プロパー社員やプロパー商品・プロパー融資などの意味とは

プロパーとは英語の「適切な」や「正確な」といった意味のプロパー（proper）からきた言葉ですが、ビジネスシーンで使われるプロパーとは「正式な」や「本来の」と言った意味で使われる和製英語です。

また、プロパーと略されて使用されることが多いですが、プロパー社員やプロパー商品、さらにはプロパー融資やプロパー価格などと使用されることもあるため、一言でプロパーと言っても意味が大きく異なります。

ここでは、様々なシーンで使用されるプロパーの意味についてご紹介していきます。

プロパー社員とは

プロパー社員と一言でいっても大きく分けて3つの意味があり、派遣社員や契約社員などと分け正社員を指す場合もあれば、転職組と分類して新卒から入社した社員を指す場合、出向組などと分けて自社の社員のこと指す意味で使う場合もあります。

状況などによってその意味が大きくことなるため会話の流れなどからプロパーが指す意味を理解し使い分ける必要があります。

正社員を指す場合

上記でも触れたように、正社員をのことを指し派遣社員や契約社員、さらにはアルバイト・パートといった雇用形態などの人たちと分類する場合に使用されます。

出向社員などと分ける場合

会社によっては親会社やグループ会社などから出向と言う形で、別の会社の社員が同じ職場で一緒に働いている場合があります。
その際、自社の社員だけを指してプロパー社員と言うこともあります。

また、元請け社員の社員を指し元請け会社の社員と下請け会社の社員を分けてプロパー社員と言うことや協力会社の社員と分けて使う場合もあります。

生え抜き社員の分類する場合

途中入社してきた転職組ではなく、新卒として入社し現在も在籍している、いわゆる生え抜き社員を指す意味でプロパー社員といった言い方をする場合もあります。

プロパー商品とは

プロパーはプロパー商品といった意味で使われる場合もあります。
しかしプロパー社員と同様にプロパー商品と言っても業界などによって意味が異なる場合があります。

アパレル業界で使われるプロパー商品

プロパー商品とはいわゆる定価で販売されている商品を指す場合に使われます。そのため、セールなどで値引きされている商品や定価よりも安く販売されているアウトレット商品などはプロパー商品とは言いません。
また、プロパー商品の価格のことをプロパー価格ともいいます。

主にアパレル業界で頻繁に使われています。

小売業界や卸売業者で使われるプロパー商品

小売業界や卸売業者では正規ルートで仕入れる商品、卸された商品のことをプロパーやプロパー商品ということがあります。
また、リアル店舗の小売店やECサイトなどの店舗では定番商品などのことをプロパー商品ということもあります。
そのため上記で初回したプロパー商品とは意味が異なるため、この場合ではセール品なども含まれます。

プロパー融資とは

銀行の融資には信用保証協会などの保証が付いた融資と付いていない融資があり、プロパー融資とは後者の外部機関の保証の付いていない銀行などからの直接融資を指す場合に使われます。

外部機関による保証がないプロパー融資は企業の倒産により回収が不可能となるリスクが高くなるためハードルが高くなります

会社を経営している社長さんや経理担当者などが使用することが多い言葉です。

プロパーカードとは

プロパーカードとはJCBやVISAなどと言ったいわゆる国際ブランドのクレジットカードのことです。一方、プロパーカードの対義語に当たるのが提携カードで国際ブランドと提携して発行している楽天カードやオリコカードなどがあります。