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一般常識

「意慾」「意欲」の意味と違い

「意慾」「意欲」の意味と違い

「意慾」「意欲」の意味と違い

「意慾」と「意欲」は、どちらも「いよく」と読む熟語です。「意慾(意欲)が湧く」「意慾(意欲)をかきたてられる」や、「意欲(意慾)的」「○○意欲(意慾)」などのように、使い方も共通していますが、どこかに違いなどはあるのでしょうか。また、場面に応じた使い分けができるのかどうかについても知りたいところです。

今回は、「意慾」と「意欲」の意味や違いについて解説していきますので、両者の使い分けについて気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。

「意慾」とは

意慾

「意慾」とは、「そうしたいと思う心」を意味する言葉です。何かを積極的に行おうとする意志を指します。また、自ら進んで望むことについても言います。「彼は突出した能力はないが、成功したいという意慾だけは並外れている」「一流のアスリートには、勝利への強い意慾とこだわりを持つ人物が多い」などのように使われます。

「意慾」の「意」は、「思い」や「考え」といった意味を表しています。一方「慾」の字は、「むさぼる」や「願う、望む」、「~したいと思う」などの意味を表します。

「意慾」と「意欲」は同義の言葉で、特に違いなどはありません。「慾」は「欲」の別字であり、どちらも表す内容は同じとなっています。ただ、「慾」の字にはより貪欲なイメージが持たれやすいことから、「意慾」は求める心の激しさや過剰さを表す際によく使われる傾向があります。

「意欲」とは

意欲

「意欲」とは、「何かを進んでしようと思うこと」という意味の言葉です。また、そうした心の働きについても言います。「テストが近いのに、勉強する意欲が湧かずに困っている」「彼の仕事への意欲的な取り組み方は、職場で高く評価されている」「新事実の発見が、彼女の研究意欲をますます掻き立てた」のように使われます。

「意欲」と「意慾」は、上で述べた通り、同じ意味を表す異なる表記になります。したがって、基本的にどちらも同じ場面で使うことが可能で、使い分けについて特に気にする必要はありません。
ただ、「慾」の字は「欲」とは違い、常用漢字表に含まれないため、一般的には「意欲」の方が使われる頻度は高くなっています。そのため、どちらを使うかで迷った場合は、「意欲」を選ぶのが無難と言えます。

「意慾」「意欲」の意味と違い

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