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「致しかねます」の意味とは使い方や例文・注意点・「できかねます」との違い

「致しかねます」の意味とは使い方や例文・注意点・「できかねます」との違い

「致しかねます」の意味とは使い方や例文・注意点・「できかねます」との違い

ビジネスシーンでは、会話やメールなどでさまざまな敬語・丁寧語のフレーズが使われますが、その中の1つに「致しかねます」というものがあります。この表現は日常的によく聞くものの、その具体的な意味や用法については、何かと分かりにくい部分も多いのが実情です。一体この言葉はどういった意味を持ち、どのように使うのが正しいのでしょうか。

本記事では、「致しかねます」の詳しい意味や使い方に加え、使用時の注意点や「できかねます」との違いについても解説していますので、仕事で使う際の参考にしてみてください。

「致しかねます」の意味とは?

「致しかねます」とは、「~することができない」「~するのが難しい」という意味の言葉です。誰かの依頼や要望などを断る際に使われます。

「致す+かねる(兼ねる)」の丁寧な表現ですが、「致す」は動詞「する」のへりくだった言い方(謙譲語)で、自分の行いなどを低めて言うことにより、相手に敬意を表す意味合いを持ちます。「致し」は、その連用形になります。一方「かねる」は、この場合他の動詞の連用形に付くことで、「~しようとしてできない」「~することがむずかしい」の意を表す役割を持ちます。
つまり、「致しかねます」の語は、やむを得ない事情があって依頼されたことを行えない旨、その相手に丁寧に伝える表現ということになります。

拒絶の言葉ですが、非常に物腰の低い言い方のため、「できません」などの表現よりやわらかいニュアンスが出せるという特徴があります。

「致しかねます」の使い方と例文

「致しかねます」の意味は上記のようなものですが、実際にはどのように使われるのでしょうか。ここでは、「致しかねます」のメールや口頭における具体的な使い方について、例文を挙げて詳しく見ていきましょう。

例文①「申し訳ございませんが、ご質問の件についてはお答え致しかねます」

例文②「予約キャンセルについての返金は致しかねますので、ご了承ください」

例文③「私どもでは対応致しかねますので、お手数ですが配送業者にご確認いただけますでしょうか」

例文④「弊社内のリソースが不足しているため、ご依頼の案件につきましては、お受け致しかねます」

「致しかねます」を使う際の注意点

「致しかねます」を使用する際には、いくつか注意点があります。1つは、「誤解を与えそうな場合には、“できかねます”を使った方が良い」ということです。

「致しかねます」の表現は、上記のように「何らかの事情があってできない」というニュアンスが含まれるため、人によっては「状況が変われば可能」と受け取ることもあります。そのため、「実質的に不可能」という場合は、「できかねます」の表現を使う方が、余計な誤解を避けられます。

また「致しかねます」は、丁寧とは言え拒絶の表現であることには変わりがないため、「なぜできないか」についての説明を添えるのが、マナーとしては適切です。

「できかねます」との違い

「致しかねます」と同じ拒絶の表現に、「できかねます」というものがありますが、両者の細かい内容は違います。

「致しかねます」の場合、上でも述べたように、「ある事情が邪魔をしてできない」という意味合いになります。それに対し「できかねます」は、「事情などに関係なく、現実的に無理」という意思表示の表現となっています。「できかねます」の方が拒絶のニュアンスが強いため、ビジネスシーンでは角が立ちにくい「致しかねます」の方がよく使われますが、上記のように余計な誤解を与えたくない場合には、「できかねます」を使った方が良いケースもあります。