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風速(秒速)を時速に変換すると・・・。時速の例一覧
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風速と時速の関係
近年は台風が大型化しやすい傾向にありますが、それに伴い「風速」という言葉への注目度も増しています。しかし、この「風速」という言葉については、よく耳にする割に分かりにくい部分が少なくありません。
具体的な速度がイメージしづらい点もその一つですが、「時速」に換算することはある程度理解の目安となるでしょう。では、どのような手順を踏めば両者を変換できるのでしょうか。
本記事では、風速から時速への変換の仕方や、過去の風速にまつわる記録などについて解説していきます。
風速と時速の関係
「風速」とは空気が「風」として移動する速さのことで、具体的な数値は、「○○m/s」のように「秒速」の形で表されます。秒速より身近な速度の単位は「時速」ですが、風速を時速で表す場合、以下のような式で求められます。
時速(km/h)=3.6×風速(m/s)
1秒は1/3600時間、1mは1/1000kmなので、1m/s=3.6km/hとなり、風速に3.6をかければ時速に換算できることになります。つまり風速12m/sであれば、「3.6×12m/s=43.2km/h」で時速43.2kmということになります。
予報用語における風速と時速の関係
風速という単位がよく使われるのは台風などの時ですが、風の強さを予報用語で表す際、風速の区分に応じて異なる表現が使われます。これらを時速に換算すると、以下のようになります。
それぞれの強さの目安と併せて見てみましょう。
最大風速と最大瞬間風速
最大風速
天気予報において風速の値は、「10分間の平均風速」で算出されます。観測時刻までの10分間の平均値を求めたもので、12時の風速であれば、11:50~12:00の間の平均風速ということになります。
「最大風速」とは、その10分間の平均風速の、ある期間内における最大値を指す言葉になります。
気象庁の発表によると、過去の最大風速で最も強かったものは、1942年4月5日に静岡県の富士山で観測された72.5m/sとなっています。これを時速に換算すると、261km/hということになります。
最大瞬間風速
風速に対し、「瞬間風速」という言葉もあります。風速計の値は0.25秒間隔(1秒間に4回)で測定されますが、これを3秒間で平均したものが瞬間風速です。つまり、3秒間12回の測定値の平均が瞬間風速ということになります。
「最大瞬間風速」は、ある時間中に得られた瞬間風速の最大値を指す言葉になります。
気象庁発表による最大瞬間風速の歴代1位は、1966年9月25日に静岡県富士山で観測された91.0m/sです。時速に換算すると、327.6km/hとなります。
ちなみに平地部での歴代1位は、1966年9月5日の沖縄県宮古島における85.3m/s(台風18号によるもの)で、時速は307.08km/hになります。
新幹線「みずほ」の最高速度のほぼ同じと言うと、イメージの目安になるでしょう。
時速の例一覧
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