理者の制御範囲についても重要で、利用者の権限を細かく管理できるツールほど、セキュリティは強固であると言うことができます。

使用中のツール・サービスとの連携は可能か

ビジネスチャットの選び方、最後に紹介するポイントは、「今使っているツールやサービスと連携が可能か確認する」ということです。日頃ファイル共有サービスやクラウド勤怠管理システムなどを使っている企業は多いでしょうが、ビジネスチャットツールの中には、こうした外部サービスとAPI連携が可能なものもあります。その場合、例えば勤怠管理ツールと連携させ、チャット画面で出退勤打刻を完了させたり、情報共有ツールと連携させて、知りたい情報を素早く探し出したりといったことが可能となります。

こうした連携を行うことで、よりそれらのサービスの利便性が高まりますから、業務効率のアップにも役立ちます。ですので、なるべく現在利用しているツールやサービスと連携できるビジネスチャットを選ぶのがおすすめです。

ビジネスチャットツールまとめ

前述のように、現在日本国内でサービスを提供しているビジネスチャットツールは、数多く存在します。ツールを選ぶ際には、そもそもどういったものがあるのかを知っておく必要があるでしょう。この項目では、主なビジネスチャットツールの名前と、その個別の特徴についてまとめてみました。

Slack(スラック)

Slack(スラック)

https://slack.com/intl/ja-jp/

Slackの特徴
・75万社を超える企業が利用
・2,200を超えるサービスと連携可能
・デザインのカスタマイズも可能

まず最初に紹介するビジネスチャットツールは、「Slack(スラック)」です。こちらはビジネス用に設計されたSaaS型のチャットツールで、eBayやOracleといった世界的企業や、日本でもサイバーエージェントなどの企業で導入されています。大きな特徴としては、「リマインダー機能」が装備されている点で、スケジュール調整などにメリットがあります。また、外部連携が容易なのも特徴で、Slack上でメール確認などの作業ができます。そのほか、好みのデザインにカスタマイズができるという特徴もあります。

Chatwork(チャットワーク)

Chatwork(チャットワーク)

https://go.chatwork.com/ja/

Chatworkの特徴
・タスク管理ツールが使える
・料金が安い
・手厚いサポート付き

「Chatwork(チャットワーク)」は、Slackと並んで日本では良く知られたビジネスチャットツールです。日本発のサービスとして現在300,000万社以上で導入されており、ユーザー数はさらに拡大中です。Slackとの比較で言うと、プロジェクト管理などに便利な「タスク管理ツール」が付いている点が特徴です。また、価格もビジネスプランで1ヵ月500円(年間契約)と、比較的安価となっています。サポート体制が手厚いのも特徴で、現場スタッフの使いやすさではかなりメリットがあります。

LINE WORKS(ラインワークス)

LINE WORKS(ラインワークス)

https://line.worksmobile.com/jp/

LINE WORKSの特徴
・LINEと似たインターフェース
・社内アドレス帳が作成できる
・外部のLINE WORKSユーザーなどとのやり取りが可能

「LINE WORKS(ラインワークス)」は、ビジネス版のLINEにあたるビジネスチャットツールです。2016年にサービスを開始し、2020年12月現在で、200,000社を超える企業が導入しています。LINEとは別アプリになりますが、LINEのユーザーインターフェースを踏襲しているため、誰でも使いやすいのが特徴です。また、社内アドレス帳の作成機能もあり、組織階層型にして、部署や拠点ごとのメンバーを一覧表示することも可能です。さらに、外部のLINE WORKSユーザーや個人のLINEユーザーとつながることもできます。

Microsoft Teams(マイクロソフトチームズ)

Microsoft Teams(マイクロソフトチームズ)

https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/microsoft-teams/group-chat-software

Microsoft Teamsの特徴
・Microsoft製品との連携に優れる
・リアルタイムのファイル共同編集が可能
・オンライン会議もできる

「Microsoft Teams(マイクロソフトチームズ)」は、Microsoft 365などに提供されているビジネスチャットツールです。そのため、OutlookやWordなど、他のMicrosoft製品との連携に優れている点が大きな特徴となっています。また、内部でのファイル管理機能もあり、リアルタイムの共同編集も可能です。さらに、音声会議・ビデオ会議などオンライン会議に必要な機能がそろっているため、社内外に向けてプレゼンや情報発信ができる点も特徴となっています。

Typetalk(タイプトーク)

Typetalk(タイプトーク)

https://www.typetalk.com/ja/

Typetalkの特徴
・チームの作業を可視化できる
・絵文字も使える
・管理者が情報を一括管理できる

「Typetalk(タイプトーク)」は、福岡に本社を置く「株式会社ヌーラボ」が提供しているビジネスチャットツールです。特徴としては、チームの作業を可視化することで、円滑なコミュニケーションが図れる点が挙げられます。発言内容や発言者が一目でわかるため、重要な会話も埋もれることがありません。また、絵文字を使ったコミュニケーションも可能です。そのほか、管理者がメンバー、チーム、契約内容などすべての情報を1ヵ所で管理できる点も特徴となっています。

