上司・部下
責任だけじゃない!若手が管理職に出世したくない理由17選
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若手が管理職に出世したくない理由
全体の20%や若手の半数以上などデータの出処によって管理職などへの出世を望まないと考える人の割合は異なりますが、一定数存在していることは確かです。
しかし「管理職になりたい」や「出世してもっと給与をもらいたい」と考える人からするとそういった考え方を理解できないことも多いと思います。
また、理解できているつもりでも人によって出世したくない理由は異なるため、必ずしも思っている理由から出世を望んでいないとは限りません。
ここでは管理職などへの出世を望まない若手が考える理由をいくつかご紹介していきます。
責任が重くなる
管理職になるとそれまでとは違い責任が重くのしかかってきます。
それまでは個人だけの成果が求められていましたが、管理職になることで個人だけではなくチームとしての成果が求められるようになります。また、権限も今まで以上に大きく与えられることから、管理職の責任は今までよりもはるかに大きくなってきます。
そういった責任の重さも出世し管理職となる面白さではありますが、人によってはそういった責任の重さはデメリットでしかないと考える方もおり、出世を望まない理由になることもあります。
専門的な仕事をしていたい・専門性を伸ばしたい
管理職になることでそれまでおこなっていた現場での仕事から離れ、部下や成果、スケジュールなどを管理する立場となってきます。
会社や地位によっては現場での仕事をしながら管理職も兼任することもあるかもしれませんが、やはり現場での専門的な仕事の割合は減ってきます。
そうなれば、営業や販売、研究、開発と言った専門的な仕事から離れてしまうことになるため専門的な仕事をしたい、専門性をもっと伸ばしたいと考える若手にとっては出世したくないといった考えをしやすくなる傾向にあります。
スキルが下がる
上記でも記載したように出世し管理することが仕事になることで専門的な業務を行う現場から離れやすい傾向にあり、そういった業務が長く続けば変化していく技術についていけなくなってしまう可能性が増えてきます。
特に研究職やIT関連のプログラマーなどは数年でその手法などが大きく変わることもあり、10年も離れればもはや戻ることができなくなってしまう可能性があります。
そのため、出世し現場から離れることでスキルが伸びないばかりか、世間的に見た時にスキルが下がってしまうなどの理由から出世を望まない方も多くいます。
管理といった仕事がしたくない
上記でも記載したように管理職に出世することで今までとは違った仕事をするようになります。
部下の管理や成果の管理以外にも社内調整や書類の管理と言ったあまり好む人が少ないような仕事もこなさなければならないことも増えてきます。
そのため、入社した時には自分の希望する仕事ができていても出世することでやりたくない管理職独自の仕事もしなければならなくなると言った理由から出世を望まない若手も多く存在しています。
残業をしたくない・プライベートを削りたくない
会社や職種などによっては管理職になることで残業が今まで以上に増えてしまうと言ったこともあると思います。
当然、残業が増えればプライベートな時間を削ることになると思います。また、場合によっては休日も返上して業務に当たらなければならないことも起きてくる可能性があります。
特に最近は、仕事とプライベートをきっちりと分けたいと考える若手が増加傾向にあるため残業が増える可能性がある・プライベートが削られてしまう可能性が増えると言った理由から出世を望まない方も増えてきています。
人を引っ張りたくない・人と関わりたくない
何度も記載しているように出世すれば部下を持つことになります。
そうなれば部下をマネジメントする必要性が必ずと言っていいほど出てきます。
しかし、職種などによっては出世しなければ他の社員とほとんど関わらず業務を遂行できる場合もあります。
そういった人との関わりを好まない若手も一定数存在しており、出世することで増える人との関わり合いをできるだけ避けたいと言った理由から出世をしたくないと思う方もいます。
ストレスが溜まる
責任や人間関係などからストレスが溜まりやすい傾向にあることが理由で管理職に出世したくないと感じる若手社員も多くなります。
特に他人の発言や行動にストレスが溜まると感じれば関わらない、逃げると言った選択肢を取ることもできましたが、管理職となり部下を持つようになればそういった行動を取ることもできなくなるためストレスが溜まりやすくなると考える若手も多くいます。
今の管理職のようになりたくない
現在の管理職を見る限り良い部分よりも悪い部分が目についてしまい自分は管理職になりたくないと考えてしまう若手が多いのも理由の1つです。
「面白くなさそう」「仕事がつらそう」「めんどくさそう」など同じ職場の管理職や直属の上司などから感じ取ってしまったマイナス面を見て出世を望まない若手も存在しています。
自分には向いていない
