マナー
営業先で出されたお茶やコーヒーのいただき方

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覚えておこう!営業先で出されたお茶やコーヒーのいただき方」
営業先でお茶やコーヒーを出されたとき、どのタイミングで飲むか、全部飲んでいいのか、それとも口を付けないのが正解なのか、迷うことはありませんか?
一部では「出されたお茶は飲まないのがマナー」とささやかれる声もあるようですが、そんなことはありません。
出していただいた飲み物は美味しくいただけばいいのです。
今回は、営業先で出された飲み物のいただき方に関するマナーについてご説明します。
飲むタイミングは「勧められたら飲む」「相手が飲んだら飲む」
お茶やコーヒーを勧められたら、遠慮なくいただきましょう。
淹れていただいた飲み物は、早めに、温かい飲み物であれば冷めないうち、氷が入っているジュースなどであれば氷が溶けないうちにいただくようにします。
飲み始めるタイミングは、相手に「どうぞ」と勧められたら飲む、または、相手が飲んだ時にタイミングを合わせて飲むとよいでしょう。
いただくときには、ハッキリと相手に聞こえるように「いただきます」と一声お礼を述べてからいただきます。
せっかくお茶やコーヒーを出してもらったことに感謝の気持ちを込めましょう。
お茶、コーヒー、紅茶などの種類を聞かれた場合も遠慮なく
飲み物を出される前に、お茶やコーヒー、紅茶など、どの飲み物がよいか尋ねられる場合があります。
その場合も、遠慮することはありません。
お茶やコーヒーが飲めない人もいますので、そういった客人もおもてなしする気持ちで、複数の飲み物を用意しているのです。
ご厚意に甘えて、飲みたい飲み物を希望しましょう。
ただし、自分の側に同行者がいる場合は、異なる種類の飲み物を用意する手間を気遣って同じ物をお願いするとよいでしょう。
飲み切った方がいい?残した方がいい?
出していただいたお茶やコーヒーは、基本的にはすべて飲み干しましょう。
もちろん一気にではなく、話をしながら少しずつでも構いません。
話していて喉が乾いたり、会話の途切れた時などに少しずついただくのがいいでしょう。
ただし、相手が話している時に飲むのはよくありません。
お茶を飲もうとしたら相手が話し始めた、というようなタイミングであれば、一度お茶を置きましょう。
話している間に飲むタイミングがなかなかなく、飲み物が残ってしまう場合があります。
そんな時は、話が終わったタイミングでいただきましょう。
一気に飲み切る必要はありませんし、必ずしも全て飲み切る必要はありません。
出していただいたことに感謝し、「いただきました」という感謝の気持ちを伝えるために、一口か二口だけでもいただき、「ごちそうさまでした」とお礼を述べましょう。
覚えておくといいちょっとしたマナー
お茶やコーヒーを出してもらった時に覚えておくといい、ちょっとしたマナーをご紹介します。
・待合室などでお茶を出してもらった場合には、運んでくれた人がお茶を置いたら「ありがとうございます。いただきます」と声をかけ、運んでくれた人が退出してから飲み始めるといいでしょう。
・女性の場合、茶碗やカップに口紅が付いたら拭き取るようにしましょう。
お茶の場合
・茶碗にフタがしてある場合、茶碗に左手を添え、そっと右手でフタを取ります。
このとき、フタを茶碗の奥の方へ傾けて、フタから落ちるしずくを静かに茶碗の中に落とします。
・茶碗の下に敷いてある皿を「茶托」(ちゃたく)といいます。
とったフタを逆さにし、茶托のふちで挟んで置きます。
そのまま置くと、フタがコロコロ転がります。
・茶碗を両手で持ち上げて、左手を茶碗の底に添えてお茶を飲みます。
全て飲み終わったら、元通りに茶碗にフタをしておきましょう。
コーヒー、紅茶などの場合
・カップは両手で持たない
コーヒーや紅茶を出された場合は、カップを両手で持たないようにしましょう。
両手で持つと、「冷めている」という意味に取られてしまいます。
・ソーサー(受け皿)を持つか、持たないか?
コーヒーや紅茶のカップを載せている皿を、ソーサーと言います。
このソーサーは持って飲んだ方がいいかどうかは、場合によります。
飲食にちょうどいい高さのテーブルであればソーサーは持たずに、カップだけを持って飲みます。
立食パーティのように立って飲む場合は、ソーサーを持ち、その上でカップを持って飲みます。
または、応接室やロビーにあるようなローテーブル、ソファなどで飲む場合には、ソーサーを持ちます。
お菓子はどうする?
お菓子を出していただいた場合、こちらも遠慮なくいただいて問題ありません。
お茶やコーヒーと同じく、「いただきます」と声をかけてからいただきましょう。
和菓子の場合は特に、ポロポロとかけらが落ちやすい物が多いです。
個包装のお菓子の場合は包装紙を受け皿代わりにして食べるなど、テーブルにかけらが散乱しないように注意して食べましょう。
もしも病気やアレルギーなどでどうしても食べられないお菓子が出てきた場合、無理して食べる必要はありません。
ただ、何も言わずそのまま放っておくのは良くありません。
「大変申し訳ないのですが◯◯のためいただくことができません。」と簡単に理由を述べられればいいですが、理由を言いづらい場合は「申し訳ありませんが現在、訳あって甘い物を控えております。」などと添え、食べられなくても必ず「ありがとうございます」と感謝の気持ちを伝えましょう。
まとめ
相手にとっても、来客にお茶やコーヒー、お菓子を飲んだり食べたりしてリラックスしてもらい、良い商談をしたいという気持ちでいるものです。
マナーは色々ありますが、おもてなししてくれることに感謝をし、その気持ちを伝えて美味しくいただく、ということが一番大切ですね。

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