Discord(ディスコード)

Discord(ディスコード)

https://discord.com/

Discordの特徴
・動作が軽い
・ボイスチャットが高品質
・マルチプラットフォーム

「Discord(ディスコード)」は、本来はオンラインゲーマー向けのボイス&テキストチャットアプリですが、最近はビジネスチャットツールとして利用されるケースも増えています。その理由として、1つには「動作が軽い」ことが挙げられます。ゲームの妨げにならないようデザインされているので、仕事でも邪魔になりません。また、ボイスチャットが高品質なのも特徴で、音声通話の機会が多い企業いとっては利点です。さらにデスクトップアプリの提供もあり、Webブラウザ上でも動くので、IT環境にバラつきのあるテレワークには適しています。

Workplace(ワークプレイス)

Workplace(ワークプレイス)

https://ja-jp.workplace.com/

Workplaceの特徴
・Facebookとほぼ同じ仕様
・「友達」概念がない
・高いセキュリティ

「Workplace(ワークプレイス)」は、Facebookが提供しているビジネス向けSNSで、ビジネスチャットツールとして使うこともできます。メイン画面などの仕様はFacebookのものと変わらないので、Facebookを使った経験があれば、すぐになじみやすいのがメリットです。その一方で、「友達」の概念がないため、社内メンバー全員との迅速なコミュニケーションが可能となっています。また、開発過程で入念なテストを繰り返して構築したというセキュリティの高さも、大きな特徴の1つです。

Tocaro(トカロ)

Tocaro(トカロ)

https://tocaro.im/

Tocaroの特徴
・タスク管理など作業の可視化ができる
・Boxの権限を利用した管理が可能
・検索スピードが早い

「Tocaro(トカロ)」は、「伊藤忠テクノソリューションズ」が提供しているビジネスチャットツールです。タスク管理やリアルタイムチャット、ワークボードといった機能により、仕事のプロセスを可視化してチームの生産性を高めるのに役立ちます。また、ファイルストレージサービスBoxとの強固な連携により、ユーザー管理やアクセス管理の統一化が可能となっています。そのほか、さまざまな情報を素早く検索しやすいことや、API・連携機能にも優れるといった特徴もあります。

direct(ダイレクト)

direct(ダイレクト)

https://direct4b.com/ja/

directの特徴
・オンライン会議にも利用可能
・ログインにQRコードが使える
・スタンプ機能搭載

「direct(ダイレクト)」は、「株式会社L is B(エルイズビー)」が提供しているビジネスチャットツールです。ペアトーク、グループトークなどのチャット機能はもちろん、音声通話やビデオ通話、画面共有の機能もあり、オンライン会議にも活用できます。また、ログインにはQRコードが使えるため、IDやパスワードの入力が不要という点も特徴です。さらに、スタンプ機能も搭載されており、現在地をスタンプにして簡単に共有できるなど、現場にとって使い勝手の良いツールとなっています。

Incircle(インサークル)

Incircle(インサークル)

https://www.incircle.jp/

Incircleの特徴
・シンプルで使いやすい
・チャットボット機能搭載可能
・堅牢なセキュリティ

「Incircle(インサークル)」は、「AI CROSS株式会社」が提供するビジネスチャットツールです。日本での利用を中心に設計されたビジネスチャットであり、高い利便性と、きめ細かいセキュリティサービスが特徴となっています。目的別のトークルームが作れるほか、メッセージの既読表示や、メンバー編集の機能も付いています。また、チャットボット機能を搭載することで、業務の効率化も図れます。SaaS版とオンプレミス版の2種類がありますが、どちらも堅牢なセキュリティを誇っています。

TopicRoom (トピックルーム)

TopicRoom (トピックルーム)

https://www.topicroom.jp/

TopicRoomの特徴
・チャット上でファイルや動画のやり取りが可能
・多要素認証等による高度なセキュリティ
・コストが安い

「TopicRoom (トピックルーム)」は、「NTTテクノクロス株式会社」が提供しているビジネスチャットツールです。メッセージはもちろん、ファイルのやり取りや動画・画像の投稿、再生も可能なので、チャット内であらゆるやり取りを完結させることができます。また、テンプレートやスタンプなどの機能により、忙しい時も素早く連絡できるほか、既読リスト機能による伝達漏れの防止といったメリットもあります。さらに、多要素認証によるセキュリティの高さや、1人月額300円(Businessプラン)から始められる点も特徴となっています。

ビジネスチャットの選び方5選とビジネスチャットツール11選

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