必ずしも全ての人が管理職に対して悪いイメージを持っているわけではありません。管理職になれば役職手当がついたり、ベースも平社員の時よりもアップします。そのため出世と言ったこと自体に後ろ向きな訳ではありませんが、業務の内容が自分の適正にあっていないと言った理由から出世したくないと考える若手社員も多くいます。
「給与はもっと欲しい」「出世してみたい」と感じながらも自分には管理職業務の適正がないと感じてしまっていることから最終的に出世したくないと考えてしまう方も少なからず存在しています。
残業代が出なくなる
部長など一定以上の管理職以上になると労働基準法の観点からも会社側は残業代を支給する必要がなくなります。
そのため、残業代が出なくなることで実質的に減給となると言った理由から管理職への出世を望まない若手社員も多くいます。
多くの企業では一定の管理職以上になると役職手当が支給されるようになりますが、それまでの残業代の支給額よりも多いとは限らないため実質的に減給となる可能性が高くなります。
※「名ばかりの管理職」であれば管理職となっても残業代がでる可能性があります。
退職や未払い、拒否、申請、計算、違法など残業の基本17選
歩合も支給されなくなる
特に営業や販売などでトップクラスの売上を上げていれば、管理職への昇進などの出世の話も多くなってきます。
しかし管理職に出世することで現場から離れるため個人の営業成績・販売成績などに応じて支給される歩合などがなくなる、または実質的に減ると言った理由から出世を望まない方も多くいます。
会社によってはチームの成績に応じて管理職に歩合を支給している会社もありますが、トップである自分よりも成果の出せていない社員も含めて評価されるようになるため実質的に給与が減る可能性の方が高くなってしまうこともあります。
将来の給与よりも目先の給与をとりたい
上記で紹介したように残業が減る・歩合が減ると言った可能性がある管理職ですが、その上、さらに上の管理職なれば役職手当も増えるため将来的にみれば昇給する可能性が出てきます。
しかし、一時的に減収になることはもちろん、将来的に出世できるとも限らないと言った理由から将来的な給与よりも今確実に多く支給される給与をとりたいと考える若手も多くいます。
副業の時間が減り、年収が減る
近年はアフィリエイトなどで副業を行っている方も多くいます。中には入社当時から支給される給与以上に副業で稼いでいる若手社員も少なからず存在しています。
また、倒産とまではいかなくとも、業績不振などを考えれば別の場所からも収入を得ておきたいと考え、これから副業をはじめる方も多いと思います。
しかし、残業が増えることや休日出勤の必要が出てくることを考えると会社から支給される給与が伸びても副業の時間が削れてしまい、副収入が減ることで個人の年収が減少してしまうと言った理由から出世を望まない方も一定数存在しています。
面倒な人間関係に巻き込まれたくない
管理職になると様々な問題に巻き込まれる可能性が増えてきます。
問題をすぐに起こしてしまう部下がいることもあるでしょうし、そういった部下が起こした人間関係などのトラブルを上司として解決に当たらなければならないこともでてきます。
また、最近は少しきつくあたっただけパワハラと言われたり、ちょっと言い方を間違えただけでセクハラと訴えられることも増えてきました。
さらには会社によっては派閥などの問題に巻き込まれる可能性が出てくることもあると思います。
そういった面倒な人間関係に巻き込まれる可能性が高い理由から管理職にならない、なりたくないと考える方も往々にして存在しています。
嫌われたくない
管理職になれば多少理不尽な要求を部下にさせなければならないことも出てくるかと思います。しかしそうなれば部下から嫌わる可能性もあり、人から嫌われたくないと言った理由で出世を望まない方もいます。
他にも部下の評価が本人の認識とズレてしまったり、上司としての発言を一つ間違えば部下から嫌われる可能性が出てくるため出世したくないと考えてしまう若手も多く存在しています。
育児ができない・しずらくなる
特に女性社員が多く出世したくないと考える理由に育児の問題があります。これまで何度も紹介してきたように残業などが増えることで育児に支障を期待してしまう可能性が出てきます。
また、子育ての都合上、会社を休まなければならないことも出てくるため、管理職が不在となる職場ができてしまいやすくなることで部下だけでなく、本人にも大きなプレッシャーやストレスが掛かってしまいやすくなります。
根本的には日本の育児制度や産休制度、有給休暇制度などに問題があると言えますが、少なからずそういった問題がある状況下では管理職になりたくないと考える女性も一定数存在しています。
管理職をステータスとして感じられなくなってきている
以前は出世し課長から部長、部長から取締役などと出世することが一種のステータスとなっていました。
もちろん現在でもそういった管理職につくことをステータスと感じる方もいますが、中にはそういった社会的な地位や年収と言ったことがステータスとして感じられないと言った若手も多く存在していているのも理由の1つです。
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