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「マイノリティ」の意味とは?使い方や例文、類義語・対義語など

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マイノリティの意味とは?使い方や例文、類義語・対義語など
マイノリティの意味
「マイノリティ」とは、英語の「minority」から来たカタカナ言葉です。英語本来の「minority」は、名詞としては「小数」「小数派」、形容詞としては「少数派の」「小数民族の」といった意味を持ちます。
日本語における「マイノリティ」も、基本的にこうした意味で使われるようになっていますが、特に「社会的少数者」や「社会的少数集団」のことを指して呼ぶことが多くなっています。これらの「社会的少数派」とは、我々が暮らす社会において、全体の権力関係の中で少数派に位置する人々のことを言います。この場合の「少数派」とは、絶対数のことではなく、あくまで相対的な数のことです。
もともと欧米では「minority group」などと呼ばれていましたが、日本に輸入される際に「group」は省略され、単に「マイノリティ」というだけで「社会的少数派」を指すようになりました。
「マイノリティ」の具体的な使い方や例文については、以下の項目で取り上げていきます。
マイノリティの使い方・例文
「マイノリティ」の意味は、上記のように「少数派」「社会的少数集団」などといったものです。グループ全体の中で少ない割合を占める集団を指しており、そうした集団の存在を明らかにしたり、権利を保護しようとする際などに使われるようになっています。
日本語としては名詞の使い方が主になるので、「マイノリティの」「マイノリティが」「マイノリティとして」などのように使われます。また、前後に単語を付ける形での用法も多くなっており、例えば「社会的マイノリティ」「性的マイノリティ」「マイノリティオピニオン」「マイノリティグループ」といった具合に使われます。
それでは「マイノリティ」の詳しい使い方について、例文を挙げて紹介していきましょう。
例文:インクルーシブデザインは、従来は無視されていたマイノリティに訴求できるデザイン手法だ
「インクルーシブデザイン」とは、高齢者や障がい者など、従来は商品やサービスのデザインプロセスから除外されがちだった人々を、デザインプロセスに巻き込もうという手法です。こうした高齢者や障がい者、外国人といった人々も、「マイノリティ」に含まれます。
例文:近年はLGBTという言葉も浸透しつつあるが、まだまだ性的マイノリティへの理解は進んでいないのが現状だ
「LGBT」とは「レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー」の略で、いずれも性的指向では少数者にあたり、社会的なマイノリティとして認識されています。この他に「LGBTQ」という呼び方もありますが、この場合の「Q」は「クィア」あるいは「クエスチョニング」を表しており、「男」「女」「LGBT」のいずれにもはっきり該当しないという人達を指します。
例文:ダイバーシティの考えでは、マイノリティの社会参加の必要性が説かれている
「ダイバーシティ」とは、英語で「多様性」の意味を持つ言葉です。日本では社会的マイノリティを含め、年齢、性別、学歴等にこだわらずに人材を活用していこうという意味で使われることが多くなっています。
例文:会議では、マイノリティオピニオンを積極的に拾い上げていくことが大切だ
ここでの「マイノリティ」の使い方は、これまでのような「社会的少数者」といった意味合いとは異なり、「少数意見」を指しています。ビジネス用語として使う機会も多く、多数派の意見だけでなく、少数意見に目を向けることで議論を発展させようとする際などに用いられます。
例文:マイノリティ出資には多くのメリットがある
「マイノリティ出資」とは、簡単に言えば「株式が過半数を超えないように買い占める」という投資の手法です。好調な企業が経営難に苦しむ企業を傘下に収める際に行われるもので、人材の流出を防げるなど多くのメリットがあるとして注目されています。
マイノリティの類義語・対義語
ここまでは「マイノリティ」の意味や使い方について見てきましたが、ここでは類義語や対義語について紹介しておきましょう。
類義語
「マイノリティ」の類義語としては、「数の割合が少ない」という意味では「少数党」「小勢」「小派」「少数者」といったものがあります。また、「主流から外れている」という点では「非主流派」や「異端」、「アウトサイダー」といった言葉も似た意味として含まれます。
対義語
「マイノリティ」の対義語は、「マジョリティ」です。これは英語の「majority」から来た言葉で、「多数派」を意味しています。
最後に
以上、「マイノリティ」の意味や使い方などについて解説してきました。
「マイノリティ」は英語の「minority」をオリジナルとする外来語で、「少数派」などを意味します。日本では、一般的にはLGBTなどの社会的な少数派を表すことが多くなっていますが、それ以外にもさまざまな意味合いで使われるようになっています。類語には「少数者」や「非主流派」などがあり、対義語には「マジョリティ」があります。
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