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貯金だけでは危ない!?貯金に潜むリスク3選
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貯金だけでは危ない!?貯金に潜むリスク
世界的に先の見えない状況が続いている現在、特に心配なのが、「資産をどう守るか」ということでしょう。最近は株式投資や投資信託といった運用に興味を持つ人も増えていますが、そうした中でもいまだに、「預貯金だけしかやっていない」という人が少なくありません。
しかし実際には、資産運用を貯金だけに頼るのは、少なくないリスクがあると言われています。では、そのリスクとは具体的にどのようなものなのでしょうか。
本記事では、貯金が持つ主なリスクについて、3つのポイントから詳しく説明していきたいと思います。
インフレリスク
資産運用を貯金だけに頼るリスク、1つ目に挙げるのは、「インフレリスク」の存在です。
「インフレ」とは「インフレーション」を縮めた言い方で、「貨幣の購買力が実質的・長期的に低下すること」を意味します。もっと簡単に言えば、「お金の価値が下がること」を指しています。
少し詳しく説明すると、日本銀行は2013年に、物価上昇率の目標を「年2%」とすることを定めましたが、これが実現すれば、毎年2%ずつ物価が上がっていくことになります。これは言い換えると、お金の価値が、毎年2%ずつ減っていくということです。
つまり、1000万円の貯金があったとしても、1年ごとにその2%ぶんの20万円が失われていく計算になります。このように、貯金はインフレの影響を受けやすいという難点があります。
円安リスク
貯金にひそむリスクの2点目は、「円安リスク」です。
「円安」とは、文字通り円の価値が下がることを意味します。日本のように変動相場制を採る国の場合、通貨の価値は、他の国の通貨との関係で絶えず変化します。
例えばドルとの関係で、1ドル=100円だったのが110円になれば、10円ぶん価値が下がった(円安)ことになります。実際に、2013年以降は「アベノミクス」政策により、1ドル=80円付近から、3年で120円付近まで大幅な円安が進行しました。これはつまり、3年間で円の価値が2/3になったことを意味しています。
貯金が3000万円あったならば、2000万円にまで価値が下がった計算です。このように、貯金は気づかないうちに円安の影響を受け、資産を減らしやすいという特徴があります。
銀行破綻リスク
貯金だけに頼るのは危険な理由、最後に挙げるのは、「銀行破綻リスク」の存在です。
これはその名の通り、お金を預けていた銀行が破綻して、無くなってしまうリスクになります。一見ありえないように見えますが、可能性がまったくない話ではありません。実際に、20年前の話ですが、1997年には北海道拓殖銀行が経営破綻して無くなっています。
銀行が破綻した場合、預けていたお金は、1000万円までであれば預金保険機構によって保護されることが定められています。しかし、それ以上の額に関しては、保護の適用はありません。つまり、3000万円預けていたとしても、銀行が破綻すれば2000万円は戻ってこないわけです。
このように、貯金(預金)は銀行の経営状況に左右されるというリスクがあります。
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