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ビジネス知識

アメリカの財閥8選

アメリカの財閥8選

アメリカは世界中の富が集まる場所として有名ですが、その莫大な富のほとんどを握っているのは、ごくわずかな家系の人々です。それらは「財閥」や「財団」と呼ばれ、アメリカはもちろん、世界経済にも大きな影響を及ぼしています。ただ、そうした存在があることは知っていても、具体的にどういうグループがあるのかについては、あまり知らないという人も多いでしょう。

そこで本記事では、アメリカで「財団」として知られるグループについて、主なものをピックアップして紹介していきたいと思います。

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三大財閥

ロックフェラー財閥

アメリカの財団一覧、最初に紹介するのは、「ロックフェラー財閥」です。日本でも知名度の高い財団ですが、アメリカニューヨーク出身(1839年生まれ)のジョン・D・ロックフェラーを創始者としています。

ロックフェラーは、1870年に「スタンダード・オイル・オブ・オハイオ」を創設したのを直接の足がかりに、事業の買収やライバルの切り崩しを進めた結果、やがて巨万の富を築くに至ります。1913年には「ロックフェラー財団」を設立し、積極的に慈善事業を展開、現在同財団は、慈善団体ランキングで世界最大の規模を誇っています。

メロン財閥

アメリカの財団一覧、続いて紹介するのは、「メロン財閥」です。こちらは、北アイルランド出身のトーマス・メロン(1813年生まれ)が創始者の財閥になります。

起源となったのは、1870年にメロンが不動産事業の利益を元手に設立した「メロン商会」で、南北戦争後の混乱時に銀行を買収するなど規模を拡大、財閥の基礎を作りあげました。その後、メロンの息子や孫らがさらに発展させ、やがてロックフェラー、デュポンと並ぶ「三大財閥」の1つに数えられるまでになります。1969年には、息子アンドリューの資産を元に「アンドリュー・メロン財団」が設立されています。

デュポン財閥

続いてのアメリカの財団は、「デュポン財閥」です。三大財閥の中ではもっとも古い歴史を持つ財閥で、フランス革命から逃れてきたエルテール・イレーネ・デュポン(1771年生まれ)が、デラウェア州ウィルミントンに火薬工場を設立したことに起源が求められます。

その後身にあたるデュポン社は、現在アメリカ最大の総合化学会社に成長しており、デュポン財閥の中核をなしています。そのほかのグループ企業には、特殊化学の「ハーキュリーズ」、銃器製造の「レミントン」、金融機関の「ファースト・シカゴNBD」などがあります。

五大財閥

モルガン財閥

続いて紹介するアメリカの財団は、「モルガン財閥」です。こちらは、コネチカット州出身のジョン・P・モルガン(1837年生まれ)が創始者になります。

モルガンは、父親がロンドンで起こした会社を受け継ぎ、19世紀末には世界で最大の銀行家として知られるようになりました。その資金力によって、鉄道や鉄鋼業などの事業に進出、財閥としての基盤を固めます。第二次大戦後は政府の反独占政策もあって、財閥としての規模は縮小しますが、現在でも「JPモルガン・チェース」を設立するなど、国際金融財閥として強い影響力を維持し続けています。

カーネギー財閥

5つ目に紹介するアメリカの財団は、「カーネギー財閥」です。こちらの財閥の創始者は、スコットランド出身のアンドリュー・カーネギー(1835年生まれ)になります。

1848年にアメリカに移住したカーネギーは、いくつかの職業を経た後、1870年に「カーネギー鉄鋼会社」を設立、やがて同社を世界最大かつもっとも高収益な会社へと成長させます。「鋼鉄王」とまで呼ばれるようになったカーネギーは、ロックフェラーに次ぐ史上2番目の富豪として語られることが多くなっていますが、それと同時に、熱心な慈善活動家としての側面もよく知られています。

ここまでの5つの財閥を合わせて、「アメリカ五大財閥」と呼ぶこともあります。

その他財閥

ヴァンダービルト家

アメリカの財団、6つ目に紹介するのは、「ヴァンダービルト家」です。こちらは、19世紀前半に「鉄道王の一族」として知られるようになった財閥です。

一家の財産の基盤は、鉄道事業の有力者だったコーネリアス・ヴァンダービルト(1794年)によって築かれました。コーネリアスの息子ウィリアム・ヘンリー・ヴァンダービルトはさらに財産を増やし、「歴史上7番目に裕福な一族」と呼ばれるまでに至りますが、20世紀終盤には財閥としての勢いは衰え、邸宅のほとんどは取り壊されるか売却されるなどしています。

ハリマン財閥

続いてのアメリカの財団は、「ハリマン財閥」です。こちらの財閥は、実業家エドワード・ヘンリー・ハリマン(1848年生まれ)が創始者になります。

ハリマンは鉄道金融資本家として、イリノイ・セントラル鉄道やユニオン・パシフィック、サザン・パシフィックといった鉄道を買収、統合・再組織しました。それによって巨万の富を得たことで、財閥の基礎を築きます。ハリマンはまた、バーリントン鉄道の支配権を巡ってグレート・ノーザン鉄道会長のJ・ヒルと争い、1901年の経済恐慌の原因を作ったことでも知られています。

アスター家

アメリカの財団一覧、最後に紹介するのは、「アスター家」です。こちらの財閥の起源は、ドイツからの移民ジョン・ジェイコブ・アスター(1763年生まれ)が、一代で莫大な財産を築いたことに求められます。

毛皮商から出発したアスターは、事業を拡大させると不動産投資に乗り出し、巨額の利益を得ます。その子孫もまた、ニューヨークに持つ膨大な不動産の運用で財を成し、一族は「ニューヨークの地主」と呼ばれました。アスターの直系の曽孫はイギリスに渡って帰化し、貴族に叙せられていますが、貴族としてのアスター家には、「アスター子爵家」と「ヒーヴァーのアスター男爵家」の二家があります。

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